セックスフレンズ-第3話 2960文字 ステファニー

セックスフレンズ-第3話

謎の美青年レオンを取り巻く女たちの物語。

作家名:ステファニー
文字数:約2960文字(第3話)
管理番号:k127

ティーカップに目を落としていたレオンを見て、純子はこう送信してきた。
『別に、全然大丈夫です』
何と返信すれば適切なのか、レオンにはわからなかった。でも純子の口撃はこれに留まらなかった。
『私、キミが気に入っちゃった。今日はとことん私の欲望に付き合ってもらうよ』

表情ひとつ変えずに純子はこう言う。レオンは怖くなった。
『私はね、キミとセックスするのが目的じゃない。ただ私の欲情してるところを見てて欲しいの』
『欲情ってどうなるの?』
『それは見てのお楽しみ…』
それきりで純子はまた画面に見入った。やはり顔色ひとつ変えない。

かなり大きな胸をした女性がブラジャーの中に手を入れられ、乳首を弄ばれ、喘いでいる。 そのうちだらしなく開いている太ももの隙にも手は忍び込み、白いパンツの中へと潜り込んだ。
『私ね、オンナの身体が好きなの』
純子のこの発言にレオンは眉を顰めた。

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『といってもそういう意味じゃないよ。女性の肉体が好きってこと』
レオンにはさっぱりわからない。純子は説明を続けた。
『女の子のおっぱいって、形と大きさは人によってさまざまじゃない。それって奥が深いでしょ』
確かに女性の胸及び乳首の形状は十人十色だ。よくよく観察すると面白みがあるものなのかもしれない。

『女に抱かれたいとは思わない。でも女の身体を見てると、疼いちゃうの』
『ボクに話しても大丈夫な内容なんですかね?』
『私、30 とっくに過ぎて独り身。結婚の予定もないし、つもりもない。多分、このままずーっと一人。そう思うと、自分の身体のざわめきをたまにどうにもできなくなっちゃうの。 キミはなんだか信頼できそうだな、受け入れてくれそうだな、って直感したから、いいの』

何を基準にそう思うのか疑問はあるが、レオンはそのまま黙った。
『私ね、尿意を感じると、性欲がわいちゃうの。ねぇ、これから私がすること、黙って見ててもらえるかしら』
純子はスカートを下ろした。そのままベージュのパンティストッキングも脱いだ。下半身は白いショーツのみとなった。純子はベッドに上がった。体育座りから開脚し、ショーツの上 から陰部を触り出した。

コットンショーツの上の膨らみを純子は指でなぞる。I ラインを行ったり来たりしながら、指を往復させた。そのうちに純子は上半身を横たわらせ、腰を少し浮かせた。移動していた指は三角の先っぽで止まった。布を通してうっすらと浮かぶ割れ目に指が入り、何かを搔くかのような動きを見せた。最初はゆっくり軽くだった。だが、時が経つにつれて、速く強く指圧し出した。ついには指一本だけでなく、掌全体で下から突き上げるように押している。 やがて純子の動きは一旦止まった。爪先は立ち、口元からは涎がぶら下がっている。

しかしそれも瞬時の出来事であり、数十秒後にはまた純子の手は再開した。今度は指ではなく、拳が半島を直撃している。「はぁはぁ…」と息巻いているのが唇から見てとれた。
始まってすぐは驚きを隠せなかったが、レオンはすでに一連の行動に見入ってしまった。もっと淫らな純子を見てみたい、そう思うのだ。

何度か果ててはまた息を吹き返し、を繰り返し、純子はショーツを脱いだ。あまり手入れのなされているとは言い難いが、年齢のわりには肥えていない柳だ。だが、純子の雰囲気にフィットしており、それが実にいやらしい。
すでに下の唇はぬめっている。まばらに生い茂る草も朝露に濡れていた。

