美人ジャーナリストは虜の身がお好きのようで-第8話
大手新聞社を退職した佐藤郁子はヒマと美貌と豊満な肉体を持て余す、フリージャーナリスト。
恋人の猛のツテを頼り、彼の先輩高見から依頼された仕事。
それは政界の性事情をスクープするための潜入取材、いわば密偵だった。
SM嬢に扮し、裏社会の面々と対峙する郁子だが敢え無く捕まってしまい…。
窮地に堕る郁子だが、秘めたるマゾヒスティックな性癖を存分に満たされる淫靡な調教に加え、政界のプリンスとのハードなプレイに酔いしれる羽目に…。
果たして郁子の運命はいかに?
作家名:邪道
文字数:約2340文字(第8話)
管理番号:k140
第九夜:王子様の肉棒に女スパイは恍惚の表情を浮かべ…
猛り勃ったイチモツが郁子の淫唇をこじ開け、ヌルンとした愛液を潤滑油に膣内に侵入してくる。
「はうううあぁぁ――――ッ!!」
挿入されただけで半白目を剥きかけた郁子は、わなわなと唇を震わせはじめる。
「あッ、あッ、あぁッ、ああぁぁッ…」
再び亀甲縛りにされた上半身が紅潮し、乳首は完勃ちの状態で、サクランボ並みに肥大していた。
ヴァギナを犯しつつも、なお膨張を続けるソレは、ずりゅずりゅと郁子の女芯を貫くように侵略してくる。
(な、なんて…逞しいのよ? 悪いけど…猛のとは比較にならないくらいおっっ…きくて超かたいぃッ!)
郁子は、縛めを受けた裸体を悩まし気に悶えさせつつ、何とも奔放な感傷に浸る。
(政治家ってやっぱりいろんな意味で強いのね、コッチの方も…。性事家なんて皮肉られるのも当然だわ…。英雄よく色を好むってことかしら…)
膣内を破裂させんばかりにエレクトし、性感帯を超え肉体すべてを串刺しにでもされるかのような激しい同衾を予期させるペニスに、郁子は酔いしれている。
「ハハハ、いかがかね、郁子さん。政界一のイケメン議員にハメられた心地は。しかし、挿入されただけでその喘ぎっぷりはなかなか恥ずかしいねえ。あんた、相当な好きモノだろ?」
郁子にマラを挿入した男、ソレは大海紳一郎だ。
極太のソレで郁子を貫き、すでに悦楽のトランス状態にまで追いつめている。
郁子は大好きな体位、騎乗位の姿勢で、正面からその痴態を狩野や松宮に眺められ、恥ずかしさここに極まれり、という状況だ。
紳一郎を背に、彼の視線を感じながら貫かれているという姿態も、郁子を熱くさせる。
しかも、抜け目ない柴田は、またもカメラをスタッフたちに回させ、郁子と紳一郎の同衾の証拠をばっちりと収め続けている。
「さあ、大海センセイ、男の腕、いやアソコの見せどころですよ、郁子さんを参らせないと、狩野センセイのご不興を買いますぞ。そうすると、貴方の性癖を暴露する困った動画が出回りますぞう?」
松宮は、大海に郁子を心地好くするよう命じてくる。
郁子にしてみればこの上なく燃え上がるシチュエーションだ。
得体のしれぬ男らの魔手に堕ち、密かに夢見たSM拷問に身を委ね、雲の上の存在だったイケメンにも虐めてもらう…。
郁子はこうして捕まった以上、自分を差し向けた大江戸TVの高見の存在を白状せずに解放されるとは思っていなかった。
(どうせ秘密を喋らされる羽目になるなら、こっちにも考えがあるわ)
郁子は、雇い主の素性を白状する交換条件として、大海紳一郎とのSEXを求めたわけだ。
SMチックにいたぶられた後の性交ほど、郁子を昂らせるものはない。
政界一のイケメン議員に、カラダを貪りつくしてもらい、サディスティックなテクニックで昇天させてもらえるチャンスなどそうそうあるものではない。
そんな郁子の目論見通り、紳一郎は相当なテクニシャンで、数多くの浮名を流した美女たちを昇天、満足させてきただけのことはある、と彼女は思った。
「SEX拷問というのもなかなか乙なものだねえ、心地良くして秘密を聞き出そうとは、ワシも新たな趣味が増えそうだ」
狩野善一郎はほくそ笑んで、郁子の乱れっぷりを、少々羨まし気に眺め、ねっとりと絡みつくような視線を送る。
(ヒヒ爺になんて誰が、肉体を許したいものですか!)
と、心の中で老政治家を罵りつつ、そんな不逞の輩に見つめられながらイケメン政治家に犯されることに異常な昂りを覚える郁子。
ピストンの波動攻撃に、郁子は浜辺に打ち上げられたマーメイドのように、縛られた肉体を妖しく躍動させる。
「さ、さ、さ…さいッ…こう…よぅッ! 紳一郎クンの…肉棒ぉー…ハンパなくおっきくてッ…、ああ、もう…ていうか…気が狂いそうなんですけどッ!」
郁子は本能のまま、唾液を滴らせつつ、陶酔の弁を宣う。
「おおっと、紳一郎センセイ、まだ彼女をイカセテは困りますよ」
と、松宮は右手を軽く上げた。
大海紳一郎は、小刻みかつ濃厚な腰遣いで参らせかかっていた郁子への責めを、忠実にストップした。
もとより、紳一郎はSEXに異常に耐性があるのか、トランス状態のまま郁子を『放置』する。
もっとも、著名な青年政治家と同衾するだけで夢見心地の郁子にはそれだけでも気絶するほどの快感だが、究極の罰ゲームともいえた。
「え、えぇ? そ、そんなぁッ…イ、イカせてッ…イカせてくださいッ!!」
郁子は唾液を滴らせながら懇願する。
「昇天だけされて、教えてくれる情報を隠されたんじゃあ、こちらも商売あがったりだ。この先は、別料金ですよ。さっさと、白状なさいな、あんたを雇った人物の名を」
あわよくばSEXだけを愉しんで、高見の事は秘匿し続けようと画策していた郁子だが、そうは問屋が卸さないようだ。
「ああ…白状…出来ませんわ」
郁子は妖し気に微笑む。
「これでもジャーナリストの端くれですもの、情報源だけは死んでも守り通す、それくらいの矜持はありますの」
郁子は微かに高飛車な物言いで挑み加減に言い放つ。
気は強く、度胸もある美女だ。
ましてや性的な興奮で、気が大きくなっている。
「もしわたくしの身に何かがあれば、それなりに大きなバックが皆様方の醜聞を本格的に調査しますわ。私のボス、柴田さんや松宮さんの事も存じ上げていましてよ。私のマゾッケを熟知していて、サディスト政治家の性癖を暴くため送り込んだのですもの。さ、SMみたいな拷問なら、大歓迎よ、うふふ…」
なかなか大見得を切ったものだと思いつつ、もう少し粘って紳一郎とのアバンチュールを愉しみたいと思う反面、激しい同衾を中断されたことで冷静になると恋人、猛の顔が脳裏に浮かんだ。
なにせ、最愛の恋人にして、性癖の理解者だ。
彼以外の男に簡単に‘中出し’を許す事に罪悪感も覚え始めていた。
しばしの静寂の後、狩野が沈黙を破る――――。
(続く)
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