アナルフリーダム-第5話 3030文字 優香

アナルフリーダム-第5話

夫の不倫を知った私は茫然自失のまま万引きしてしまうが、ある男性に救われる。
人生に絶望した私は、沖縄の彼の住まいに招待され美しい女性と出会い、生まれ変わる。

作家名:優香
文字数:約3030文字(第5話)
管理番号:k133

ベッドの、私の背後がいきなり沈むのを感じた。
貌を向けるとあの紳士の微笑みがあった。
「いやーっ。ああ、は、恥ずかしい」
私は両手で貌を覆った。
全裸の半身に触れた彼も全裸だった。

半身になった彼の男根が太腿に触れた。
反対側の太腿には脚を絡めた楓の愛液に滑る女性器が触れていた。
楓も美しい唇を半開きにして喘ぎ続けていた。
楓が?
私を愛撫しながら?

興奮している?
嬉しい。
心の中の何処かで光が挿した気がした。
「どうして欲しいの?」
楓が耳元で優しく囁いた。

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いきなり女性器を愛撫して、とは、とても恥ずかしくて言えない。
かつて、元恋人が同じように私を性的興奮に導き、私が自分から進んでセックスするように、私を導いた。
しかし、欲望を言葉にした事は一度もなかった。
「ああ、は、恥ずかしいっ。お、おっぱい、し、して」
私はそれでもやっとの想いで言葉にした。

また、少し心の中で光が挿した。
二人が両側から私の乳房を揉み立て、乳首を吸い立て、舌先で弾き転がした。
「ああ、い、良い」
二つの掌と二つの口で乳房を愛撫される。
かつての自分の人生ではあり得ない事だった。

それも、自らの言葉にして求めて。
乳房全体が熱く疼き出す。
乳房が二人の掌の動きと、二人の唇と舌の蠢きに併せて無意識に背中を反らし、乳房を突き出してしまう。
恥ずかしい程勃起してしまった乳首が、二人の唇で啄まれ、舌先で転がされる。
「ああ、き、気持ち良い」

快感が言葉にして出てしまう。
エクスタシーの波が媚肉の奥底で揺らぎ始めた。
乳房への愛撫だけでエクスタシーの予兆が起こるなど、かつて経験した事がなかった。
しかし、エクスタシーの波は揺らぎ続けるだけで、大きくなる事はなかった。
熱い喘ぎで閉じる事が出来ない唇がひどく乾く。

女性器への刺激を求めて、無意識に尻肉が浮き、太腿が開こうとするが、二人の太腿に挟まれて動かない。
「ね、ねえっ」
しかし、二人は一向に女性器には触れようとしない。
私は裸身を反らして二人の愛撫に乳房を突き出したまま、何度も太腿を大きく拡げようと悶えた。
そしてやっと二人の太腿が、私の太腿を挟んだままその動きに応じた。

楓の愛液に塗れた女性器と彼の男根が太腿に触れた。
私の性欲が瞬間的に弾けた。
「ああ、い、いや、ね、ねえ」
“あ、あそこもっ”
私は欲望を言葉にしそうになった。

しかし、はしたない言葉だ。
恥ずかしくてそれが言えない。
夫には勿論、言った事もなかったし、元恋人にも、言わされようと仕向けられた事は何度もあったが、自分の意志で言った記憶はない。
二人は無言のままだった。
この拷問は、恐らく私が性欲を具体的な言葉にするまで続くのだろう。

「ねえ、ねえ、お、お願いっ」
二人の愛撫は変わらなかった。
「お、お願いっ。あ、あそこっ」
私はついに我慢の限界を破った。
何という恥ずかしい言葉を口にしたのだろう。

それでも二人は乳房しか愛撫してくれなかった。
「お、お願いっ。あ、あそこっ」
私はもう一度、言葉にした。
私は尻肉を浮かせ、両脚を大きく拡げて女性器を宙に突き出して悶えた。
肛孔まで愛液が伝っているのが判った。

「あそこって?」
楓が初めて乳首から唇を離して耳の孔に喘ぎを噴き込むように囁いた。
女性器をわし掴みで擦り立てられたい。
クリトリスをもみくちゃにされたい。
女陰の襞を痛い程吸い立てられたい。

膣孔を指ででも勃起ででも貫いて欲しい。
しかし、未だかつて、その欲望を言葉にした事はなかった。
二人は初対面に近い人間であった。
初めてセックスしたのは、元恋人とは出遭って約2週間後、夫とは交際を申し込まれてから2カ月後だった。
二人との最初のセックスは勿論私から願った訳ではなく、相手任せの成り行きだった。

