声でイカせて-第6話
今をときめく声優たちの性遊生活を描く。
作家名:ステファニー
文字数:約2850文字(第6話)
管理番号:k105
「ダメじゃない、そんなことじゃ。アニメの中でセックスシーンが出てきたらどうするの?NG連発して干されたくないでしょ?」
相庭の目の前に瞳のパンティーがやってきた。なんと、そのパンティーは大事な所が開口してある。
「興奮してるでしょ。いいよ、舐めて」
ふわりとフローラルの香りが相庭の鼻をついた。パックリと割れた肉の谷間の先へ相庭は舌を忍ばせる。
「あああっ、そうっ、そうよっ」
瞳はゆっくりと腰を動かし始めた。それに合わせて相庭は瞳のクリトリスから膣孔までを吸い上げた。
五分ほどそれを続けた後に、瞳は身体を反転させ、相庭にお尻を向けてきた。
「アソコ、舐め続けて。私もいいことしてアゲルから」
下腹部がもちっとした。そしてすでに上を向いていた相庭の宝刀は、生暖かくなった。
「……うっ、アハッ…」
快感に相庭はもがいた。
「その呻き声、好き。感じちゃうな」
瞳のアソコからピュッと液体が飛沫した。
ねっとりとした口内の熱と、時折触れる歯が、相庭を昇天させていく。瞳がギュッと分身をしゃぶった時、相庭は爆発した。
「ちょっと、もうイッたの?早すぎよ」
再び身体を反転させながら、瞳は不平をぶつけてきた。
「これでおしまいなんて許さない。ほらっ、もうひと頑張りしなさいっ」
瞳は豊乳で相庭の顔を挟んだ。さらに屹立している乳首を相庭の口に押し付け、咥えることを強要した。それとともに、相庭は復活を遂げた。
宙に浮いた相庭の肉棒を瞳は壺に収めた。
「あっ、ああああああああぁぁぁ、ひっ、瞳さんっ……」
「あああっ、いっ、いいっ、あなたのアソコ、すっごく感じる……」
腰を揺らしながら、瞳は相庭の腹に愛液を滴らせた。
「きっ、…気持ち……いい…です、……瞳…さん……」
「わっ、私…もよ……。……ねぇ、次…叫ぶ時……は、皇帝の……声で…やって」
「…はっ……、…はい……」
その直後、相庭はうあああ、と雄叫びを上げた。言われた通り、皇帝の声帯を使った。
「はああああっ、たまんないいいっ」
そう言って瞳の上体は後方に仰け反った。その瞬間、相庭は逝った。
二人の息遣いだけが部屋にこだました。
瞳は相庭のモノを抜くと、相庭の目の前に穿いていたオープンショーツを差し出した。
「ソレ、あげる」
「えっ?じゃあ、瞳さんはパンツなしでここから帰るんですか?」
「バカね。さっきシャワー浴びた時に穿き替えたのよ。ちゃんと帰り用はあるから安心して」
ショーツの穴がぬめりを帯びて光っている。
「ありがとうございます」
「寂しくなったら、それをおかずに自分を慰めなさい」
「はっ、はい…」
「それと、よかったらセフレにならない?」
だらしなく寝そべっていた相庭は起き上がった。
「はっ、はぁっ?」
「私、生理中以外は毎日セックスしないと気が済まないの。でも撮影もそこまでないし。彼女できたら止めていいからさ、それまでは勉強と思って使ってよ」
何を言い出しているのか、この女は。断わらなくては、と相庭は理性で思いつつ、身体が言うことをきかなかった。
「相庭君のイケボでたくさんイキたいのよ。ねぇ、お願い。毎回、パンツあげるから」
結局、相庭はOKを出してしまった。
————
『王朝』から二年後。相庭はさらに声優として確固たる地位を築いていた。最近では有名どころの作品では名前を見ないことはなく、アニメ雑誌にも毎号のように登場するまでになった。さらに昨今の声優ブームにより、活躍の幅が広がっていき、バラエティ番組にゲストとして呼ばれる機会も増えてきた。
