困ったお隣-第4話
和代は幼馴染の植木職人、桝本泰三と籍こそ入れて無いものの、夫婦同然、つつましやかに暮らしていた。年は和代が三つ上だが、和代にとって泰三は初めての男で、唯一の男だった。
しかし、お隣に木村夫妻が越して来てからというもの、生活は一変、抜けることのできない「性の蟻地獄」のようなものに巻き込まれてしまった。
作家名:バロン椿
文字数:約3010文字(第4話)
管理番号:k083
もう体に力が入らない。和代は腰が砕け、崩れ落ちそうになったが、そこを小百合に抱きかかえられた。こんなこと初めてだ。
気が付くと、和代は居間に敷かれた布団の上に仰向けに寝かされ、万歳する格好で両手首を小百合に掴まれていた。
「や、やめて下さい……」
「ダメよ。お友だちでしょう。もっと心を開いて」
小百合は体を重ね、唇を合わせてきた。チュッと音がする。それから、唇を割り開くように舌を差し入れ、口の奥まで舌で舐め回す。女同士、考えたこともないこと。和代は何が何だか分からないが、力が入らない。
小百合は掴んでいた手首を離し、和代の乳房に触れ、揉み上げ、舌で乳首をしゃぶり、転がす。
和代は身が捩れ、その口から「ああ、あ、あああ……」と声が漏れる。小豆のような乳首は痛いほどに硬く尖っていた。
続いて、股間に顔を埋め、舌で割れ目を舐める。
陰毛は手入れをしていないが、濃くもなく薄くもなくこじんまりと生えている。性器は泰三一筋、子供を産んでいないから、きれいだが、同性でも見られたくない。
「そ、それは、や、やめて、イヤ、イヤだっ……」と体が仰け反り、足をバタつかせるが、小百合は止めない。
グチュ、グチュ、ジュルジュル……と伝わってくる音、痺れるような、甘い刺激に、「はあ、はあ、はあ……」と荒い息が、「あ、あ、あっ、あっ、あ、あああ……」と悩ましい喘ぎに変わってきた。股間はどうしようもない程に濡れている。
そして、気が遠くなってきた和代に「もっと気持ちいいことしてあげるから」と小百合は枕の下に隠してあったピンク色の卵型のローターを取り出して見せた。
「いいわね?」
妖しく笑った小百合がスイッチを入れると、ピンクの卵型のローターはウィーン、ウィーン、ウィーン……と音を立てて、震えた。
全くそんな器具を使ったことのない和代は怖くなって「イヤ、イヤ、イヤよ」と逃げ出そうとしたが、体育教師の小百合は強い。膝裏に手を入れると、両脚を開かせ、卵型のローターを膣の中に押し込んだ。
膣の奥でぶるぶると震え、それが小陰唇からクリトリスに伝わる。
「イヤー、やめて、やめて下さい……」と声を出そうとしても、初めて経験するその振動があまりに激しく強く、「イヤ……あ、あ、あああ……い、い、逝く、逝く……う、うぅぅ……」と声にならない喘ぎを繰り返し、ついには「イヤー、もうイヤー!」と全身を震わせ、とうとう失禁してしまった。
男相手とは違い、終わることのない、女同士の営み。
ローターに続き、真っ黒のペニスの形をしたバイブレーターを取り出した小百合は、「ふふふ、これはもっと凄いのよ」とスイッチを捻った。
亀頭部分がグーン、グーンとうなって振動し始め、「はあ、はあ、はあ……」と息が収まらない和代はもう逃げようとはせず、小百合がそれを膣に挿し込むと、和代は「あっ……」とシーツを握りしめた。
普段入ったことの無い深さにまで入ったバイブがうねうねと動く。内臓がぐいぐいと押され、じんじんと股間が痺れる。
「あ、あ、イヤ、イヤ……や、やめて……あ、あ、あああ……」と体を捩る和代の喘ぎが部屋に響き渡り、ついには「逝っちゃう、逝っちゃう、逝っちゃう……」と髪を振り乱し、完全に狂ってしまった。
小百合の悪ふざけ
朝、和代がゴミを出しに行くと、「おはよう」と小百合が近寄ってきた。
しかし、昨日、ローターとバイブで責め続けられた体には疼きが残っている。だから、「お、おはようございます……」と返事をしたものの、和代は顔が火照り、声も上ずってしまう。
