セクハラ臨床検査技師-第3話 2970文字 城山アダムス

セクハラ臨床検査技師-第3話

ひろしは臨床検査技師。エコー検査を担当している。毎日同じ検査に明け暮れ、仕事に飽きてきた頃、思いがけず高校時代憧れていた綾香先生が患者として検査室を訪れた。色白で美人の綾香先生の肌に検査器具を当てるひろしの心はときめいた。検査が進むにつれ、ひろしの綾香先生へのセクハラまがいの医療行為がエスカレートしていく。

作家名:.城山アダムス
文字数:約2970文字(第3話)
管理番号:k103

奈美さんは今にも泣きだしそうな表情だ。
僕は、今まで何十人、いや何百人の女性の大腸の画像をエコーで撮ってきた。どの女性も、大腸検査の時陰毛がはみ出してしまう。ほとんどの女性は割り切っているのか、ここまで抵抗することはなかった。このままでは検査が終わらない。僕は、途方に暮れてしまった。

「タオルで隠したまま、エコー撮ることできないの?」
奈美さんはすがる様な表情で僕に聞いてきた。検査する部位にジェルを塗ったり、ブローブを当てたりするときは、タオルはかけないのが基本だ。しかし、奈美さんの検査を終わらせるためには、タオルで隠すのも仕方ないだろう。

「いいよ。タオルを掛けたまま検査しよう。でも、パンティーは下げなければだめだよ。」
「わかった。」
奈美さんは、しぶしぶ承諾すると、少し腰を浮かして自分でバスタオルの下のパンティーを下げた。僕はタオルの上からパンティーの位置を確かめた。確かに恥骨まで下がっている。

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「ジェルを塗るよ。」
僕はジェルのチューブを持つと、バスタオルの中に手を入れた。指先がパンティーからはみ出た陰毛に触れた。さらさらして柔らかい陰毛だ。
「僕の手が奈美さんの陰毛に触ってる。」

本来なら、こういう状況では僕は強い性的興奮を感じるはずだ。しかし、僕はあまり興奮しなかった。奈美さんの陰毛に触れているという性的興奮より、無事に検査を終えたいという検査技師としての職責感の方が勝っていた。

ジェルのチューブを押した。ジェルが奈美さんの下腹部に流れ出る。パンティーを汚さないように気をつけた。
「ブローブを当てるよ。」
ブローブをそっとタオルの中に差し込むと、ブローブの先でジェルを広げた。ブローブを持つ手が陰毛に触れる。陰毛は濡れている。ジェルが付いてしまったようだ。

「息を吸って。」
奈美さんは大きく息を吸うと、下腹部を膨らませた。
「息を吐いて。」
奈美さんの下腹部が萎んでいく。その瞬間、大腸の画像をはっきりとらえた。

「息を止めて。」
奈美さんの下腹部の動きが止まった。僕は、画像のシャッターを押した。きれいな大腸の画像が撮れた。僕はタオルからそっと手を抜いた。
「お疲れ様。検査は終わったよ。」
奈美さんはフーッと大きなため息をついた。

「もう、服着ていいの?」
奈美さんは、乞うような表情で聞いた。下腹部と陰毛にはジェルが付着したままだ。
「お腹に着いたジェル拭き取らなくちゃ。」
僕はそういうと、拭き取り用のハンドタオルを奈美さんに渡した。

「ジェル拭き取るから、田中君、あっちへ行って。」
僕は検査室から出た。検査を無事終えた安堵感でいっぱいだった。
しばらくすると、服を着た奈美さんが検査室から出てきた。奈美さんは僕を見ると、少し顔を赤らめて、はにかむように
「今日はありがとう。わがまま言ってごめんなさい。」

そう言うと、ちょこんと頭を下げた。
「大丈夫だよ。無事検査が終わって良かったね。画像は担当の先生に送ったから、診察室で説明を受けてね。」
奈美さんはこっくりうなずくと、無表情で検査室を出て行った。その後ろ姿に疲労感が感じられたが、その姿は三十代の女性の色香を放っていた。

僕の白衣は汗でびっしょり濡れていた。
検査室に戻り、奈美さんが寝ていたベッドのシーツを取り換え、汗でびっしょり濡れた白衣を着替えた直後、ドアをノックする音が聞こえた。
次の患者さんだ。

