リゾート地でカミングアウトする女達-その6 2120文字 淫夢

リゾート地でカミングアウトする女達-その6

珊瑚礁の島に移住した男がはじめた小さなショットバー。
そこに立ち寄る女が旅の解放感からか、赤裸々なセックスをカミングアウトする。

作家名:淫夢
文字数:約2120文字

SMセックスが忘れられない

ある夜、常連の2人が若い女の子を連れ立って来た。20代半ばくらいだろうか、少し翳のある顔立ちは整っていて上品そうでリゾートファッションではなく、平凡な紺のワンピース。
胸元の膨らみもそれなりだ。

居酒屋で飲んでたら独り寂しそうだから声を掛けて一緒に飲み、未だ早いからって誘ったら着いて来たそうだ。
名前は久美子、東京在住で先日会社を辞めたそうだ。
酔っ払い2人も私と同じで、言動は人畜無害である。
島の男が女性に何かしでかして騒動になるなど10年に1度もないそうだ。

何故なら、そんな事になったら島にいられなくなるからだ。
従って、男女の関係になるのはほとんどが女性の方から仕掛けるらしく、でなければ観光客の女性だ。
そうやって島の純情で引っ込み思案の、女性にモテそうにない男達は独身のまま年老いて行く。
4人で2時間ほど飲んで話すが、彼女は酒に強いようで、表情も話し振りもほとんど変わらず、彼女を連れて来た2人の方が酔っ払って帰ってしまった。

「道端で寝ないでちゃんと家に帰れよ」
私が2人の背中に声を掛けると、彼女が笑いながら尋ねた。
「道端で寝るんですか?」
「おれはした事ないけど、結構みんなやるよ。暖かいから冬でも風邪ひかないし、昔は車に轢かれて死んだやつがいたらしい」
「そんな事ってあるんですね」

久美子が眼を丸くして驚きながら笑った。
笑顔が可愛い。
「そー、きみは未だそんなに酔ってないみたいだし、そこのドミトリーなら徒歩1分。寝ようもないな」
「そうですね。未だいても良いですか?」
未だ10時前だ。

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島の男達は酒が好きなくせに、いや、好きだからハイペースで飲んですぐに酔っ払ってしまう。
「良いよ。きみが帰るまで。なんか好きな音楽掛けようか?」
客が希望したら応じられるようにパソコンで音楽も映画も流せる。
「マスターの好きな音楽流して下さい」
カウンターに腰掛けてパソコンを操作し、音楽を何曲か予約し始めると久美子がすぐに隣に座ってパソコン画面を覗き込んだ。

何曲か再生しながら酒を飲み、問わず語りに話す。
パソコンを操作するたびに肩が触れ、久美子が私の方に顔を向けて話すと吐息が唇に当たる。
私はヘビースモーカーだから吐息がタバコ臭いだろうからと、話す時はそっぽを向く。
抱き寄せても拒まないように感じた。
感じたが、手は出せない。

旅の女性は正体が判らない。
好みでもなかったのに、酔った勢いで手を出して妊娠させ、結婚させられたやつが何人かいる。
「久美子ちゃんは恋人いないの?」
いたら独り旅などするはずがない。
「今はいません。1年ちょっと前に別れて」

「あらら。久美子ちゃんみたいな可愛い子を、勿体ない」
彼女の方から仕掛け易いように好意を表しておく。
「私の方から別れたんです」
「なんかあったんだ?」
パソコンを操作して次の曲を流す。

「か、彼が、エ、SMしたいって言い出して」
!
「SMって、セックスの?」
上品な顔立ちの久美子がSMセックス!
「おれはした事ないけど、どんな事するの?」

「し、縛られて、あ、あそこにいろんな物入れられたり、お、お尻も」
SMは苦手だが、久美子が悦ぶならしてみたい。
「アナルセックスはおれも何度かした。で、それが厭で?」
「最初は厭で、でもだんだん良くなって来て、そしたら彼がもっと酷い事・・・」
「酷い事って?」

「叩いたり首を絞めたりするようになって、それで怖くなって。知られないような処に引っ越して会社も辞めて」
「そうか。おれは経験ないけどSMセックスって相手を許容出来なきゃ無理だって言うからね。愛情と信頼がなかったら出来ないそうだしね」
普通のセックスがご希望ならおれと。

眼の前の上品な久美子が全裸でロープが乳房と尻肉に食い込んで身悶えし、バイブを挿入されて、アナルセックスされて激しく絶頂を極める。
想像しただけで男根に力が漲った。
抱き寄せてみようか?
いや、やっぱりおれの方からはダメだ。
でもこんなチャンス?

「でも、エスカレートする前は、すごく、か、感じて、よ、良かったんです。だから、また彼の元に戻ろうか、新しい恋を見つけようかって悩んで、旅に出たんです」
「新しい恋の方が良いと思うけどな」
例えば、歳行ってるけどこんなのは?

「新しい恋が始まったとして、その、SMセックスに目覚めちゃった私が、普通のセックスじゃ物足りなかったら、って。だからやっぱり、彼ともう一度やり直して、きついのは止めてってお願いしても良いかなって」
軽いSMならおれでも出来るかも。

「ト、トイレ、何処ですか?」
ふいに彼女が我に返ったように背筋を伸ばした。
言われて気付いたが彼女がここに来て4時間、トイレに立つのは初めてだった。
トイレを教えてやると奥に入って行った。
戻って来たら抱き締めて。

うーん。
ダメかな?
思案していると彼女が戻って来た。
あらら。
もうバッグから財布を取り出して千円札2枚を指に挟んでいた。

「新しい仕事が決まって落ち着いたらまた来ますね」
今夜がダメなら明日の夜。
「何時までいるの?」
「明日の飛行機で帰るんです」
「そうか。また帰っておいで」

「私、どうかしてた。ヘンな話しちゃって。ごめんなさい」
落胆を顔に出さないように彼女を送り出した。
その気がないならその気になるような話しないでくれ!
ちきしょう!

(続く)

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