私の「ヰタセクスアリス」-第2話 3940文字 バロン椿

私の「ヰタセクスアリス」-第2話

私ももうすぐ55歳。そろそろサラリーマン生活も終わりが見えてきました。でも、あっちの方はまだまだ引退するつもりはありません。
明治の文豪、森鴎外は自身の性的な体験を「ヰタセクスアリス」という小説に書き上げていますが、私も森鴎外先生を真似て、自分の性的な体験をまとめてみました。
つまらぬ話ですが、是非お読み頂ければ幸いです。

作家名:バロン椿
文字数:約3940文字(第2話)
管理番号:k096

夢精とオナニー

精通があったのはそれから間もなくです。
夜、夢を見ていると、エロチックでも何でもないんですが、そんな夢の中に女の子が出てくると、突然、おかしくなって、もう止めることなんかできません。「あっ!あっ!」と何かが物凄い勢いでチンチンの先から噴き出し、チンチンの先はやけどしたように痛く、パンツの中はヌルヌルになりました。

起き上がって、パンツの中を見ると、白くて粘っこく、ティッシュで拭き取ろうとしても、なかなか取りきれなく、嗅いだこともない臭い。精通でした。

その上、パジャマのズボンにも大きな染みが出来ていました。とにかく、気持ち悪いから、トイレでしっかり拭き取り、ついでにオシッコをしたら、これが痛くて、チンチンの先っぽが火傷か炎症でも起こしていたんじゃないかと思った程でした。それで、チンチンの先っぽがパンツに当たらないようにへっぴり腰で部屋に戻って、濡れたパンツにティッシュをあて、また、紙オムツですね。そんな風にして寝ました。

翌朝、パジャマを母親に見つからないように洗濯機に投げ込みましたが、パンツはそのまま。乾くとごわごわで、洗濯してもらっても、そのごわごわは皺となって残っていました。
それで、夜、眠る時に、「あ、そろそろやばいんじゃないか」と夢精する予感があった時は、ティッシュをチンチンに巻き付けて寝ていました。

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その予感通りに、無事に巻き付けたティッシュに精液を発射した時はいいんですが、やはり、夢精ですから、予期しない時に出ちゃう時があるんです。そんな時は精通があった夜と同じ、パンツはヌルヌル、パジャマは……まあ、嫌なものでした。

オナニーを覚えたのは、中学3年の時です。まあ、学校でエロ雑誌を回し読みしている時、「オナニーしたことあるか?」と同級生に聞かれ、「ない」と答えると、「ちょっと来いよ」と公園のトイレで教えてもらいました。

しかし、いくら扱いても出ないんです。ところが、やはり、これも突然です。急にモヤモヤしてきて、「あっ、何だろう?」なんて思った瞬間、チンチンが大きくなって、ビュッ、ビュッとチンチンの先っぽから精液が噴き出しました。もうびっくりです。膝がガクガクしてしまい、壁にもたれ掛からないと立っていられませんでした。それに不思議なことに、オナニーでは夢精と違い、チンチンの先っぽが痛むことはなく、それもありますから、いやあ、気持ちがいいんです。

ちょうど高校受験期でしたから、遅くまで起きて勉強するので、家族が寝静まった頃、トイレにエロ雑誌を持ち込んで、シコシコ、そして、ビュッ、ビュッです。そう、毎晩です。

パンティを盗む:その1

スカートの中を覗くことは、男性諸氏ならば、誰でもすることで、決して私が変態ということではありませんが、パンティを取ってしまう、いや盗んでしまうとなると、これは犯罪です。
でも、パンティに魅せられてしまった私には、他人には言えない過去があります。

最初は高校2年生の時です。私は部活が終わって、教室でパンを食べていました。すると、「いいなあ。私もお腹空いちゃった」とクラスメートの山田洋子さんが、同じく部活を終えて教室に戻ってきました。

「食べる?」
「えっ、いいの?」
彼女はパッと目が輝きましたが、やっぱり遠慮ってあります。「ふふふ、冗談よ」と言いましたが、私は彼女が好きだったので、躊躇わず、「余分に買ったから」と、もう1つあったカレーパンを取り出しました。

「ありがとう。私、カレーパン大好きなの」と笑顔で受け取った彼女はそれを一口頬張ると、バッグからタオルを取り出し、流行っていたポップスを口ずさみながら汗を拭いていました。
いい雰囲気でした。だけど、こういう時って、必ず邪魔が入るものです。

「洋子、ちょっといい?」と隣りのクラスの女の子が呼びに来たのです。洋子さんは「あ、うん、今、行くから」とカレーパンを頬張ったまま教室から出て行きました。
(なんだよ、いいところなのに……)

私はがっくりきましたが、洋子さんのスポーツバッグのチャックが開いていることに気が付きました。それはいけないことなのです。本当にいけないことなのですが、キョロキョロと教室の外に誰もいないことを確かめると、中を覗いてしまいました。
汗に濡れた体操服が丸めて入れてありました。でも、きっとある、必ずある。私はドキドキしながら、それをほんの少しですが広げました。