純子は陰部に指を入れ、先程と同じような動作を続けた。一人で喘ぎ、果て、また動いて喘えぐ、を数回繰り返した。1 時間近くそんなことを続け、純子はベッドから降りた。
『一人でイッてごめんなさい』
『いえ。面白かったです』

『もうすぐ終わるから、あと少しだけ付き合ってくれるかしら』
そう言うと純子はバスルームの扉を開け、中へと入って行く。上半身はスーツを着たままで、尻だけが丸出しで歩く純子がなんとも言えずなまめかしい。
レオンは純子に続いてバスルームに入った。

純子は洋式便座にしゃがむように乗っていた。
『アレをした後に限界まで我慢して出すおしっこって気持ちいいのよ。キミに見てて欲しいな』
そう言うと、純子の柳の隙間から黄金色の湧き水が流れてきた。チュルチュルと音を立て、便器の底へと落ちていく。その滝は 1 分ほどで消えた。

『今日は私に付き合ってくれてありがとう』
ショーツとストッキングを履き終えた純子から送信が来た。
『こちらこそ、楽しかったです。女性の放尿があんなにエッチだったなんて知りませんでした』
『でしょ。結構、フェチもいるんだよ。私のように見て欲しい女性もいるけどね』
フェチにはなりたくないものだけどな、とレオンは思った。

美咲は自分の名前が嫌いだ。苗字の阿久根はいじわるなクラスメートからアクマとあだ名をつけられるし、美咲は平成を通して一番女児につけられた名前だからだ。組み合わせが悪 い、といつも思う。
「『週刊スピードゴシップ』の阿久根美咲です」

名刺を差し出しながら、美咲は名乗った。
「どうも。清水さんから聞いてます。『kirari』編集長の塩入です」
同じ雄英社に勤めているものの、担当雑誌が違うため、互いに面識はない。他社かのように名刺交換から始まった。
「それで、小鳩レイについて調べてるんだっけ?」

単刀直入に塩入は聞いてきた。
「はい。小鳩がキャラデザを手がけているゲーム会社の倫天堂やコラボイベントを開いたテーマパークのグローバルスタジオ、アニメ制作会社の桐映に問い合わせましたが、いずれも回答を得られませんでした」

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「そこでアパレル業界にコネがあるウチの雑誌ならなんか尻尾掴めるかな、と思ったわけね」
「すいません」
T シャツを出したユニシロに連絡したいと考えているが、真っ当に行くよりその筋に明るい者から当たった方が確率が高くなると考え、ファッション誌の塩入を頼ったのだ。

「そうか、どうだろうな。ユニシロの広報担当者はウチに出入りしてるけど、あれはおそらく末端の社員だと思うぞ」
「はぁ…」
すでにゲーム誌やアニメ制作会社とコネがありそうな漫画誌にも清水を通して話をさせてもらったが、同じような反応が返ってきていた。またなんにも進まないのか、と美咲は匙を投げたい気分になった。

「デザイン関係の学校とか当たってみたらどう?」
学生時代にモデルをしていたという塩入は背が高い。155 センチの美咲を見下ろしていた。
「学校ですか?」
「うん。ファッション専門校とかさ。そっち系の学校からああいう業界に入る人、多いよ」 小鳩レイは公募デザインコンテストで優勝をしてから、イラストレーターの道に入った、というところまでは情報が掴めている。ファッションや美術関係の学校に籍を置いていた可能性はあるだろう。

「そうですね。そんな手もありますね。貴重な助言、ありがとうございます」
「いや、こちらこそ役に立てず悪いね。ユニシロの社員が来たら聞いてみるだけ聞いとくわ」
「はい。よろしくお願いします」

大きめの水色のジャケットに、塩入は白いジーンズを履いている。外国人のようにラフな服装だが、手足が長いため様になっている。まだ寒いが、春を先取りするのがファッション誌の矜恃なのだろう。いつも古びたスーツで駆けずり回っている自分たちとは対照的だ。
着飾った女性社員が塩入を呼んでいる。美咲は挨拶をし、その場からお暇した。

(続く)

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