名残りの宿-最終話 3840文字 城山アダムス

名残りの宿-第5話

ひろしと静香は5年間不倫の関係を続けていた。静香には娘が一人いたが、ひろしとの愛欲に溺れ、子どもを顧みなくなる。寂しさを感じた静香の娘がついに家出してしまった。静香は娘のためにひろしとの別れを決意する。そして最後の夜をとある老舗旅館で迎えた。

作家名:.城山アダムス
文字数:約3840文字(第5話)
管理番号:k094

ペニスは静香の陰毛の中の温かい膣口に触れた。静香は腰を上げ、硬くなった僕のペニスに、膣口をあてがうと、少し腰を下ろし、
「あああ・・。」
小さな声を上げ、少し体をのけ反らせたが、今度は前かがみになって、ゆっくり腰を下ろしていく。ペニスは静香の膣に徐々に吸い込まれていく。

静香は自ら腰を動かしながら、快楽のポイントを探している。やがて、そのポイントをとらえたのか、一気に動きが激しくなる。腰を前後に振り、僕のペニスがポイントを刺激する。
「あああ・・・ん。」

静香の顔は引きつり、髪が乱れ、腰を激しく前後に振る。静香の膣壁が僕のペニスに絡みつき、きつく締め付ける。やがて、その膣壁はピクピク痙攣を始めた。
「あっ。」

静香は大きな叫び声とともに、身体を大きくのけぞらせたかと思うと、僕に覆いかぶさってきた。果ててしまったようだ。
「ハアハアハア・・。」
荒い呼吸をしながら、僕の上に突っ伏している。僕は静香の背中に手を回し、ギュッと抱き締めた。

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僕のペニスと静香の身体はまだつながっている。僕のペニスは、まだ射精していないので、十分な硬さを保っている。静香の膣は果てた後も、ヒクヒク軽く痙攣している。その痙攣が僕のペニスに伝わってくる。
静香は僕のペニスがまだ硬さを保っていることに気がついた。

「・・・ひろしさん・・・また・・ずるい。」
静香は、再び腰を動かし始めた。今度は僕が下から静香の子宮を突き上げた。
静香の身体がのけ反った。静香は再び快楽の渦の中に溺れていく。僕は激しく静香の子宮を突き上げた。

「ああ・・・イクイク・・イッちゃうー・・・。」
静香の膣が、再び激しく痙攣している。今度はすぐに果ててしまったらしい。静香の膣は大きくうねりながらリズミカルに収縮を始めた。ピクピクピクと痙攣しながら収縮している静香の膣の中で、僕のペニスはまだ、硬さを保っている。

僕はそのままペニスを抜かず、静香の膣の中の柔らかく温かな感触を味わい続けた。静香の膣は行き果てた後も、時々ピクッと動く。それに刺激され僕のペニスもピクピク反応する。静香の膣と僕のペニスが対話しているようだ。
「ひろしさん・・・私・・・もう限界・・・これ以上だめ。」

「まだ許さないよ。・・・これからだよ。」
「今夜のひろしさん・・・すごい。」
この2年間の静香と僕のセックスは、初めは互角に交わっていても、最後はいつも静香が優位に立っていた。僕が逝き果てても、まだ静香に余力が残っていることが多かった。

これは年齢も影響しているだろう。僕はすでに50を過ぎ、セックスのための体力はとっくにピークを過ぎている。一方、静香は42歳、今が女の盛りだ。いくら僕が、セックスの技術を駆使しても、女盛りの体力にはかなわない。

でも、今夜は僕が常に優位に立っている。静香は少なくとも、既に3回は絶頂を迎えている。この5年間、僕との交わりで静香が絶頂を3回も迎えたことは、数えるほどしかない。

これまで僕は静香とのセックスには、いつも全力で向き合い、たっぷり時間をかけ、優しく、そして、ていねいな焦らしを交えながら、全身全霊で行為を進めた。だから1回のセックスで二人とも、精力も体力も使い果たしてしまうことが多かった。

しかし、今夜は3回も静香を絶頂に導くことが出来た。僕が静香と共に逝き果てるのを懸命にこらえ、射精を必死に抑制したからだ。もし、僕が射精してしまったら、今夜の僕と静香の身体の交わりは終わっているかもしれない。五十を過ぎると回復力が著しく衰え、射精した後、再び行為に及ぶことが出来るようになるまでにかなりの時間を要する。

僕は、静香との最後の夜を、夜が更けるまで何度も何度もセックスに耽りたかった。そのためには、射精を我慢することが絶対に必要な条件だった。
「今夜のひろしさん・・・すごい。」
静香は、そう言うと僕の胸に崩れ落ちてきた。僕は静香を抱き締めた。静香は、僕の硬く勃起したペニスを握りしめてきた。

「今度こそ、ひろしさんをイカしてあげる。」
静香の身体はもう回復している。静香は再び馬乗りになり、僕のペニスを握りしめ、膣口にあてがおうとした。
「今度は僕が上になろう。」

僕は、最後は正常位で果てたかった。僕の身体と静香の身体が正面から向き合い、密着し、お互いの顔を見つめながら絶頂を迎えることの出来る正常位で果てたかった。
静香を、布団の上に仰向けに寝かせた。そして、僕は、静香の身体にじっと視線を注いだ。

