産婦人科病棟看護師はミタ-第3話 2880文字 ステファニー

産婦人科病棟看護師はミタ-第3話

日本一の不妊治療実績を誇る大学病院にて、若手看護師が見たものとは...。

作家名:ステファニー
文字数:約2880文字(第3話)
管理番号:k122

手術台の下からひょっこり、日野師長が現れたではないですか!しかもまるで満員電車の中に乗客を押し込める駅員さんの如く、ご主人のお尻を前へ前へとプッシュしてます。 「ひっ、日野さんっ………?」

思わず私は狼狽した声で呟きました。
「日野君もこの治療方法を知る貴重な協力者だ。かなり優秀な働きをしてくれるので、私は重宝している。でもね、残念ながら退職が近い。だから後釜の育成が急務だ。その白羽の矢が立ったのがキミだ」

院長はガラス窓の前に備え付けてあるマイクを取り、階下に向かって吠えました。
「さぁ、あとひと踏ん張りだ。もっともっと奥へ、深く、強く!」

手術室に院長の声が響きました。日野さんがご立派な腕(とてもご本人の前では言えませんが)で、ご主人のお尻をグッと支えます。友梨亜先生は、長くて美しい御御足をふわっと浮かせ、片足を手術台に載せ、しなを作ります。
「ああっ、あぁぁっ、ああああああああぁぁぁ………」
獣のような雄叫びが手術室内に響き渡り、その夜は更けていきました。

セクシーコスプレ01

「じゃあね、元気でね」
寝間着姿から普段着になり、髪をピッチリと引っ詰めて退院する古舘さんが、笑顔でナースステーションに挨拶へやって来ました。
「はい、古舘さんもお大事になさってください」

「ありがとう。これはほんの気持ちだけど、受け取ってくれるかしら」
古舘さんの手から有名スイーツ店の紙袋が私に握り渡されました。
「えーっ、そんなっ、気を遣わないでください」
「いいのよ、あなたにはお世話になったから。だから食べて、ねえ、お願い」

「はっ、はい。ありがとうございます」
「外来はしょっちゅう来るから、見かけたら声かけてね」
「はい、是非」
バイバイ、と言いながら手を振り病棟を去る古舘さんを、私は名残惜しく見送りました。もうとっくに背を向けて、エレベーターに乗り込んでしまって姿が見えなくなるまで、私はずっと古舘さんを目で追いました。

行っちゃった。
私は病棟内に唯一いた私の味方を失ってしまったようで、胸の中に寂しさと虚しさが押し寄せてきました。
手術室での一件以来、私は古舘さんを心の拠り所にしていました。そうすることであのおぞましい夜の出来事を振り切ろうとしていたのかもしれません。

寂しいな…。
いただいた菓子折りの紙袋をぎゅっと握り締め、踵を返したその時、私は息を飲みました。
「お疲れ様」
院長の娘、友梨亜先生が目の前にいたのです。

「はぁ、はいっ、おっ、お疲れ様ですっ……」
私の声は上ずりました。院長と手術室見学スペースから覗いた時以来にお見かけした友梨亜先生です。しかもあの時は遠目でしたから、こんな至近距離で接してはいないんです。 「ちょっと人のいない所で話さない?」

病棟の一番奥にある特別個室に友梨亜先生は私を連れて行きました。そこはあの晩、私がアレを目撃したご夫婦が入られていた部屋です。彼等が出て行かれてからここは空室です。 私はこの人と二人きりになることが息苦しく、なんとか突破口を見つけようとしました。

「あのっ、今、退院された古舘さんからお菓子をいただいたのですけど、食べますか?」 古舘さんがくれた洋菓子店の紙袋を友梨亜先生の面前に突きつけました。
「いらないわよ。あなたがいただいたのでしょう。あなたがいただきなさい」

「はっ、はぁ…」
せっかくの提案がうまくいかず、私は意気消沈してしまいました。
「あなた、先日この部屋に入っていたご夫婦の治療、私の父と見学室から見てたんでしょ」
「はっ、はいっ、……」

後ほど挨拶に伺わせる、そんなことを院長が言っていたのを私は思い出しました。 「で、どうだった?感じたかしら?」
友梨亜先生は私を壁際に追いやり、肘で行き先を阻みました。ふんわりと甘い香りが鼻をつきます。
「いっ、いやっ……」