ありました。心臓が弾けそうでしたが、急いでそれを抜き取り、体操服を元に戻すと、パンを咥えたまま、カバンを持って教室を飛び出しました。
「健一郎君、帰るの?」
途中ですれ違った洋子さんに呼び止められましたが、「ごめん、バイト」と私は振り向きもしませんでした。

そして、駅のトイレに。個室に入った私はズボンのポケットからそれを取り出しました。白いパンティです。汗が染み込みしっとりしていました。内側は捩れてあれの形にシワになっていました。そして、オシッコの染みでしょう。黄色くなっていました。

汚いなんて思いもしませんでした。顔をつけていたら、チンチンが硬くなって、もう我慢できません。軽く扱いただけでビュッ、ビュッっと精液が出てしまいました。
そのパンティは卒業まで何度もお世話になりました。

パンティを盗む:その2

これに味をしめた訳ではありませんが、2度目は、大学1年生の時、高校の同級生のお母さんのパンティを頂いてしまいました。
「あんたたち、未成年なのに、いい加減にしなさいよ!」

花火大会の夜、午後10時を過ぎてもビールを飲んでいた私たちは、彼のお母さんに叱られてしまいました。
普段は優しいお母さんですが、この時は目を吊り上げ、とても怖い顔をしていました。

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「気にすんなよ、いつものことだ」
お母さんが階下に降りていくと、彼はそう言って新しい缶ビールを開け、もう一人の友人も、「へへ、じゃあ俺も」と同じく缶ビールを開けて、飲み続けましたが、悪いことをしてしまったと感じた私は「俺、帰るよ」と一人で階下に降りていきました。

「帰るの?」
足音に気がついたのでしょう。茶の間でテレビを見ていたお母さんが声を掛けてくれました。先程とは違い、もう笑顔です。
「あ、はい」と返事をした私に、「またいらっしゃい」と玄関先まで見送ってくれました。

それまでも何度も遊びに行ってましたが、この時です。私はお母さんが好きになってしまったのは。
そして、12月。彼の家で忘年会をした時のことです。
お酒を飲んで酔っ払った私がトイレに降りて行くと、お母さんはちょうどお風呂に入るところでした。
「どうしたの?」
「き、気持ち悪くて」

私は足元もおぼつかなく、ふらふらしていたので、お母さんはトイレまで手を貸してくれました。そして、私が便座を抱えて、「うぇ!うぇ!」としていると、「だから、気を付けなさいって言ったのよ」と笑っていました。そして、トイレから出てくると、1階の居間に座らせ、「無理して飲んじゃダメよ」とおしぼりを手渡してくれました。

お母さんはそのままお風呂場に行きましたが、頭がすっきりしてきた私はお風呂を覗いてみたくなりました。
「あははは、そうかよ。あいつはバカだな」
「全くだ、あははは」

2階からは笑い声が聞こえていました。私が気持ち悪くなったことなど気にもかけていません。チャンスでした。私は足音を忍ばせ、お風呂場に近づきました。幸運なことに脱衣場の引き戸が少し開いていて、中からはシャーとか、ガランとか、そんな音が聞こえてきました。私は心臓がドキドキ、足は少し震えていましたが、慎重に戸を引いて中に入りました。足元の籠にはスカート、ブラウスそれにセーターがきちんと畳んで、洗濯機の中には脱いだばかりの白いパンティ、ブラジャー、それとストッキングが無造作に投げ込んでありました。そして、浴室の曇りガラスにはシャワーを浴びるシルエットが映っていました。

ダメだ、こんなことをしちゃダメだ……そう思っていても、気持ちは抑えきれません。私はそれらを鷲掴みにして、ボケットにねじ込みました。
「どうした?顔が青いぞ。大丈夫か?」

2階に戻った私を仲間は心配してくれましたが、もう忘年会どころではありません。「気持ち悪いから、帰る」とコートを掴んで立ち上がると、「酒に弱いんだから」と誰も引き止めません。これもラッキーです。「じゃあ」と逃げ出すように外に飛び出した私は、今度も駅のトイレに駆け込みました。そして、震える手でポケットに押し込んだものを取り出しました。

ストッキングには香水の匂いが残っていて、「ああ、お母さん…」と顔に被って存分にそれを堪能しました。次はブラジャー。内側には汗が染みた跡があり、触ってみると、とても柔らかい。肩紐やホックの部分は少し擦りきれているような感じでした。最後はパンティです。形はよくないデカパンでしたが、そんなことはどうでもいいのです。

じっくり観察すると、ちょうどあそこの部分に、くっきりと細長い楕円形をした黄色い染みが滲んでいました。顔を近づけると、つんとした匂いが。「オシッコのだ」と考えているうちに、チンチンが硬くなってしまいました。
続けざまに2回、飛び散った精液が壁についてしまいましたが、拭き取りもせずに、そこを出たことを覚えています。

その後も友だちの家に遊びに行きましたが、お母さんは「あら、椿君、元気?」なんて声を掛けてくれました。私が悪いことをしたとは思っていない様子でした。でも、私の方はお母さんをまともに見ることが出来ませんでした。顔を見なくても、声を聞いただけで、あのパンティのことを思い出し、その度にチンチンが硬くなってしまったのです。

お母さんは今もお元気と聞いております。本当にごめんなさい。

(続く)

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