「どうぞ。」
僕が検査室のドアを開け、次の患者を呼ぶと、僕は驚きのあまり目を見開いてしまった。高校時代憧れていた綾香先生が立っていた。

綾香先生は、僕が高校3年生の4月に新規採用の国語教師として赴任した。色白の美人でスレンダーな身体にフィットした紺のスーツ姿がよく似合う、男子生徒の憧れの存在だった。僕は授業中、スカートから伸びたスラリとした白い足に、目がいつもくぎ付けだった。

国語の授業中、綾香先生が
「田中君。」
と僕を指名する度に、僕の心はときめいた。そんな憧れの綾香先生が、検査室の入り口に立っている。しかも、僕はこれから綾香先生の身体を検査するのだ。

僕の身体は熱くなった。
カルテを見ると野崎綾香と名前が書いてある。旧姓は吉沢だった。結婚したのだろう。姓は変わっていたが確かに名前は綾香だ。年齢は37歳。高校を卒業して15年になるが、綾香先生はさらに色っぽく綺麗になっていた。

僕の心は弾んでいた。先ほどの奈美さんを検査した時の疲労感は一瞬にして吹き飛んだ。
「野崎綾香さんですね。検査技師の田中です。よろしくお願いします。」
僕の声はかなり上ずっていた。

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「はい。よろしくお願いします。」
綾香先生は、笑顔で検査室に入ってきた。僕が教え子であることに気づいていないようだ。カルテには
「腹部に痛みあり。消化器官のエコー検査を要する。」
と書いてある。奈美さんと同じ症状だ。

「おなかが痛いんですね。」
「はい。ここ1週間くらい痛みが止まらないんです。」
「では腹部エコーを撮りましょう。カーテンを閉めて検査着に着替えてください。」

僕は綾香先生に検査着を手渡した。先生は、カーテンを閉め、検査着に着替え始めた。カーテンの向こうから、衣服がこすれ合う音が微かに聞こえる。ブラウスを脱ぎ、スカートを下しているのだろう。僕の心はときめいていた。下半身が硬くなった。その時、
「あのう。下着は脱ぐんですか?」

綾香先生が、不安そうに尋ねてきた。僕は先ほどの奈美さんに対する心の動揺も残っていた。綾香先生の乳房を直接見たいという下心も沸いたが、綾香先生に警戒されないように
「ブラジャーとパンティーは着けたままでいいです。」
と答えた。僕の声はまだ上ずっていた。

「あのう、前回検査を受けた時は、ジェルが付かないようにブラジャーは外したんですが・・・着けてても大丈夫なんですか?」
綾香先生のその言葉に、僕は心が跳ねた。先生自身がブラジャーを着けたまま検査を受けることに疑問を感じている。前回、先生が検査を受けた時、ブラジャーを外すように指示されたのだろう。

その時の検査技師もおそらく綾香先生の乳房を見たかったのだろうと勝手に邪推しながら
「できればブラジャー外してください。そのほうが検査しやすいです。」
弾むような声で僕は答えた。

「わかりました。」
カーテンの奥から綾香先生の声が聞こえた。僕の下心には全く気が付いていないようだった。
カーテンが開き、検査着に着替えた綾香先生の姿が目の前に現れた。

薄いピンク色の検査着を着た姿はとても眩しかった。スラリと伸びた綺麗な足。首から胸元にかけての透き通るような白い肌。そして、ブラジャーを外しているので、二つの胸の膨らみの先端の乳首の部分が検査着を押し上げている。

綾香先生はやや緊張した面持ちで僕を見つめながら、
「よろしくお願いします。」
そう言うと、軽くお辞儀した。
「こちらこそ、よろしくお願いします。」

僕の声は、少し震えていた。パンティー一枚のほぼ裸の身体に薄い検査着だけを纏った綾香先生を目の前にして、僕の下半身は熱くなっていた。
「診察台に仰向けに寝てください。」

僕に促されて、先生は診察台に仰向けに寝た。先生が、診察台に横になる時、検査着の裾から白い太ももがちらりと見えた。その瞬間、僕の股間は固く勃起した。
目の前の診察台に、綾香先生が検査着姿で仰向けに寝ている。検査着の中はパンティー一枚だ。

(続く)

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