エースの一日-前編 2180文字 カール井上

エースの一日-前編

俺はプロ野球東京セインツのエースピッチャー大文字疾風だ。俺が登板すれば、相手チームの打者を次々と三振に斬ってとり確実にセインツを勝利に導く。と言いたいところだが、

作家名:カール井上
文字数:約2180文字(前編)
管理番号:k085

俺はプロ野球東京セインツのエースピッチャー大文字疾風だ。
俺が登板すれば、相手チームの打者を次々と三振に斬ってとり確実にセインツを勝利に導く。
と言いたいところだが、たまには打ち込まれてマウンドから引きずり下ろされることもある。

それは仕方がない。勝ったり負けたりがプロの世界だ。シーズン中は試合が続くのだから、勝っても負けてもそれを引きずらずに次の試合へ挑んでいく。それがプロ野球なんだな。

野球そのものは男の世界なのだが、試合を取り巻く環境には女っ気が溢れているんだよな。それは高校のときからそうなのだ。高校でも大学でも試合となるとチアリーダーの女の子たちが、言ってみれば、ねえ、見て見てという、太もも顕なコスチュームで団体で跳んだりはねたりしているんだ。

この団体でというのが曲者なんだな。もしたったひとりだったとしたら、よっぽどの美人、かわいい子でなければ、見向きもされない。それが同じコスチュームで大勢で同じ動きをしていると、ひとりひとりが大したことなくても何となくみんな可愛らしく見えてくるんだよな。

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試合中プレーしているときもベンチに座っているときも実はこの女の子たちは結構目に入るし、同じような中でも気に入る子はいないかな、などと探したこともある。

プロの試合となるともっとひどくなるよ。チアリーダーたちは色っぽく鍛え上げられている。コスチュームも際どくなってくるし。ホームランを打つと記念のものを手渡ししてくれるんだよな。

残念だが俺は投手なので1シーズンに1本打てるかどうかだ。まあいいピッチングをしてヒーローインタビューに呼ばれると、そのとき渡してもらえるけどね。
チアの子が近づいてくると、ちょっとムチムチな胸元が汗ばんでいたりして、そそるんだよ。

ボールガールもいいんだよな。ベンチの端っこに座っているんだが、テレビによく映るので、当然見てくれのいい子が採用されているんだ。野球のユニフォームっぽい衣装なのだが、なぜかショートパンツなんだよな。走ったり、しゃがんだり、ボールを拾ったりと、動き回る度にムッチリしたお尻が躍動しているんだ。
マウンドからもベンチからもよく見えるよ。

ビールの売り子の女の子もいいんだよな。バックネットの向こうの客席の階段をゆっくりと上っていくんだ。プリプリのお尻と太ももの裏側がよく見えるんだ。よくキャッチャーのサインを見るふりして、そっちの方を見ているのさ。緊張がほぐれて、次に投げるストレートがよくのびるよ。
後でキャッチャーから、どこ見てるんだってどやされるけど、打たれなきゃいいのさ。

しかし、今あげたような女の子たちには絶対に手を出してはいけない。毒まんじゅうなんだよ。手をつけようと思えば簡単さ。こっちはチームのエースなんだから。ちょっと声をかければいくらでも引っかかる。
でもダメなんだよ。そのあとろくなことにならない。具体的にはいろいろあるけれど。それは説明しないでおく。

それにむこうの方も教育されている。絶対に選手とは個人的に仲良くなるな、という風に。そうじゃないとそれ目当ての子ばっかりになっちまうからね。採用試験のときに誓約させられていると思う。
とにかく健全なスポーツに風紀を乱すような要素を入り込ませてはならないんだ。

昔はそういうところは楽だったよね。女の子なんていなかったもの。ボールボーイはもちろん男だけだし、売り子も男しかいなかったよ。チアガールなんていなかった。
うぐいす嬢だけは女だったけどね。でも彼女たちは声は素晴らしいけど年齢的にはかなり上なので、視覚的には動かされることはなかった。
時代は変わるね。

さて、今日の試合も三振を10ほど奪い、得点を与えず、いよいよ最終回だ。
さあサインは何かなとキャッチャーの方を見たが、視線の先に短いスカートのビールの売り子が階段を上って行くのが見えた。まあ短いスカートの中には短い一分丈のスパッツを履いているのだが、それでも際どいところまでよく見えるよ。

その子がお客に呼ばれたのか立ち止まって腰をかがめた。こちらから見るとまるで俺に向けてお尻を突き出しているようにしか見えない。絶対わざとだなと思ったね。

まあいい。今日も帰ったらマンションで待っている千尋にケツをこっちに向けさせて思いっきり後ろからアソコをなぶってケツの穴にも指を入れて、そのあとで俺のデカイ逸物を突き立て、ヒーヒー言わしてやろうという気になった。

そう思うと、最終回ツーアウト、投球数は100を超えているが力が湧いてくる。内角ギリギリに決まった速球は150kmを超えただろう。打者はバットを振る気にもならなかったはずだ。
次のボールは同じフォームで力強く振りだされた腕からボールはスーっとスピードを落とすチェンジアップだ。打者は意外なボールの軌道を追いきれず空振りだ。

次は1球高めに外せのサイン。3球で片付けたいところだが、キャッチャーの顔を立てて、サインどおりに高めに投げる。くそボールなのになぜかバッターは打ちにいってバットをかすってファールとなる。

ここでボールガールの女の子が走ってきてボールを主審に渡す。走っているときに胸が躍動していたぜ。結構巨乳なのかもしれない。千尋もFカップだ。上に乗らせて上下に動いてもらおう。おっきなおっぱいが揺れるのを見上げるのはいいもんだ。そして思いっきり力を入れて掴んでやろう。

(続く)

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