リゾート地でカミングアウトする女達-その8 2410文字 淫夢

リゾート地でカミングアウトする女達-その8

珊瑚礁の島に移住した男がはじめた小さなショットバー。
そこに立ち寄る女が旅の解放感からか、赤裸々なセックスをカミングアウトする。

作家名:淫夢
文字数:約2410文字

3人にレイプされて

「コインランドリーは何処ですか?」
何時ものように夕方、表でタバコを喫っていたら、何時ものように道を尋ねられたので教えてやる。
20歳超したくらいか、小柄のショートヘアでほぼスッピン。
白のティシャツに白の綿パン。

顔立ちもスタイルも、リゾート地に遊びに来るような雰囲気の女性ではなく、地味と言えば地味過ぎて、表情が暗く、いかにも悩みを抱えていそうなタイプだ。
「ここは高いですか?」
洗濯物を入れているのであろう黒いバッグを抱えて歩き出して振り返った。

オールワンコインだと伝えると、夜飲みに来ますと言った。
近くのドミトリーが宿泊施設のキャパの割にランドリーが少ないようで、またコインランドリーが少し判りにくい処にあり、マップにも載ってないせいで良く道を尋ねられた。
おかげで教えてやったほとんどが飲みに来てくれるのでありがたい。

「お邪魔します」
店の照明が暗いせいもあって彼女の表情に一層翳りが掛かる。
「それは何ですか?」
「焼酎の野菜ジュース割」
「それ下さい」

私が何時も飲んでいる半分くらいの濃さにしてやる。
名前は裕子、福岡の大学生で21歳。
南の島巡りしてひと月、この島に来て1週間、明日のフェリーで隣の島に行くと話した。
「ん?大学休みじゃないだろ?」
「もう辞めたの。親にも話したし」

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裕子が一瞬、苦笑いをしながら、何かを吹っ切るように、グラスを一気に空けた。
常夏に近い気候とは言え、季節外れに独りで南の島巡りなんて、なんかあったんだろうな。
お代わりを作ってやる。
最初に遭った時も今も性的なイメージは感じられず、何処にでもいるような真面目な女子大生風だった。

「そうなんだ。でも何で辞めたの?」
「うーん。もう辞めたから良いか。ゼミの飲み会で酔っ払ってレイプされたの」
また苦笑いするように、しかし、あっけらかんと口にする。
「何?それ。酷いな」
かわいそうに。

「それも3人に、多分一晩中」
「多分?って?」
裕子が代わる代わる男に犯されるシーンが脳裏に浮かぶ。
普通、こんな風に女性にセックスを語られると、セックスシーンを想像して股間が疼いたりするが、大嫌いなレイプ、それも3人掛かりなど怒りが込み上げる。

「10人ぐらいで飲んで、薦められるままに飲まされて、調子に乗って飲み過ぎて、ほぼ意識不明状態になったの」
「それはまずい」
「うん。まずかった。朝、眼が醒めて、びっくりしてショックで泣き出したら、お前の方が誘ったんだって言われて。そんなの憶えてない。でも、そうじゃなくてもそんなに酔っ払った私がバカだったから仕方ない」

「それから、3度呼び出されて、同じように3人とセックスして」
「仕方なし?それとも、きみが進んで?」
「うーん。実際にセックスするとのめり込んじゃうんだけど、最初は仕方なし。来ないと、大学中にばらす、って。でも、こんなのがずっと続くんだって想ったら厭になって」

「そうだよな。恋人でもない男3人となんて」
「うん、親には、私が外泊なんてした事ないのに、急に外泊が続いたから問い詰められて、話したの。親父は訴えてやるって怒ったけど、ネットで調べて、何?同意の上?のセックスだって言われたら罪にならないし。警察でセックスした様子をあれこれ話さなきゃいけないのは恥ずかしくて厭だし。結局、私がバカだったって」

裕子が飲みながら、酒に酔ったせいでもないだろうが、言い澱む事もなく語る。
最近の女の子は、こんな事を出遭ったばかりの、それも大人の男に平然と話すのだろうか?
まあ、事の重大さはともかく、ここに来る他の女性も、セックス体験をあっけらかんと語る。
「うーん。最初のレイプはともかく、3度もセックスしたのなら、同意って言われても仕方ないだろうな。で、大学を辞めて?」

裕子の表情がほとんど変わらないのは、多少は癒えたからか。
「そう。親に、今の大学は辞めて、暫く旅に出て将来を考えるって。親は、私が自殺するんじゃないかって心配したけど、自暴自棄になったりしないからって言ったら、お金出してくれた。で、ずっとあちこち回ってきれいな海を眺めて」

「で、少しは気が晴れて?」
「うん。あの3人とセックスするのは絶対厭だけど、セックスは嫌いじゃないから、行く先々で、悪くない男に誘われるままに適当にやって来たし、もうヘーキかな」
「おい。そっちか?」

やはり、今時の若い女の子は、そうなのだろうか?
私は勿論レイプなんてされた事はないが、いや、しなければいけない状況になって仕方なしにセックスした事は何度もあるが、私の道徳観念?性感覚で考えると、普通、レイプなんてされた女性は、男性に恐怖を覚えたり、セックス恐怖症になったりするのではないだろうか。

それとも、裕子が特別なのだろうか?
グラスが空になったからお代わりを作ってやる。
「これからどうするんだ?」
「この島でも何人かとしたから、明日隣の島に行く」
「で、また手当たり次第に?」

裕子が、レイプされた女性の雰囲気の欠片もないので、つい、私もあからさまに言った。
「そんな言い方しないでよ。でも、半分当たりかも。結局、男と女って好きだの愛してるだの言ってもセックスしないと判んないでしょう?」
未だ若いのにもう達観したの?
「マスター、私としてみる?」

裕子と?
して?
みたい?
それまでフェロモンの欠片もなかった裕子がいきなり女の表情になった。
したい。

すぐしたい。
いきなり股間に力が漲った。
いや、裕子がセックスした島の男と⚪︎⚪︎兄弟になりたくない。
ここの常連かも知れないじゃないか。
余りタイプでもないし。

「いや、旅の子とはセックスしないって決めてるんだ。奥さんいるし」
「そっかー。残念。じゃあね。元気でね。さよなら」
裕子がそう言うと1500円を置いて出て行った。
セックスしたくない訳じゃない。

以前にも女の子に素っ裸で迫られて出来なかった。
何でタイプじゃない女の子とは簡単に出来る状況になるのに、セックスしたいと想う女の子とは出来ないんだ。
ちくしょう!

(続く)

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