伝説の女性器-第12話 2290文字 ステファニー

伝説の女性器-第12話

挫折した箱根駅伝ランナーが次に追い求めるモノとは!?

作家名:ステファニー
文字数:約2290文字(第12話)
管理番号:k139

偉いな、とアオは思う。それに引き換え、自分の職業は、他人に胸を張って話せるものではない。そして、東澤がアオに対して、珠季に何か仕出かしたら、東京湾に埋めると宣言してきたが、あれは強ち脅しではないのかもしれない。気を引き締めないと、とアオは背筋を正した。
だが、そうは言っても、この関係で終わらせるつもりは毛頭ない。このままだと、永遠に営業関係のままだ。
「珠季さんは彼氏とかいないんですか?」
どうすればよいかわからず、アオはストレートに訊いてしまった。珠季は一瞬、眉を上げたが、可笑しそうに笑った。
「いそうに見えますか?こんな髪色ですよ」
緑色のポニーテールの房を摘んで珠季はアオに見せる。
「珠季さんは魅力的です。謙遜しないでください」
真顔でアオはそう言った。珠季はそれを見て、意外そうな表情をしていた。
「あっ、ごめんなさい。茶化すつもりはなかったんですが」
「珠季さん、お嫌でなければ、自分と付き合いませんか?」
「えっ!?」
「あっ、深く考えないで大丈夫です。友達みたいな感覚でも構わないんで」
拒絶されるのが怖くて、アオはとにかく繋ぎ止めようと躍起になった。珠季は少し「うーん」、と 言ってから、回答してきた。
「本当に友達ですよ。それでよければ」
「マジですか?」
アオは語尾を上げて喜びを露わにした。
「はい」
「ありがとうございます」

その翌々週、珠季の仕事が休みの日に、二人は遊びに出かけることにした。なんでも、調剤薬局は土曜日も通常営業のため、珠季はシフト勤務をしており、平日が休みであることが多いという。その珠季の都合にアオが合わせた。
どのように過ごすべきかを、アオは考えた。やはりいきなり襲うのは、まずい。だけど、何もせずにさよならはしたくない。だとすれば、それとなくそういう気分になってしまう空間を作ってしまうしかないのでは、という結論に至った。
その結果、アオはかつて男優仲間から噂として聞いたことのある、六本木にあるカラオケ店を場として選んだ。この店は知る人ぞ知るヤレるカラオケ店である。かなり寝心地の良い大きめのソファが置かれており、ライトは暗めのピンク紫だ。その手の撮影で用いられることも珍しくなく、店員も黙認しているという。
誘い文句として、珠季の歌声を間近で聴いてみたい、とお願いしたところ、珠季は快諾してくれた。
日比谷線の六本木駅で待ち合わせし、二人で肩を並べて店に向かった。店は大通りに面しており、すぐに場所はわかった。エントランスに店員はおらず、無人チェックインカウンターが一台置かれており、既に予約済であったアオは、スマホを翳して、受付をした。それが済むと、奥にある部屋へと向かった。 ホテルの客室のように、そこそこ重厚な扉を開けると、聞いていた通り、室内は東雲色の灯りに染められており、確実にソファベッドであるサイズの椅子が真ん中にデカデカと陣取っている。まるで本来の主役であるカラオケセットが、オマケであるかのように見えるほどだ。

セクシーブラショーツ一覧03

そのソファに、二人揃って腰を下ろした。沈んでしまいそうなほど、フカフカだった。
「今日は珠季さんの歌を、間近で聴きたいです。お休みの中、歌わせてしまってすみませんが。喉は大丈夫ですか?」
広いソファのため、珠季はアオから少し離れた位置に座っている。
「母が喉に効く漢方を私に飲ませてくれてるので、それはご心配なく。それより、今日は折角なので、アオさんのリクエストに応えちゃいますよ。何を歌いましょうか?」
にこやかに珠季はアオに問いかけてきた。
「そうですね。洋楽じゃなくてもいいですか?」
「いいですよ。ただ、J-POP だと歌える曲が限られるので、どこまでご期待に添えるかな、とは思いますが」
「そうですか。逆に、どんな人なら歌えますか?」
「最近だと、Ado さんとかですね。『うっせえわ』とかいかがでしょうか?」
「いいですね。それでお願いします」
上手に歌いこなせるだろうと、容易に想像がつく楽曲である。期待を裏切らず、珠季は完璧に歌いこなす。
その次は MISIA の「包み込むように」と宇多田ヒカルの「Automatic」を歌ってくれた。これも素晴らしかった。

だが、アオには物足りない。股間を爆発させてくれるような何かが、今の三曲にはないのだ。
狭い空間であるから致し方ないが、踊ってもらえないからでもあるし、非の打ち所のないパフォーマンスであるからこそ、手の届かない存在に珠季が見えてしまうがためでもあるかもしれない。
もっとこう、身近に感じられる珠季を見たかった。
「珠季さん、折り入ってお願いがありますが、聞いてもらえますか?」
「はい。何でしょう?」
満を持してアオは言った。
「『セーラームーン』の『ムーンライト伝説』を歌ってくれませんか?それもできればいつもの歌い方ではなくて、地声で」
意表を突かれたように珠季は目を丸くした。
「えっ?まっ、まぁ、いいですけど。アニメで観てた部分しか、歌詞はわからないですよ」
「それでいいです。是非、是非」
おそらく、あの時代を生きていたほぼ全ての日本人であれば知っているであろう、あの有名なイントロが流れ出す。珠季は洋楽の時のように腹式呼吸で出した声ではなく、普段喋っている時の声で、歌い始めた。そう、早見香織ボイスである。もちろん、音程やリズムは楽譜通りの、高い歌唱力は健在である。
その姿にアオは萌えた。
誰も知らない、アオだけが聴く、珠季の歌声を覗けたからだ。
東澤も、あの珠季と同じ舞台に立っていた面々も、観たこと聴いたことのない、素の珠季だ。
飾らない珠季を、密室で、しかもかなり至近距離で、アオは凝視できている。下の血が騒がないはずがなかった。
「珠季さん!」

(続く)

※本サイト内の全てのページの画像および文章の無断複製・無断転載・無断引用などは固くお断りします。
リンクは基本的に自由にしていただいて結構です。

▼セクシーランジェリー通販サイト
インナージュエリー
ベビードール
セクシーショーツ
セクシーブラ&ショーツ
セクシーコスプレ
セクシーテディ
網タイツ・ストッキング
ボディストッキング
ガーターベルト
無料で読める官能小説一覧

コメントの入力は終了しました。