貴重な舌技-第3話
人は誰でも、自分では気付いていない才能というのがあるのですよ。それに早く気付くことができるといいのですが、なかなかそう上手くいかないのが人生ですね。舌の動き一つとっても、できる人にはなんでもないことなのですが、できない人もいるのですね。その才能に気付けるかどうかも才能なのですね。
作家名:カール井上
文字数:約3020文字(第3話)
管理番号:k102
4.再び、良雄と優香
良雄と優香は、早速次の日にいつものスターバックスで向かい合った。
優香が聞いた。
「さあ、夕べはどうなったの?」
良雄はちょっと話しづらそうだ。
「そうだなあ・・・」
「ちゃんと教えてよ!どうなったの?」
「昨日、話したとおり言ってみたよ」
「えっ、何て?」
「僕のを使ってくださいって」
「そしてどうなったの?」
「使ってもらったよ」
「うわー、そしてどうなったの?」
「気持ちよかったよ。向こうも気持ちいいって言ってた」
「どんなふうに気持ちよかった?」
「あの中がよく締まって気持ちよかったよ」
「へー、私とするときよりも気持ちよかったの?」
「どっちの方がっていうことじゃなくって、気持ちよさが何となく違うんだな」
「まあ、そうなの。でも気持ちよくってよかったわね。向こうはどう言ってた?」
「だから、気持ちいいって言ってたよ」
「中で出したの?」
「まずいかなって思ったけど、我慢できなくなっちゃって出しちゃったよ」
「他には?」
「他にって?」
「入れて出しただけ?嘗めてあげなかったの?」
「そりゃ入れる前には嘗めてあげたよ。それは当然だよね」
「何か言われた?」
「上手だって。どこで習ったのって」
「んー」
優香は少し黙ってしまった。自分の昨夜の大地とのことは話すつもりはないのだが、大地とのセックスは良雄のと比べて物足りなかった。
まず先に自分が口で気持ちよくさせて、その口の中で出させてあげたのに、大地はそのあと自分のが回復すると、すぐに優香のオマン○に入れようとしたのだ。優香はもちろん拒むつもりはなかったが、さっき自分は口でいかせてあげたのだから、そのお返しがあると思っていた。だからはっきりと言ったのだ。
「ねえ、入れる前に口でしてくれない?」
大地は「えっ」という表情をして、少し躊躇しながら、「わかった」と言って優香の股間に顔を近づけて行った。
舌がクリトリスに当たったようだが、なぜか気持ちよくない。良雄の舌のような微妙な動きというか絶妙な舌使いがないのだ。ただ舌がクリトリスやオマン○全体を嘗めているというか、なんだか義務的に動いているという感じだった。
それで優香は大地の舌技でほとんど感じることができず、早々に「入れて」と言ってしまった。そうすると大地は嬉しそうに長いぺニスを、早速優香のオマン○に突き入れてきた。そして出し入れする。長いものがオマン○の奥まで届くのだが、何となく単調でつまらない。入れられれば気持ちいいことはいいのだが、なんだか物足りない気がした。
体位を変えればまた違ってくると思い、「ねえ、後ろからお願い」と言おうとしたら、「あっ」と大地が叫んだ。
優香は「えっ」と思ったが、もう射精してしまったのだ。
「気持ちよかったよ」大地はそう言うと、そそくさとティッシュペーパーを使ってさっさとパンツをはきだした。
予想外に早くいかれてもそのあとでオッパイやオマン○への愛撫を続けてくれればうっとりできるのだが、そういう気はないらしい。初めての相手に高望みはできないけれど、良雄とは違うなあと思った。良雄の舌技を何分も楽しみたいという思いが募ったのだった。
その良雄は継母にも舌技をほめられたというし。ただ良雄はそれを自慢気に話したりせず、優香が聞くからしょうがなく答えているといった様子だ。ただ、やはり入れる前には嘗めるのは当然だという良雄は貴重な存在なのだということがよくわかった。
「よかったわね。ふたりとも気持ちよくなれて」
「そうだけど、優香のことを思って少し複雑な気持ちだったよ」
