セクハラ臨床検査技師-第1話
ひろしは臨床検査技師。エコー検査を担当している。毎日同じ検査に明け暮れ、仕事に飽きてきた頃、思いがけず高校時代憧れていた綾香先生が患者として検査室を訪れた。色白で美人の綾香先生の肌に検査器具を当てるひろしの心はときめいた。検査が進むにつれ、ひろしの綾香先生へのセクハラまがいの医療行為がエスカレートしていく。
作家名:.城山アダムス
文字数:約3030文字(第1話)
管理番号:k103
~憧れの綾香先生へのセクハラ医療行為~
僕は臨床検査技師。市立病院でエコー検査を担当している。
検査する患者の多くは高齢者だ。しかし、たまに若い女性が検査を受けることがある。中には美人でスタイルのいい女性もいる。僕の検査技師としての唯一の楽しみは、美人でスタイルのいい女性を検査することだ。でも、検査技師を始めて10年以上になる。毎日患者の肌を見ていると、最近は美人の検査にも飽きてきた。
ところが、今日の検査は臨床検査技師になってから一番心が弾んだ。
「杉本さん、どうぞ」
僕が検査室のドアを開け患者を呼ぶと、高校時代の同級生、奈美さんが立っていた。
カルテを見ると杉本奈美と名前が書いてある。結婚したのだろう。旧姓は笹川だ。姓は変わっていたが確かに名前は奈美だ。年齢は33歳。
高校時代の奈美さんは目がぱっちりしてかわいらしい顔立ちだった。色白で体つきもスリムで、足が細く長く、セーラー服が良く似合っていた。そんな可愛い奈美さんは、いつも男子生徒に囲まれチヤホヤされていた。僕はそんな奈美さんを高校時代いつも遠くから見つめていた。
高校を卒業して15年になる。30を過ぎた奈美さんは、さらに色っぽく綺麗になっていた。
「杉本奈美さんですね。検査技師の田中です。よろしくお願いします」
僕の声はかなり上ずっていた。
「はい。よろしくお願いします。」
奈美さんは、少し俯きながら検査室に入ってきた。検査室に入って僕の顔を見るなり表情が変わった。
「ひょっとして、田中君?」
一瞬にして僕が高校時代の同級生であることに気づいたようだ。
「笹川奈美さんだよね。覚えていてくれたんだね。」
奈美さんの目は大きく見開いていた。
「いやだあ。やっぱり田中君ね。知り合いの人に検査されるのちょっと恥ずかしいな。検査の時、服、脱がないといけないんでしょう?」
「大丈夫だよ。検査着を着て検査するから。」
カルテには腹部に痛みあり。消化器官及び内臓のエコー検査を要すると書いてある。
「おなかが痛いんだね。」
「うん。ここ1週間くらい痛みが止まらないの。」
「だったら消化器官のエコーを撮ることになるね。」
「消化器官のエコーって、おなかのエコー撮るの?」
「そうだよ。」
「おなかのエコーって、どこからどこまで撮るの?」
奈美さんは不安そうな表情をしている。顔は真っ赤に染まっている。
「胸の下から、おへその下あたりまで。」
「おへその下も撮るの?いやだ。恥ずかしいなあ。」
「検査だから仕方ないよ。肌が露出しないようにしっかりタオルで覆うから。」
「いやだ。やっぱり恥ずかしい。田中君以外の人に検査してもらえないの?」
「今日は僕しか検査技師がいないんだ。」
「そうなの。それじゃ仕方ないわね。」
奈美さんは、観念したようだ。
僕は奈美さんに検査着を渡した。
「この検査着に着替えてね。」
奈美さんは検査着を受け取ると、
「検査着にはどこで着替えるの?」
不安そうな顔で僕に聞いた。
「カーテンを閉めてそこで検査着に着替えてね。」
奈美さんは、しぶしぶカーテンを閉め、検査着に着替え始めた。カーテン越しに、衣服が擦れる音が聞こえてきた。奈美さんが服を脱いでいる音だ。検査着を着た奈美さんの姿を早く見たかった。奈美さんの着替えが終わるのが待ち遠しかった。
「あのう。下着は着けたままでいいの?」
奈美さんは、小さな声で尋ねてきた。男性や高齢者を検査する場合は、検査で下着が汚れないように、パンツ以外の下着は脱いでもらうようにしている。しかし、若い女性の場合、検査中の肌の露出をためらう場合があるので、ブラジャーは着けてもらっている。
