加奈子さん-最終話 3040文字 バロン椿

加奈子さん-第5話

「あら、やっぱり洋一さんね。お久しぶり」と、私は6年振りに荻原加奈子と再会しました。
彼女は交通事故で亡くなった高校の一年後輩の荻原健太郎の母、いや、私の初体験の相手と言った方が正しいでしょう。
思い出しても、股間が硬くなるほど、狂った夏。堪えられなくなった私は、「あ、あの、時間に遅れるとまずいので」と、その場から逃げ出してしまいました。

作家名:バロン椿
文字数:約3040文字(第5話)
管理番号:k118

久し振りの荻原家

ティールームを出た私たちは、タクシーで加奈子さんの家に向かいました。
何度も通った道ですが、車が近づくにつれ、ドキドキしてきました。隣に座る加奈子さんは何も言わずに窓の外を眺めていましたが、私の手を握り続けていました。

「ここでいいわ」と店の前で車を停めた加奈子さんに続いて、私もタクシーから降りました。
「スナック 笑み」と看板の架かる萩原の家は以前と変わらないように見えましたが、やはり、荻原がいなくなった分だけ寂しく感じました。
そして、仏壇の前に座り、遺影に手を合わせると、「先輩、ご無沙汰です」と彼の声が聞こえたように感じました。

「ありがとう」
振り返ると着物からモスグリーンのワンピースに着替えた加奈子さんが戻ってきました。そして、「でも、変わらないのはあの子だけよ」とビールと簡単なつまみを座卓に並べていました。
しかし、しんみりしていたのはここまで。
「さあ、飲みましょう」とビールを勧められ、アルコールが入ると荻原のことはどこへやら。

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「すっかりいい男になって」
「えっ、いや、そんな」
「私だったら放っておかないわよ」
とさっそく、加奈子さんが私ににじり寄り、「ねえ、彼女がいるんでしょう?」と顔を近づけてきました。

私もあれから何人かの女性と肉体関係を持ち、この時も同じ会社の女性とそうなっていましたが、面倒なことは嫌だから、「そんな人はいません」と答えましたが、酔いが回ってきた加奈子さんには通じません。
「ウソ。ウソよ、そんなこと」と絡み、「本当ですよ」と目を逸らすと、「だったら、何をしていたのよ、この6年っ!」と私の胸に抱き付いて、泣き出しました。

こうなると、後先など考えられません。逆に抱き締めると、「加奈子さん!」と押し倒すと同時に唇を合わせていきました。
6年振り。柔らかくてしっとりした加奈子さんの唇。私は離したくなく、合わせたままでいました。加奈子さんも同じだったようで、私を抱き締め、唇に吸い付いていました。

経験を積んだ分だけ……

長いキスでした。唇を離すと、加奈子さんは私の頬を撫でながらが「寂しかったのよ……」と言いました。何とも言えぬ優しい言葉、そして、潤んだ瞳。もう言葉は要りません。再び私が唇を合わせにいくと、加奈子さんは生温かい舌を挿し込んできましたが、それは6年の空白を埋めるかのように、ねっとりとしたものでした。

舌が絡まり、唾液は自然と交じり合い、それを貪るように吸い、飲み下し、また求め続ける。抱いている加奈子さんの体からは甘酸っぱい香りと女の匂いが強く立ちこめ、私のペニスははち切れそうなくらい硬くなってきました。

交わりたい、その思いに、体を起こした私はボタンを外すのももどかしく、シャツと一緒にポロシャツを首から抜き取ると、ズボンを押し下げ、加奈子さんも同じようにワンピースの裾を摘まんで捲り上げ、それを頭から抜き取りました。後は競い合うように下着を脱ぎ捨て、素っ裸になると、再び抱き合い、私の手が加奈子さんの性器に触れると、ベットリとした感触。指で弄ると「あ、あ、いい、いい……」と切ない吐息が漏れてきました。

時を逃してはいけない。本能的に私は体を下げると、加奈子さんの股間に顔を埋め、濡れてべったりと張り付いた陰毛を掻き分け、パックリと口を開けた小陰唇につぼめた舌を挿し込みました。その瞬間、「あっ、あっ、あああ……」と喘ぎに変わり、中から掻き回すと、「よ、洋一……」と身を捩りました。