そんな折、またしても大きな仕事が舞い込んだ。『週刊少年ジャンボ』にて連載されている話題の人気漫画『天狗の鼻』のアニメにキャスティングされたのだ。相庭が演じるのは主人公の兄弟子的な存在で、作品内でも有数のイケメンキャラ高岡彰義だ。
そしてここで相庭はまたしても運命のイタズラとしか言いようのない巡り合わせに遭遇する。主要キャスティングに花宮リラが入っていたのだ。リラは彰義の同僚でセクシーな女剣士の寒露寺綾美を演じる。
瞳の予想通り、リラはこの二年で大きく躍進を遂げた。地方局の深夜枠でコツコツとキャリアを積み上げ、少しずつではあるが、民放キー局の作品にも出演を果たしている。愛らしい声質から、萌えキャラとして人気を博しており、美少女アニメには必ずと言っていいほど名を連ねている。
おそらくリラにとっても『バージンラブ』は封印したい記憶なはずだ。きっと自分を無視するに決まってる。そう相庭は思い込んでいた。
しかし、それはまたしても誤算に終わった。
初顔合わせの後、リラは真っ先に相庭のところへ挨拶にやってきたのだ。
「相庭さん、お久しぶりです」
至極嬉しそうにリラは相庭に笑顔を向けていた。
「リラちゃん、久しぶり。元気そうだね」
身長は変化ないが、心なしか雰囲気が大人びていた。
「はい。でも相変わらずお花は咲きませんけどね」
お花が咲くとかなんだ?
少し考えて相庭は絶句した。すぐさま踵を返し、その場から立ち去ろうとしたが、それは失敗に終わった。
「よかったらこの後、ご飯行きませんか?」
すでにリラは相庭の腕を掴んでいた。またしても相庭は断わり切れなかった。
————
二人は新宿の個室居酒屋へと入った。薄暗く洋楽が大きくかかっている、下戸の相庭にとってはあまり縁のない店だ。
「リラちゃん、こういう店はよく来るの?」
「まあまあです。私、お酒は飲めないので」
「そっか、同じだね」
「でも、ノンアルコールカクテルならイけるので」
いつかあったシチュエーションのデジャブのような気がする、と相庭は思った。あの時以来、相庭は瞳と縁が切れていない。毎月数回は逢瀬を重ね、もらったパンツは延べ50枚を超えた。
いけない。リラのような幼気で有望な女性は、自分のような不潔が手を出していい相手ではないのだ。
「いや、ウチら話とか聞かれたらマズイじゃないですか。だからプライベートな話したい時はこういう店を使いますね」
相庭が考えたこともないような理屈がリラの口から出てきたため、相庭は少し面食らった。居心地が悪くなり、手持ち無沙汰におしぼりをゴシゴシと擦った。
「リラちゃん、すごく最近頑張ってるみたいで、すごいよね」
「ありがとうございます。最近はだいぶオーディションの合格が増えてきて、落ち着いてきました」
声優は売れっ子になっても次の保障は基本ない。仕事をつないでいくには、常にオーディションを受け、勝ち取る他、ない。リラも相庭もそれは同じだ。
「今はこの案件以外も現場入ってるの?」
気持ち相庭は声を落とした。リラも合わせてかすれ声で答えた。
「はい。『愛ライブ』の新シーズンで主演する予定なんです」
『愛ライブ』は潰れそうな女子校を立て直すために、スクールアイドルとして奮起する女子高生を描いた作品だ。その活躍はアニメに留まらない。
作品内で登場するアイドルグループと同じ衣装を身にまとって声優たちがライブを行う。しかも有名歌手クラスでないと使えないような会場を満杯にするほど人気が高い。ここ数年は紅白歌合戦にもグループは出場している。
「すごいね」
(続く)
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