「ダメじゃない、そんなことじゃ。あなたは貴重な戦力になってもらわなきゃ困るのよ」 そんなこと言われても…。私は意を決して気持ちを伝えることにしました。
「あのっ、私はきっと役に立たないと思いますっ」

少しうつむき加減に私は言いました。それでも友梨亜先生は顔色ひとつ変えません。 「なんでそんなこと言うの。あなたは父が見込んだナースなのよ」
「だっ、だって私っ、女としての魅力なんかこれっぽっちもないんです。色恋沙汰にもまるでご縁もない人生歩んでますし。友梨亜先生のように素敵な治療ができるとは、とても思えませんっ」

「まあ、そんなこと…」
あはは、と友梨亜先生は笑います。でも次の瞬間、真顔で私に迫ってきました。
「あなた、何にも自分の魅力がわかってないのね」

いわゆる壁ドンというやつです。女同士ではありますが、友梨亜先生の首元からほんのりと甘いシャンプーの香りがして、私は胸がドキドキしてしまいました。

「わっ、私は、フィギュアスケートをやってましたけどっ、ほんっとに全っ然、才能がなくて、やめたんですっ。同じクラブには滝川エリちゃんがいて、すごいなって、いつも眺めてて。そんなダメな子でしたっ。だから、私は見当違いですっ、絶対っ」

「滝川エリってあの五輪メダリストのことね。それがどうしたの?」
「だから私はエリちゃんみたくすごい子になれなかったダメっ子です」
友梨亜先生は私の顎を掴んで上に向けました。つまり顎クイです。
「莉乃、あなた、いつまでそんな昔の幻影に憧れていれば気が済むの?すでに充分、魅力に溢れているのに」

セクシーショーツ一覧01

わぁ、本当にすごく綺麗なヒト…。 こんな状況なのに、私は友梨亜先生に見蕩れてました。
「莉乃だなんて、そんなっ、名前で呼んでもらうなんて恐れ多いですっ」
「何恐縮してるの。私たち、同級生よ。あなたも私を名前でお呼びなさい」

「ひぃっ…、むっ、無理ですよっ」
「ダメよ。ほらっ、早くお呼び。友梨亜、と」
「ゆっ、友梨亜先生…」
友梨亜先生は呆れたように苦笑いしました。

「まあ、いいわ。でもね、あんまり自分を卑下してちゃダメよ」
「はっ、はぁ…」
私には到底履きこなせないようなピンヒールのハイヒールをコツリと音を立てて、友梨亜先生は私に少し背を向けた格好になりました。

「私もね、昔はあなたと同じだった。自分に自信がなくて、同級生のそつなく物事こなせる子がすごく眩しくて、卑屈になってた。小学校の頃に吹奏楽部でクラリネットを吹いてた子だったり、女子校時代は生徒会長だったりがすごく輝いて見えてた。転じて私は引っ込み思案で目立つ要素もなくて、ただのガリ勉。クラスに埋もれているその他大勢の中の一人。でもそんな私を変える出来事が訪れた」

まるでアイドルがステージで見せるかのような華麗なターンを友梨亜先生はしました。 「オンナになったの。18の夏にね」
恍惚とした表情を友梨亜先生は浮かべました。
「それは大学に入って初めての夏休みのことだった。それまで真面目一辺倒だった私の人生はその夜を境に一変した。覚醒したのよ」

「かっ、覚醒、ですか…」
「そうよ。ヒトにはこんなにも素晴らしい営みがあるなんて、これは医学的な見地から探究していきたい、と私は誓った。その結果として、私は父のこの事業を手伝うことに決めた 。エロスの追求をするとともにね」

(続く)

※本サイト内の全てのページの画像および文章の無断複製・無断転載・無断引用などは固くお断りします。
リンクは基本的に自由にしていただいて結構です。

▼セクシーランジェリー通販サイト
インナージュエリー
ベビードール
セクシーショーツ
セクシーブラ&ショーツ
セクシーコスプレ
セクシーテディ
網タイツ・ストッキング
ボディストッキング
ガーターベルト
無料で読める官能小説一覧