「いいわよ。そんなこと気にしないで。その代わり今から私の部屋へ行きましょう。そして私がもういいって言うまで嘗め続けてよ」
「わかったよ。でも何分くらいかな?」
「そうねえ、小一時間くらいかしら」
「そりゃ長いな。舌が疲れちゃうよ」
「ウソよ。でも気持ちよくさせてね」
「優香のためなら何でもするよ」
「ありがとう」
そう言って、優香はスターバックスの他の客が大勢いるところにもかかわらず、良雄に抱きついてキスをした。
数分後、すでにふたりは素っ裸で優香の部屋のベッドの上にいた。
我慢できないふたりは、シックスナインのかたちで、お互いの性器に貪るように食らいついていた。
下になっている良雄は、両手を優香の太ももをくぐらせてお尻をわしづかみにしている。グッと開きぎみにさせて、肛門を目の前にしながらそのすぐ下にあるオマン○に舌を当てている。舌を左右に大きく動かし、小陰唇を充分に開かせてピンク色の膣口を剥き出しにさせ、そこに力強く舌を当てて嘗めあげた。
細かく舌を動かして刺激する。舌先を尖らせて膣口にこじ入れる。さらに舌を大きく広げ、膣口の下側に位置しているクリトリスまでを刺激した。愛液がオマン○全体に広がり、良雄の舌はその独特の味わいを感じていた。
まだまだ口での攻撃は続いた。口を大きく開けて、大陰唇を含む秘所全体をくわえこみ、そしてその口の中で舌を無秩序に動かしかき回した。
優香はオマン○への良雄の舌の愛撫に酔いしれ、それだけでいきそうな感じだったのだが、なんとか耐えていた。自分の目の前にあるビンビンに勃起してカチンカチンになっている良雄のぺニスをフェラで気持ちよくさせてあげなきゃ、という使命感に燃えていたから。
今、自分のオマン○がものすごく気持ちいいのと同様に良雄のぺニスにも気持ちよくなってほしかったのだ。舌でペロペロ嘗めあげ、そのあとで、口の中にくわえこんだ。口の中で舌を動かして刺激する。そして頭を大きく上下して舌で包み込みながら、唇をきつくつぼめてしごきあげる。良雄のぺニスの先からは透明な液体が滲み出ているのがわかる。我慢汁だ。
「良雄、気持ちいい?」
絶叫のような声をあげて優香が聞いた。
「気持ちいいよ。もう出そうだよ」
良雄も叫んだ。
「じゃあ、入れよう」
優香はそう言うと良雄の上で向きを変え、爆発しそうになっているぺニスに手を添えて、愛液があふれパックリと開いているオマン○を沈めくわえこんだ。
「ンー」
良雄の口から呻きが漏れる。
「アー」
優香も快感に声が出てしまう。しかしなんとか意識をしっかりとさせ、両手を良雄の胸につくと、両足を踏ん張って腰を上下させた。
オマン○を思いっきり締めてしごきあげた。
「ああ、すごい。気持ちいいよ。出ちゃうよ」
良雄が叫ぶ。
「私も気持ちいい。出していいよ」
優香はさらに動きを速めた。
「出ちゃうけど、このままじゃダメだよ」
良雄はそう言うと、両手を優香の背に回してグッと抱きよせ、そのまま回転して上下を入れ替わった。器用で素早い動きだった。良雄は実はこういう技を持っているのだ。上になった良雄は腰を激しく動かした。ぺニスが優香の膣の一番奥を強く刺激する。優香はあっという間に頂点に達した。
「アウー」何て言ってるかわからない叫び声が出た。
「気持ちいいかい?もう出すよ」良雄も叫ぶ。
優香は「キィー」と唸った。いいよ、と言ったつもりだが、発音できていなかった。
しかし両脚を外側から良雄の脚に巻き付け、両手を良雄の後頭部にしがみつかせ自分から唇で良雄の口をふさいだ。
口を塞がれた良雄は声を出せないまま叫び声をあげ、腰を優香の腰に押し付け、ぺニスを優香の膣奥に擦りつけるようにして射精した。
お互いに快感が脳髄を突き抜けていた。気持ちよかった。
ふたりとも、こんな気持ちいいセックスが出来る相手に巡り会えたのは、高校のときに一生懸命勉強したからだと自分を誉めていた。
(終わり)
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