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この紳士とは知り合って1週間ほど経っていたが、初対面に近い。
楓とは2時間も経っていない。
素性も知らない二人に全裸で愛撫されている今の状況自体が異常であった。
言えるはずがない。
「何処をどうして欲しいのか、素直に仰いなさいな」

楓が舌先を耳の孔にそよがせた。
「ああ、お、お願いっ、あ、あそこっ、さ、触ってっ」
ついに欲望に屈した。
心が膨らんで明るくなって行く。
官能に翳む眼を開いて二人の表情を窺う。

二人は優しい微笑みを浮かべていた。
「あそこって?判んないわ。ちゃんと教えてくれなきゃ」
楓が唇を重ねて囁いた。
「ああ、は、恥ずかしいっ、い、言えないっ」
「言わなきゃ、してあげない」

楓が私の唇を軽く咬み、乳首を指先できつく捻り上げた。
乳首から電流が流れ、媚肉が一気に疼いた。
「ああ、お、おま〇こっ。さ、触ってっ。い、良いーっ」
ついに、生まれて初めて女性器の俗語を口にした。
瞬間、私の心の何処かで何かが弾けた。

言い終わらないうちに楓の掌が私の女性器全体を覆い、指が愛液に塗れた女陰の襞を割り、二本の指が愛液に滑って膣孔にめり込んで来た。
「いやーっ。イ、イクッ」
瞬間、私は軽くではあったが、裸身を痙攣させ、エクスタシーの絶頂を極めていた。
自分の膣粘膜が激しく収縮して楓の指を締め付ける感触が鮮烈に残った。
オナニー以外でエクスタシーを覚えるなんて、何時以来だっただろうか。

義務的に挿入して射精して終わりの夫とのセックスでエクスタシーを極める事など、ほとんどなかった。
生まれて初めて、女性器の俗称を口にして、愛撫を求めた。
生まれて初めて、女性の愛撫でエクスタシーを極めた。
「い、いやっ、ああ」
楓の指が膣孔から抜け出た。

“指、抜いちゃ厭”
その楓の指を求め、太腿が恥ずかしい程開き、尻肉が恥ずかしい程浮いて宙に揺らぐ。
楓が粘る愛液の絡み付く二本の指で、火を吐く様に熱い喘ぎが噴き出る私の唇をなぞり上げた。
「おま〇こ、こんなにぬるぬるにして。指を挿れただけでイクなんて。亜由美さん、やっぱりいやらしい」
唇が指に塗れた私の愛液で滑る。

「い、言わないで。は、恥ずかしい」
「恥ずかしがらないで良いわ。亜由美さんが私の指でイッてくれて嬉しい」
愛液に塗れた二本の指を挟んで楓が唇を重ねて来た。
私と楓の熱い喘ぎが互いの唇に噴きかかる。
二人で私の愛液に塗れた指をしゃぶり立てる。

楓が、私の膣孔を愛撫していた指をしゃぶり、私の愛液を舐め取り、飲み下している。
楓の愛撫で私がエクスタシーを極めたのが嬉しいと言った。
官能に翳む眼を視開くと、楓の瞳も官能に潤み、愛らしい唇が半開きになって熱い喘ぎが洩れていた。
私の太腿で潰れた楓の女性器が愛液で滑っているのを、再び感じた。
さっきよりはるかに愛液を滴らせていた。

楓が私を愛撫しながら、ずっと興奮してくれている。
嬉しい。
私は夢中で楓の唇を貪った。
また、心の何処かで何かが崩れ落ちた。
媚肉の奥底で立ち上がったエクスタシーの波が再び揺らぎ始めた。

「ああ、ね、ねえ」
もっと激しく愛撫されたい。
指で女性器が壊れるほど愛撫されたい。
勃起で気が狂うほど抽送されたい。
彼は?

彼は私の乳房を緩やかに揉み立てていた。
「ねえ、って?今してあげたわ」
楓が乳首を指先で摘まんで捻り上げた。
「ああ、は、恥ずかしい。も、もっとっ、し、してっ。も、もっとっ、イ、イカせてっ」
また、自分でも信じられない言葉を口にした私は恥ずかしさの余り、楓に抱き付いた。

「どうされて、イキたいの?」
本当は彼の勃起で貫かれたかった。
しかし、未だ躊躇っていた。
たった今挿入された楓の指の感触でさえ充分だった。

「ゆ、指で、も、もっとっ、し、してっ」
「私の指で、もっとおま〇こ弄られてイキたいの?彼が視てても?」
ふと、彼の貌を視た。

(続く)

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