アナルフリーダム-第9話
夫の不倫を知った私は茫然自失のまま万引きしてしまうが、ある男性に救われる。
人生に絶望した私は、沖縄の彼の住まいに招待され美しい女性と出会い、生まれ変わる。
作家名:優香
文字数:約3000文字(第9話)
管理番号:k133
想わず楓にしがみ付いた。
楓が私を強く抱き留めた。
痙攣する裸身が何度も硬直を起こした。
媚肉の奥底からエクスタシーの大波が堰を切って、私を飲み込んだ。
「わ、私っ、お、お尻っ、す、すごいっ。い、いやーっ。イ、イクイクイクーッ」
生まれて初めて、肛門を愛撫され、生まれて初めて肛門でエクスタシーの絶頂を極める。
先刻、生まれて初めて異常な愛撫をされた時のように、尿孔が開いて愛液が何度も噴き出し、楓の恥毛の叢と太腿に飛沫いた。
私は、脚の力が抜けて崩れ落ちそうになる裸身を、楓にしがみ付いたままやっとの想いで支えた。
「素敵だわ。亜由美さん」
素敵?だなんて。
「は、恥ずかしい」
「恥ずかしくなんてないわ。誰でもお尻の孔は感じるのよ」
「で、でもっ、お、お尻で、イ、イクなんて、は、恥ずかしい」
私は子供のように、楓に甘えていた。
「もっと、お尻の孔でイカせてあげるわ」
楓に促されるままに、今度は浴槽の縁に肘を付いて四つん這いにされ、背後から楓に愛撫される。
眼の前に、紳士の微笑みがあった。
お尻での快感の虜になる表情を、彼に視られる。
こんなに近くで。
はしたないほど噴き出し続ける快感の喘ぎが、彼の貌に噴き掛かる。
排泄する肛孔を視られたのが恥ずかしかった。
楓の指を咥えてエクスタシーを貪る肛孔を視られたのが恥ずかしかった。
今から、楓に肛門を愛撫されて官能に塗れ、エクスタシーを極める私の表情を至近距離で彼に視詰められるのだ。
ふと視ると、お湯に浸かった彼の男根が勃起していた。
私?
先刻からの、私の痴態を視て、彼が興奮しているの?
浣腸されて、排泄させられて、肛門を愛撫されて、エクスタシーを貪った私を視て?
何て事。
嬉しい!
また、私の心の中で、何かが大きく崩れ落ちた。
楓の片掌が私の尻肉を割り裂き、指が再び肛門に潜り込んで来た。
今度は、片手の三本の指が、付け根まで潜り込んで、肛門粘膜を抽送したり、しゃくり上げたりし始めた。
再び、エクスタシーの波が立ち上がり始めた。
「感じてるんだね?」
彼が、浴室に来てから、初めて口を開いた。
「ああ、は、恥ずかしい。か、楓さんに、お、お尻の孔、ゆ、指で、い、弄られてっ、か、感じてるの。あ、亜由美っ、お、お尻が、い、良いの」
先刻から、欲望を言葉にして曝け出し続けていた。
私の人間として最低の恥態を視詰めて勃起してくれた彼に、何を隠す事があるだろうか。
彼が裸身を寄せて唇を重ねて来た。
彼との初めてのキス。
貪るようなキスを私に見舞いながら、両掌で乳房を揉み立てる。
生まれて初めて、二人の男女に愛撫されている。
それも、楓には肛門を愛撫されていた。
「あ、亜由美はっ、楓さんにっ、お、お尻の孔っ、ゆ、指で、あ、愛撫されてっ、ま、またっ、イ、イキそうなのっ」
また、楓に言わされるのではなく、肛門での恥ずべき快感を自ら言葉にした。
女性の楓に肛門を愛撫されながら、男性の彼とキスを貪り合い、乳房を愛撫される。
ここに来てからの全ての痴戯が生まれて初めての、異様な体験だった。
私は楓の指の蠢きに操られて、尻肉を振り立てていた。
両腕が、両膝が痙攣を起こし始める。
それが太腿に、腹部に、背中に伝播する。
「ああ、ま、またっ、イ、イクわっ。あ、亜由美はっ、お、おま〇こだけじゃなくてっ、お、お尻でもっ、か、感じて、イ、イクのっ」
恥じらいを忘れた訳ではなかった。
しかし、この状況で、既に異常な快感の虜になった心身を隠す事は出来なかった。
親や先生が心の病気ではないかと心配し、実際に精神病院にまで連れて行かれる程、内気で引っ込み思案で口数も極端に少なかったこの私が。
無意識に、自分の快感と欲望を明確な言葉にして口から吐き出す。
楓に愛撫され、彼に視詰められ、想いが素直に口を衝いて出る。
女性器の俗称を口にする。
肛門での快感を言葉にする。
それさえも、快感の渦を掻き立てる。
心の中の壁のほとんどが壊れ、眩い光が溢れていた。
私は、二人に対して子供のように甘えていた。
肛門を愛撫されると、幼児のような感覚になるのだろうか?
