熟女フェチ-最終話 3640文字 こざくらいおり

熟女フェチ-第3話

アラフォー目前で、女としての自信が揺らぎ始めたリカが、熟女を愛でる会員制SNSの主宰者Sと出会い、熟女としての魅力を開花させられていくお話になります。

作家名:こざくらいおり
文字数:約3640文字(第3話)
管理番号:k101

リカはとびきりのランジェリーを選んでいた。
インナージュエリーで購入した「フィッシュネットのラインストーンがエロティックなブラ&ショーツ」か「総レースの透け感がエロティックなブラ&ショーツ」か迷った。

Sのペニスはリカのランジェリー姿を見て勃起してくれるだろうか。
それが半熟果実のミューズとしての最終テストのような気がした。
生身のリカを見て、Sはエレクトするかどうか。
やはり生身のリカには感じないと言われたらどうしよう。

リカはリムジンのなかで陶酔することができなかった。
初めてのリムジン。
でも、ホテルで待っているSはどんな人だろう。
そしてSはリカに感じてくれるかどうか。
不安でいっぱいだった。

***************
ホテルの一室に到着すると、ドアの向こうにSの姿が見えた。
Sを見たリカは驚いた。
その分野では非常に高名な脳科学者だったのだ。

ランジェリーブランドのモンシェリ一覧04

「Rさん、ようこそ」
想像よりも背が高く、色白、そして意外なくらいがっちりとした体躯で、指の動きがエレガントだった。
「S……さん……だったんですか?」
リカはドアの前で立ち尽くしていた。

Sはにこっと微笑み、「出向いていただきありがとう」リカの肩を抱いて部屋のなかにエスコートした。
触られても嫌な気がしない。
いやらしさはない。

でも触れられただけでとろけそうな雰囲気をもっている。
Sが動くたびに高級でアダルトな匂いがする。
ジャスミンのような、高級スパで取り扱っているクリームのような、リラックスと発情、どちらも感じさせる不思議な匂いに陶酔しそうだった。

デスクには洋書、パソコン、書類などがある。
ディスプレイされたような素晴らしい配置で、でもさりげなくて、リカは無縁の世界に迷い込んだ気がして立ちすくむ。
Sと部屋の馴染み方からみても、しばらくのあいだ滞在している感じがした。

「さて、Rさん」
Sは胸が少しはだけた白いワイシャツ姿でとても色気があった。
絹だろうか、きっととても高い。
Sの体——広い肩幅に肩甲骨の動き、ムキムキではないけれどしっかりと鍛えられている逆三角形の美しい体を鮮やかに演出するなめらかな布。

リカはSについて、テレビで見たこともあるし、脳科学の分野の本を読んだこともある。
学者としてもとても有名だ。
関節が目立つ細長い指。
Sが「何か飲みますか?」と訊く。

リカは「お水を」と答えた。
あまりに色気のない答えかも知れないけれど、水でなければ喉を通らないと思った。
Sが差し出したのは英字の見たことのないミネラルウォーターだった。

「Sさんがあなただったなんて知らなくて。驚いています」
リカはSが差し出したミネラルウォーターを一口飲んだ。
******************

クッションのよいソファーに腰かけてからも、リカの体はまだ硬いままだった。
しばらくのあいだ、喉に栓が詰まったように声が出なかった。
「Sさん……熟女が好きって本当なのですか?」
ミネラルウォーターで潤った喉からようやく声が出た。

「そう。僕は熟女が好きでね」
Sはリカの隣に座った。
少しクッションが沈んだ。Sの体の重みを間接的に味わった気がして、少し濡れた。

リカは今日、ワインレッドのベビードールを身に着けていた。
ワンピースの下に、バッククロスストラップ、胸元を彩る花柄のレースの。
似合っているかはわからない。
このベビードール姿はまだ半熟果実に投稿していない。

Sの視線が絡む。
「若い体よりも芳醇な香りがするのが好き。柔らかい手触りも好き」
Sはリカの体を抱き寄せた。
「でも、“熟女”という抽象的なものではなく、僕は今、Rさんを抱きたい」
「抱いてください」

Sはリカの額にキスをしながら髪を撫でた。
リカは今までいつも受け身のセックスをしてきた。
女は攻めないほうがいい、積極的でないほうがいい、そう思っていた。心のどこかで。

清楚なほうが、従順なほうが大切にされる。
そう信じていた。
でも、Sとはアバンチュールだ。Sにとってはただ一回の遊びだろう。
だったら、リカは今までと違う自分になってみてもいいと思った。

気持ちいいところを伝えて、たくさん気持ちよくしてほしい。
そして、Sの気持ちいいところが知りたい。
エレガントで、理性でがちがちに固めているSのほころびがみたい。
Sを乱れさせたことがある、と淫靡な秘密を一生胸のうちに秘めていたい。
そして、たまに記憶を引っ張り出して微笑みたい。

