甦れ!勃起力-第5話
ひろしは今年で56歳になる。ある日、出会い系で知り合った46歳の人妻紗枝とホテルでセックスしていたら、勃起不全(ED)に陥ってしまった。ショックを受けたひろしは循環器内科でバイアグラを処方してもらう。
リベンジを果たすため、紗枝をホテルに誘った。果たしてひろしの勃起力は甦ったのだろうか?
作家名:城山アダムス
文字数:約3520文字(第5話)
管理番号:k131
時計を見ると、紗枝とホテルを訪れてからまだ40分しか経過していない。
僕は、もう少し紗枝と一緒にいたかった。しかし紗枝はさっさとシャワー室に入っていった。僕も仕方なく後からシャワー室に入った。
シャワー室で、再び紗枝と抱き合ってキスをしようとした。紗枝もキスを受け入れてくれた。
「次は、ちゃんとセックスできるかしら?」
上目遣いに僕を見上げながら紗枝はそう言った。
「バイアグラ使うの初めてだったから・・・」
言い訳がましいことを僕は口走った。
「バイアグラが効きすぎて、射精をコントロールできなかったのかもね。」
紗枝は優しい言葉をかけてくれた。
「また会ってくれる?」
僕がそう言うと、紗枝は,にこっと微笑んだ。
僕たちはシャワーを浴びて、ホテルを出た。
5分ほどで星乃珈琲駐車場に着いた。
「今度いつ会えるかな?」
「私、来週水曜日が仕事休みなの。」
「では、来週の水曜日にまた会おうね。」
紗枝はにっこり微笑みながら、
「うん。」
とうなずいた。そのまま、近くに停めてあった紗枝の車に乗り込み、窓を少し開けて僕に手を振りながら駐車場を出て行った。
水曜日になった。午後1時半に星乃珈琲駐車場で待ち合わせていた。
時間通りに紗枝は駐車場に到着した。白いブラウスに薄いグレーのスカート姿だ。紗枝は僕の車を見つけると、視線を僕に向けてにっこり微笑んだ。
紗枝は急いで車に乗り込み、天保山のホテルへ移動した。
5分ほどでホテルに到着した。部屋に入るとソファーに並んで座った。
「今日はバイアグラの効き目どうかしら?」
紗枝は悪戯っぽく笑った。
「試してみないとわからないな。」
僕がそう言うと、紗枝は色っぽい目で僕をじっと見つめた。僕も紗枝の目を見つめた。紗枝の目が少し微笑んだ。
紗枝はそっと目を閉じた。僕の唇がそっと紗枝の唇に触れた。紗枝の舌先が僕の舌先に触れた途端、紗枝は僕の唇を強く吸い、舌を絡めてきた。そして僕の手を握るとそっと紗枝のスカートの中に導いた。僕の手のひらが紗枝の膝に触れた。
手のひらを膝の内側に添ってスカートの中に滑らせる。指先がパンティーに触れた。
さらに指を先に進めると、パンティー越しに割れ目を捉えた。そこは既に熱くなり、下着の上からも濡れているのが分かる。指先で濡れている部分を押したりさすったりした。
「ああ あん。」
紗枝の息づかいが荒くなる。布越しに紗枝の割れ目の形状が指先に伝わってくる。割れ目を縦に包み込む二本の陰唇。そして、大きく膨らんだクリトリス。パンティーの上からクリトリスを撫でる。
「あああ あん。」
紗枝は切なそうに声を漏らす。目を閉じ、僕の指先の感触をかみしめているようだ。
指先をパンティーの中に入れた。陰毛に触れた。手のひらで陰毛を優しく撫でる。指で挟んだり、つまんだりしながら数本束ねて少し引っ張る。
「いやん。そんなことしないで。」
頬を赤らめて恥ずかしそうに紗枝は僕を見つめる。
ざらざらした陰毛の感触を味わいながら指を先に進めると、指先が割れ目を捉えた。ぬるぬるした温かい愛液が指先を濡らす。指先が愛液にまみれ、ピチャピチャいやらしい音を立て始める。
時々、指先がクリトリスの先端をかすめる。その瞬間、紗枝の下半身はピクッと反応し
「あん。」
と苦しげな声を上げる。
僕は紗枝のクリトリスの先端にそっと指を添えた。触れるか触れないかくらいの軽さで強さはほとんど加えない。じっと静止して動かさない。そっと軽く添えているだけだ。
紗枝の表情が険しくなる。
「ねえ。」
紗枝は切ない表情で僕を見つめる。そして、下半身を揺すり始めた。
「ねえ。お願い。」
「お願いって 何?」
「ちゃ ちゃんと 触って。」
僕は指先でクリトリスをコリコリ愛撫し始めた。紗枝は、下半身を強く僕の手のひらに強く押し付けてくる。クリトリスは硬く熱く、大きく勃起している。
「ねえ、舐めて。」
紗枝のパンティーを脱がすと、舌先で紗枝の割れ目をそっと舐めた。少ししょっぱい味がして、温かい。舌先に紗枝の割れ目から溢れている透明な愛液が伝ってくる。
「ううっ」
紗枝は声を殺している。
紗枝の腰が少し浮き上がり、舌の動きに呼応して左右前後に動き出した。クリトリスを舐める舌先に少し力を加えると、紗枝の腰はさらに浮き、動きが激しくなった。