「亜由美さんが、お尻でイク貌を彼に視て貰いなさいな」
背後で楓の声がした。
楓の声に重なって、楓の指が私の肛孔をしゃくる淫猥な音が響く。
浣腸されて排泄し、さらに愛撫されて拡がり、柔らかく蕩け切った私の肛孔が、楓の指を咥え、淫猥な音を立てて貪欲に蠢くのが恥ずかしかった。
大きく突き出した尻肉が、楓の指に操られ、肛門での快感を貪って揺れるのが恥ずかしかった。
しかし、火を吐くような私の熱い喘ぎが彼の貌に噴き掛かる程の至近距離で、肛門で快感を貪る表情を視られるのは、もっと恥ずかしかった。
裸身の痙攣が激しくなった。
「は、恥ずかしいっ。ああ、み、視ててっ、あ、亜由美っ、あ、貴方にっ、か、貌を視られたまま、か、楓さんに、お、お尻を、あ、愛撫されてっ。ま、またっ、お、お尻でっ、イ、イクのよっ、ね、ねえっ。わ、私の、イ、イク貌を視ててっ」
言葉にした瞬間、再びエクスタシーの波が堰を切った。
「ああ、イ、イクわっ。ねえっ、あ、亜由美っ、イ、イクのっ、お、お尻でっ、イ、イッちゃうっ。イ、イクッ、イクイクイクーッ」
先程よりもはるかに大きなエクスタシーの絶頂が私を襲った。
私は乳房を愛撫してくれている彼の掌を強く握り締め、激しく痙攣する裸身を硬直させて絶叫した。
また、尿孔から夥しい愛液が、間歇泉のように何度も噴き出す。
楓は尚も私の肛門粘膜をしゃくり続けた。
「お、お尻っ、す、すごいっ。ま、またっ、イ、イクわっ、い、いやーっ。で、出ちゃうっ。で、出るーっ。イ、イクイクーッ」
尿孔から先刻と同じような、夥しい愛液が間欠泉のように何度も激しく噴き出す。
肛門はこれほどまでに感じるのだ。
肛門でのエクスタシーはこれほどまで激しいのだ。
晩生で経験の少ない私は、それでも女性器で極めるエクスタシーを強烈だと感じていた。
しかし、ここに来て楓の指ではあるが、女性器と肛門を両方、同じように愛撫された。
女性器より肛門でのエクスタシーの方が深く、激しい気がした。
肛門でのエクスタシーを貪る自分の痴態を、彼と楓に視られる事が一層快感に繋がるのではないか、とさえ感じた。
「イ、イヤーッ、す、すごいっ、ま、未だっ、イ、イクーッ。イクッ、イクーッ」
薄れ行く意識の中で、心の中のほとんどの壁が壊れ、眩い光に溢れるその中心に自分がいるのを感じていた。
「あ、亜由美さん、わ、私にもして」
ふと気付くと、楓が美貌に恥じらいを浮かべて私にホースを手渡した。
「わ、私が?か、楓さんに?」
「ええ、何時もは彼におねだりするんだけど、今は、あ、亜由美さんにされたいの」
楓は、私の肛門を愛撫して、生まれて初めて肛門での快感を覚えさせ、浣腸を施し、排泄を晒させた。
そして、さらに私の肛門を愛撫し、生まれて初めての肛門でのエクスタシーの嵐に叩き込んだ。
当然、その性戯は、彼と楓、二人の間の性的行為の一環であるだろう。
今は、楓が、私に?
浣腸されたがっている。
嬉しい。
私が、楓に浣腸する。
もちろん生まれて初めての事だ。
女性の肛門はおろか、女性器にさえ触れた事もない。
先刻、生まれて初めて楓の乳房に触れた。
それも愛撫しようと掌で触れたのではない。
抱き合っている時に、乳房同士が触れただけであった。
「おれは湯あたりしそうだから、夕食の仕度をしておくよ。二人で愉しんでおいで」
彼が浴槽から立ち上がって出て行った。
(続く)
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