透き通るような白い肌。ゆるやかに盛り上がった乳房。つんと尖った乳首。黒々と茂った陰毛。細くすらりと伸びた足。
「愛おしい。」
僕は、静香の身体をすみずみまで、念入りに眺めた。僕の心は、静香への愛おしさと、もう会えなくなる寂しさで潰れそうだった。

「もう、君の身体をこうして見ることはないんだね。」
静香の表情から、先ほどまでの無邪気さは消え、悲しげに目に涙を浮かべている。
僕は、静香の身体に両手で優しく触れた。

僕は、静香への眼差しとともに、髪の毛、細い首、なだらかな肩、胸の膨らみ、くびれた腰、臀部、陰毛、太もも、ふくらはぎ、足首、足の指一本一本に至るまで、優しくていねいに触れた。
これまでの5年間の、静香の身体の隅々に宿る思い出を、ひとつひとつ確かめながら、優しく手で触れた。

「静香。これまで本当にありがとう。」
静香の目には、大きな涙が溢れていた。僕の手で、静香の涙をそっと拭くと、唇を重ねた。
静香と僕の身体が重なった。
・・・僕は・・最後に・・・静香の中で・・・激しく・・・果てた。

————

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「・・ひろしさん・・・。」
静香の声で、目が覚めた。部屋には朝の光が差し込んでいる。僕と静香は最後に一緒に果てた後、ぐっすり眠り込んでしまったようだ。
静香も今、目が覚めたばかりらしい。全裸のまま僕の顔をのぞき込んでいる。

「静香。」
僕が静香の名を呼ぶと、甘えるように僕の胸に額を押しつけてきた。僕は、静香の髪を優しく撫でた。
「静香。」
「なあに?」

「朝になっちゃったね。」
時計を見ると午前7時を回っている。チェックアウトまで3時間を切った。静香と別れる時刻が迫ってきている。
静香は、僕の胸を指で触りながら、甘えるような声で
「ねえ、ひろしさん・・・私から、提案があるの。」

「提案?」
「うん、私、夕べ考えたの。」
「何を考えたの?」
「私・・・やっぱり・・・ひろしさんと別れることなんて出来ない。」

「おいおい・・・そんなこと言って・・娘はどうするんだ・・・。」
突然の静香の言葉に僕は動揺した。僕は今日の朝、静香と別れる覚悟は出来ていた。それなのに、別れることが出来ないだなんて・・・
「もう、これから一生、ひろしさんと会えないんだったら・・私、生きていけない。」

僕と静香は、別れることについて何度も話し合ってきた。そして、お互い納得の上で今日別れる決断をした。それなのに、この期に及んで別れたくないという静香の言葉に対して
「今さら、何を言うんだ。」
僕は少し語気を強めた。

「ひろしさん、お願い、最後まで聞いて。」
「分かった、最後まで聞こう。」
「ひろしさんともう会えないと思うと、とっても辛いの。これから私、一人で生きていくのが辛いの。でも、今までのように会ってたら、私たち、だめになってしまう。だから、ひろしさんと1年に一度だけ、会う約束をしたいの。そうしたら、それが私の心の支えになって、娘にもしっかり向き合うことが出来ると思うの。」

「1年に1回か・・・七夕の織り姫と彦星みたいだね。」
「そう、今日は桃の節句よ。」
「ひな祭り?」
「そう、3月3日よ。」

「7月7日の七夕の日に、1年に1回だけ彦星と織り姫は天之川で会うことが許されるの。私たちも同じように、1年に1回だけ、ひな祭りの日に会えればいいな。」
僕は静香の提案に心が揺れた。別れる、別れないの二者択一の選択より、1年に1回という条件付きだが、完全には別れないという選択肢もあるのだ。

「桃の節句に・・・1年に1回か・・・いいかもしれない。」
「もうひろしさんと会えないなんて、絶対耐えられない。でも、1年に一度だけ会えると思うと、それを励みに、私、頑張れると思うの。」
僕は、静香の提案を受け入れようと思った。一年後、来年の桃の節句に、また、静香と会える。僕にとってもそれが大きな励みになり希望になる。

「静香・・・来年の3月3日。ひな祭りの日に、またここで会おう。」
静香は満面の笑みを浮かべて、僕に抱きついてきた。
それから、僕たちは、朝食を返上して、チェックアウトまでの残された時間、名残を惜しむようにお互いを激しく求め合った。

————

とうとうチェックアウトの時刻だ。でも、別れではない。また一年後に会える。
フロントでチェックアウトの手続きと同時に、僕と静香は、一年後の予約を入れた。
ホテルの玄関を出ると、静香は一人タクシーに乗りこんだ。静香はタクシーの窓を開け
「ひろしさん、お元気で。」

そう言いながら、窓から手をさしのべた。僕は、静香の手を握り返した。
「ひろしさん、それじゃあ、また、一年後。」
「静香、一年後の桃の節句に、またここで会おう。」

「約束よ。」
僕たちは、手を離した。
静香の乗ったタクシーがゆっくり走り出した。静香はいつまでも僕に手を振っている。

僕も静香の乗ったタクシーが見えなくなるまで、手を振り続けた。
タクシーが去った後、僕の肩にひらひらと花びらが舞ってきた。
ふと見上げると、旅館の屋根の上に桃の花が満開に咲いていた。
僕と静香の名残を惜しむように。

(終わり)

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