シースルーランジェリー一覧

Sはリカの唇をこじ開けて熱い舌をすべりこませてきた。
舌同士が絡み合う。
くちゅ、くちゅ、といやらしい音が鳴る。
リカはSの美しいワイシャツのボタンを外す。

Sもリカのワンピースの裾から手を入れて太ももを優しく撫で、背中のファスナーをおろす。
お互いに脱がし合い、肌と肌が触れあった。
Sのなめらかな肌と触れたとき、リカは今までにない感覚を覚えた。

この肌だ、と思った。
大げさだけれど、この肌にずっと出会いたかったんだと気づいた。
こんな経験は初めてだった。

ツインレイ・ツインソウル・ソウルメイト……スピリチュアルでいう「魂の片割れ」や「運命の相手」
リカはスピリチュアルのライターだから、ツインレイもツインソウルもソウルメイトについてもよく知っている。

運命の相手とはみんな順を追った出会いがあり、付き合いが始まり、仲が深まり、障害があらわれ、別れがあり、そして再会、その後、絆は永遠になる……そういう流れがある。
でも、体から始まる運命の出会いなんてあるわけがない。

あるかもしれないけれど、これは違う。
遊びだ。
遊びなのだから、体が気持ちいいことを求めればいい。

リカはSの首にしがみつく。
Sのたくましい首、首筋の匂いと汗を舐めとる。
少し息があがったSはリカの耳の孔のなかに囁く、「とても素敵だ」

リカはベビードール姿になった。
Sがベビードール越しに体を撫でまわす。
ベビードールを愛撫してくれている気がした。
「よく似合っているね。Rさんは深い赤が似合うよ」

Sはベビードールを丁寧に扱い、ヒモを優しくそっとおろした。
服や下着を大切に扱ってくれる男はいい。
これからもSが触れ、撫で、脱がしてくれた服や下着をみるたびに今日のことを思い出すのだろう。

柔らかなソファーの上。
リカの自宅のベッドよりも柔らかくて大きい。
Sはリカが穿いているストッキングを脱がせて、生の脚を撫でる。

Sのなめらかな手のひらで撫でられるだけで鳥肌が立つ。全身が性感帯になったかのように敏感になり、感じた。
リカは固くなったSのペニスをボクサーパンツ越しに撫でる。
キスをしながら、片方の手でSの大きな背中を撫で、もう片方の手で、指で、Sのペニスのかたちを味わう。

迎え入れたい。
Sのペニスを自分の濡れた膣に迎え入れたいと感じた。
Sは小さな息を漏らす。

そしてリカの濡れた膣の入り口を指で撫で、クリトリスを柔らかく潰している。
刺激を与えられるたびに全身に電気が走るような快感を味わった。
*******************

お互いの性器を舌で愛したあと、Sはリカの体を優しくソファーに寝かせて「入れていい?」と訊く。
リカは「入れて」とSのペニスに指を添え、自らのなかに誘い込む。
Sの汗がしたたり、リカの首、鎖骨のあたりにぽたぽたと零れ落ちる。

ぬるぅっとSのペニスの先が入り込んでくる。
Sのペニスがリカの膣口を押し広げる感覚がする、気持ちいい。
Sのペニスの先がすぽっと入るとSは顔をゆがめた。

涼し気で整った顔が甘い苦痛に歪んだ。「あ、いい……」
Sの声。「ん……」
Sはリカに体を密着させながら腰を動かす。
リカの頭を撫で、髪を撫で、キスをし、目を見つめながら、膣のなかをかきまわす。

リカは行為中、目をつぶるクセがあった。
Sはリカのまぶたにキスをして、「僕をみて」といった。
「感じて濡れている目をみていたい」
Sは優しく囁く。そして耳たぶを甘噛みした。

「なかのヒダがすごい……絡みついてきて離さないよ」
Sは荒い息で囁く。
リカの膣のなかにはSのペニスに絡んで離さないヒダがあるらしい。
“熟女”になる今までそんなこと知らなかった。
誰も、リカのなかがどんなかを伝えたことはなかった。

リカは何度もイッた。
Sは激しいピストンではなく、奥まで入ったペニスで膣のなかをかき混ぜたり、亀頭のかさでひっかいたりしながら何度もイカせてくれた。

******************
初めてのセックス、そして最初で最後、ただ一度きりのセックスになると思っていたSとの関係。
リカはホテルに向かうリムジンのなかで、今日身に着けてきた深いスリットが入った深紅のベビードールをSが気に入ってくれるかどうか、そわそわしていた。

早く脱がされたい。
優雅な指に脱がされるためだけに身に着けているランジェリー。
早く抱かれたい。

若くなくてはいけないという強迫観念まで脱がせてくれたSとの脳科学プレイは今日で3回目だ。
Sに抱かれながら、Sの理想の本物の熟女になっていきたい。

昔読んだ小説にたしかこんな一節があった。
「まず体の関係、それから次に心」と。

(続く)

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