「ふふ、どうしたの?」
「な、何でもありません」
「そうかしら、顔が赤いけど」
端から見れば、隣同士の主婦が仲良く肩を寄せ合っているようにしか見えないが、小百合はスカートの上からだが、お尻の谷間を撫でてくる。
ただでさえおかしくなりそうな気分なのに、そんなことをされると、「あ、や、やめて……」と声が出てしまうが、それを嘲笑うように「お姉さんのそういうところが好きよ」とお尻の膨らみから谷間を行き来し、アナルをツンツンと刺激してくる。
もう我慢できない。和代は身を捩って逃げようとしたが、小百合は腕を絡め、「いいじゃないの、他人じゃないし」と、その指先をさらに強く押し込んでくる。頭がおかしくなりそうだが、誰が見ているか分からない。
「あ、あ、あ、もう、もうやめて下さい、お願いだから……」と顔を歪めながらも、声が出ないように必死に堪えていたが、膝がガクガクして、小百合に寄り掛からないと立っていられなくなった。恥ずかしいことに、既にパンティはしっとりと濡れてしまっている。
「ふふふ、気持ちいいんでしょう?」
「い、イジワル……」
和代は小百合の手を抓ってやめさせようとするが、「ねえ、今日、遊びに行ってもいいでしょう?」と指をグルグル回すから、「あっ、あ、や、やめて……」と、和代は膝が崩れて、その場にしゃがみ込んでしまった。
そこへゴミ出しにきた向かいの奥さんが「あら、どうしたの、和代さん?顔が赤いけど、熱でもあるの?」と心配して近寄ってきた。
本当のことを言えない和代は「あ、あの、ちょ、ちょっと立ち眩みが」と取り繕うと、奥さんは「暑くて寝不足かな?気を付けなくちゃ」と疑いもせずにあっさり家に戻っていった。
「ふふふ、危なかった」と悪戯っぽく笑った小百合は、「じゃあ、後でね」と勝手に決め込み、和代の返事も聞かずに帰って行った。
思わぬ同伴者
「和代、じゃあな」
「あなた、いってらっしゃい」
泰三はいつもの通り弁当を持って仕事に出掛け、和代はそれを見送ったが、気持ちは別のところにあった。
「ねえ、今日、遊びに行ってもいいでしょう?」と言った小百合が何時訪ねてくるか?体は小百合を欲し、疼きが止まらないが、そんなことに耽っていたら、いつかは泰三に知られ、大変なことになる。
朝食の後片付けも、洗濯も掃除もなかなか手に付かず、ようやく、それらを終えると、もう午前11時になっていた。
鏡に向かい、顔を整えていると、「お姉さん、遅くなってごめんなさい」と表の方から小百合の声が聞こえきた。
「あ、い、今、行きます」と返事をしたが、声が上ずり、汗ばんだワンピースのまま玄関に迎えに出ると、Tシャツにフレアスカートの小百合がTシャツにジーンズの大学生らしい男の子を連れてきていた。
えっ、1人じゃないの……
二人だけの濃密な時間に浸れると思っていたのに、これでは出来ない。和代は「どうして?」と、頬がプーと膨れていたが、小百合はそんなことに構わず、「教え子の松田(まつだ)幹夫(みきお)君」と紹介すると、サンダルを脱いで家に上がってくる。そして、「さあ、あなたも」と、その男の子の手を引いたが、さすがに彼は「あの、松田です……」と遠慮している。小百合の図々しさに比べ、とても新鮮で、膨れていた和代も「さあ、どうぞ」と声を掛けてしまう。さらに「す、すみません」と申し訳なさそうに靴を脱ぐ仕草はとても可愛い。
一方、先に居間に入った「お姉さん、アイスコーヒーがいいわ」と相変わらずだ。どちらがこの家の人間か分からないが、その図々しさは出会った時からのこと。「何よ」と言っても仕方がないから、我慢してアイスコーヒーをお盆に載せて居間に戻ると、脚を崩してリラックスしている小百合の隣りでは男の子が正座している。
先生と一緒とはいえ、そんなに緊張していたら、疲れるどころか、足が痺れてしまう。
(続く)
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