僕は、検査で奈美さんの身体を見たいという強い衝動にかられた。しかし、僕の検査を受けることに抵抗を感じているようだ。警戒心を和らげるために、ブラジャーは着けてもらったほうがいいだろう。
「下着がジェルで汚れるといけないのでできればブラジャーも外してほしいけど、恥ずかしかったらブラジャー着けたままでいいよ。パンティは履いたままでいいよ。」
「ジェルって何?」
奈美さんが聞いた。
「エコー画像を撮る時、超音波の画像を見やすくするために、肌に直接エコーゼリーという透明なジェル状の液体を患部に塗るんだ。下着についても洗濯すればきれいに落ちるけど、下着につけばぬるぬるして気持ち悪いよ。」
そう僕が説明すると
「わかった。」
と返事が返ってきた。
カーテン越しに奈美さんが下着の上から検査着を羽織る音が聞こえた。やがてカーテンが開き、ピンク色の検査着に身を包んだ奈美さんの姿が見えた。検査着の胸元には白い乳房の谷間が、そして裾の下には白く細い足が伸びている。
奈美さんは恥ずかしそうに両腕を胸の前で交差させ、僕の視線から身体を少しでも隠そうとしているようだ。
僕は、美しい奈美さんの姿に見とれていたが、それを奈美さんに悟られてはまずい。平静を装いながら
「それじゃ検査を始めるよ。診察台に仰向けになって。」
と奈美さんに指示した。
奈美さんが、診察台に仰向け寝る時、検査着の裾が乱れ、白い太ももが露になった。奈美さんは咄嗟に裾を手で押さえた。僕は、気づかないふりをした。
診察台に寝た奈美さんは緊張した面持ちで、目を大きく開き、天井を見つめている。両腕を検査着の胸の上で交差させながら、緊張しているのか荒い息遣いを必死に抑えている。
「では、検査を始めるね。」
僕は奈美さんの診察台の横に座ると、患部に超音波を当てるブローブを手に取った。
「では、胃と十二指腸を検査するから、前を開くね。」
僕は奈美さんの検査着の紐をほどいて、胸元を左右に開こうとした。奈美さんは胸元の検査着の襟を手で強く抑えながら
「胸まで開かないといけないの?」
鋭い目で僕をにらみつけた。いきなり胸を開こうとしたから警戒心を煽ったようだ。胃や十二指腸のエコーを撮るときには、みぞおちにブローブを当てるので、通常でも検査着の前は開かなければならない。ブラジャーを着けていない女性を検査する時は胸をタオルで覆うように配慮している。
「胃のエコーを撮るためにはみぞおちにブローブを当てないといけないんだ。だから胸元も開かないといけない。恥ずかしかったらタオルをかけようね。」
僕が奈美さんの胸にタオルをかけようとすると、
「わかったわ。自分でする。」
奈美さんは僕の手からタオルを受け取ると、胸をタオルで覆い自分で検査着の紐を解いた。検査着の前を開くと、そっと胸元にタオルを広げた。
奈美さんの乳房を覆うブラジャーはタオルの下に隠れている。タオルの下に、みぞおちからへそにかけて白い肌が露になっている。
「ジェルを塗るね。少し冷たいけど、我慢してね。」
奈美さんのみぞおちにジェルを塗った。エコー画像を撮る時、超音波の画像を見やすくするために、肌に直接エコーゼリーというジェル状の液体を塗ることになっている。
「キャッ、冷たい。」
奈美さんは顔をしかめた。
「大丈夫だよ。すぐ慣れるから。」
僕はブローブの先で、ジェルをみぞおちの内側全体に広げた。
「奈美さん。これから検査を始めるよ。大きく息を吸って。」
奈美さんの胸が大きく膨らんだ。
「息を止めて。」
奈美さんのみぞおちにブローブを当てた。ブローブが上腹部に食い込んでいく。僕の指先が奈美さんの肌に触れると、ピクっと奈美さんの身体が反応した。温かく柔らかい肌の感触が指先に伝わってくる。
「はい。息を吐いて。」
奈美さんはフッーと息を吐きだした。目を固く閉じ、苦しそうな表情をしている。目を閉じた奈美さんのまつ毛が微かに震えている。
(続く)
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