続いて、その上の大きく膨らんだクリトリスに吸い付くと、「あ、あっ、い、逝っちゃう……」と喘ぎが一段と大きくなり、舌で嬲るように転がすと、「だ、ダメーーーもう、ダメ、ダメーーーー……」と腱反射のように腰が浮き上がりました。

こうなれば一気呵成です。私はすぐさま太腿を掴んで引き寄せると、クリトリスをしゃぶって、舐めて、転がして、攻め立て、加奈子さんは首を振って「逝っちゃう、逝っちゃう、逝っちゃうってばーーーー」と狂ったように叫んで、暴れるから、布団代わりに並べた座布団はバラバラ、押さえつけるのも一苦労。もう入れるしかありません。

顔を上げた私が彼女の太腿を抱えて、両脚の間に分け入り、勃起したペニスを掴んで膣口にあてがい、そのまま身体を重ねると、ヌルッとした感触に続き、ペニス全体が生温かいものに包まれ、根元まですっぽりと入りました。
加奈子さんも「あ、ああ、よ、洋一……」と呻きながら私を抱き締めてきました。

耳朶に吹きかかる吐息、柔らかくて、温かくて、しっとりした肌、そして、じんわりと締め付けてくる膣。やはり、いい女です。加奈子さんは。
私たちはしばらく抱き合ったままじっとしていましたが、どちらともなく腰が動き出すと性器が擦れ合い、快楽の大きなうねりが押し寄せ、「あ、あ、あああ……いい、いい……」と加奈子さんが喘ぎ出しました。

以前の私なら、直ぐに「で、出ちゃう……」となりましたが、経験を積んだ分、我慢強くなり、逆に、逝かせてやろうと、腰を振るスピードを上げました。すると、「ああっ、あっ、あっ、あっ、うっ、うっ、うっ、ああっ、あああっ」と加奈子さんの喘ぎが一段と大きくなってきました。そして、腰を打ち付ける度にパン、パンと溢れ出ている愛液が飛び散り、「洋一、洋一っーー……い、い、逝く、逝く、逝くぅぅ……」と加奈子さんが身を捩る。あと一歩です。しかし、私も危なくなってきました。

「か、加奈子さん……」と呻く私、「う、うぅぅぅーー」と身が反り返る加奈子さん。互いに声にならず、腰が止まった私は「あ、あああ……」と歯を食いしばりましたが、「あっ」と息を吐いたと同時に亀頭の先から精液が噴き出し、加奈子さんは「よ、洋一っ!」とそれを膣で受け留めてくれました。

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狂った夏よ、再び

事を終えた私たちは浴室に入りました。
「気持ちいい……」
加奈子さんに湯をかけてもらい、私はすっきりしましたが、「じゃあ、お願い」と今度は私が彼女の体を洗い流す番です。

「ちいさい頃、時々、親父が来ていました」
荻原はそんなことを言っていましたが、それ以外は、加奈子さんのことは知りません。背中を流しながら、改めて彼女の体を見ると、染み一つ無いきれいな背中、前に回ると、形が崩れたおっぱい、小豆ほどの大きな乳首は黒ずみ、下腹部にも肉が付き、付き合っていた同じ会社の女性―24歳―とは比べようがありません。しかし、やっぱりいいんです、加奈子さんは。

そんな私の心の中が見えるのか、「いろいろあったけど、やっぱり洋一じゃないと」と加奈子さんは太腿を開きましたが、股間には湯に濡れた黒々とした陰毛がピッタリと張り付き、性器は見えません。

「疼きは癒せないっていうか、したくて、したくて堪らなくなることがあったけど、我慢していたの。だから、大通り公園で見かけた時、もう自分を止められなかった」
あからさまと言うか、まあ、加奈子さんらしい。

「付き合っている子はいるんでしょう?」
「あ、いや、まあ」
全て見透かされていますが、「はい」とは言えず、今度も言葉を濁すと、「いいのよ、これさえもらえば」と加奈子さんはペニスを握ってきました。

狂った夏は6年前のこと。受験勉強で、抜け出すことができた「性の蟻地獄」でしたが、今度もそうもいかない予感がしました。行きつくところまで行ってしまおう。だが、そうなると、付き合っている彼女との縁は終わりか……
私の硬くなったペニスは加奈子さんの股間に向かっていました。

(終わり)

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