僕はクリトリスへの刺激を弱めない。クリトリスはさらに熱を帯び、コリコリとした硬さを増し、大きく膨らんできた。
「ああん お願い 入れて。」
その時、僕のペニスは硬く勃起していた。確実にバイアグラは効いている。硬くそそり立ったペニスを紗枝の割れ目に当てがった。
「ああーん はやく ちょうだい。」
紗枝は割れ目を僕のペニスに押し付けてくる。亀頭部分が柔らかいひだに包まれた。僕はゆっくり挿入していく。紗枝は腰を上下に小刻みに動かしながら
「ああん もっと もっと お おくう。」
と催促する。ペニスが一番奥まで達した時、紗枝は両足を僕の腰に絡ませ、足に力を入れながらペニスを膣に強く押し付けようとした。
「ああん、もっと動いて、激しく動いて、強く突いて。」
紗枝の腰の動きが激しくなる。僕も、ペニスを紗枝の子宮にガンガンぶつける。紗枝の膣がペニスをギュッと締め付ける。
その時、僕のペニスの根元に強い射精衝動を覚えた。
「で・・・出そうだ。」
「まだダメよ!」
紗枝は泣き出しそうな表情で叫んだ。しかし、僕の射精衝動は限界を超えていた。
ペニスはビクンビクンと大きく脈を打ち始めた。その瞬間、ペニスの先から大量の白い液が勢いよく飛び出した。紗枝の足が僕の腰に絡んでいるので、ペニスを抜くことができなかった。
ペニスは激しく痙攣しながら、紗枝の膣の中で大量に精液を放出した。
やがてペニスの痙攣は治まった。
僕はそっとペニスを抜いた。膣から今僕が放出した白い液がドクドクと流れ出た。白い液は肛門の襞を伝い、シーツに流れ落ちていく。
「ごめんね。やっぱりバイアグラ飲むと早漏になってしまうようだ。」
紗枝はうつろな目で僕を見つめながら、黙っていた。
「ごめん、中に出しちゃった。」
僕は枕元のティッシュを取り、紗枝の膣から流れる精液を拭こうとした。紗枝はそっと僕の手を握った。
「今日は安全日だから中に出していいの。ねえ・・・もう一度私の中に出して。」
「もう一度って?」
「このままじゃ、私、欲求不満になっちゃう。」
「今日はもう無理かも。」
僕がそう言うと、紗枝は厳しい口調で、
「だったら今、バイアグラ飲んだら、一時間後勃起するでしょう。」
医師の話では、バイアグラは一日一錠しか飲んではいけないことになっていた。しかし、このまま終わってしまったら、紗枝はもう僕と会ってくれないかもしれない。
僕はバッグからバイアグラを取り出し、水と一緒に服用した。
「1時間後に、またセックスできるね。」
紗枝はベッドから起き上がり、バスローブを羽織るとソファーに座ってテレビのスイッチを入れた。僕もバスローブを羽織って、紗枝の隣に座った。それから1時間ほど一緒にテレビのバラエティーを見た。
1時間ほど経過した。
「バイアグラの効き目はどう?」
紗枝が僕の下半身に手を伸ばしてきた。まだ勃起していなかった。紗枝は不満そうな表情だった。僕も自分の下半身が勃起しないことに少し焦っていた。
「もう一錠飲んでみたら?」
1日3錠も飲んだら基準量を大きくオーバーしてしまう。しかし、紗枝の期待を裏切るわけにはいかない。今日はどうしても勃起しなければ、紗枝とは今日が最後になってしまうかもしれない。こんないい女と、もう出会えないかもしれない。
僕は、さらに2錠飲むことにした。洗面所に行き、水をコップに入れ2錠服用した。
「今、2錠飲んだから、もう少ししたらバイアグラが効いて来ると思うよ。」
「ありがとう。嬉しい。はやくセックスしたい。」
紗枝はそう言うと、僕の身体にもたれかかってきた。
その時だ。
急に息苦しくなり、心臓がバクバク鼓動し始めた。額に冷や汗が滲んできた。
「ひろしさん、どうしたの?」
紗枝が心配そうに僕の顔を覗き込んできた。目が霞んで紗枝の顔がはっきり見えなくなった。
「ひろしさん。ひろしさん・・・」
紗枝は僕の耳元で、僕の名前を必死で呼んでいる。紗枝の声がどんどん遠くなっていった・・・
何時間過ぎただろう。僕は意識が戻り、目を開けた。
「あなた。」
妻が大きな目で僕を見下ろしている。
「ここは、どこ?」
僕は、今、自分がいる場所がどこなのか見当がつかなかった。
「病院よ。あなた、救急車で運ばれたのよ。」
「救急車で運ばれた?どこから?」
その時、妻の表情が険しくなった。
「ホテルよ。あなた、天保山のホテルで一体何してたの?」
妻は鬼のような形相で僕を睨みつけている。
僕の心臓は再びバクバクと大きな鼓動を始めた。
(終わり)
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