リゾート地でカミングアウトする女達-その7 2110文字 淫夢

リゾート地でカミングアウトする女達-その7

珊瑚礁の島に移住した男がはじめた小さなショットバー。
そこに立ち寄る女が旅の解放感からか、赤裸々なセックスをカミングアウトする。

作家名:淫夢
文字数:約2110文字

既婚男性の虜

あの子は今頃どうしてるだろう?
恵子って言ったっけ。
三年前に出遭った時に35歳だと言った。
東京生まれで大学卒業後、移住希望者と地方自治体を繋ぐ業務をしている企業に勤め、日本中を跳び回っていてこの島にもリサーチで来たと話した。

表でタバコを喫っていたら通り掛かって、少し立ち話をして私が移住者だと言ったら話を聴きたいから夜飲みに来ると言った。
8時過ぎ、恵子が黒のノースリーブのタイトなワンピース姿で現れた。
薄化粧、涼やかな眼差し、細い鼻筋、薄めの唇の理知的な顔立ちで、細身で華奢だがワンピースがタイトなせいで胸の膨らみが際立つ。
もちろんどんぴしゃの好みのタイプだ。

焼酎のソーダ割を薄目に作ってやる。
私が移住して来た経緯を話してやると、持参したタブレットに素早い指遣いで入力して行く。
「そんな処かな」
1時間程で話し終えた頃、恵子がタブレットを閉じ、2杯目を飲み乾した。
「トイレ、何処ですか?」

恵子がトイレに立った。
もう帰るのかな?
帰らないで欲しいと心の中で祈る。
願いが通じたのか、恵子がトイレから戻って来て座り直して、空にしたグラスを差し出した。
よしよし。

3杯目を少し濃い目に作ってやる。
一口飲んでも表情が変わらない。
酒は強いタイプなのか。
「マスターって奥様をずーっと愛してらっしゃるんでしょう?8年も離れて暮らして寂しくないですか?」
酎ハイに濡れた唇がセクシーだ。

セクシーコスプレ03

セックスの話を仕向けるには良い切り出しだ。
ちょっと誘導してみるか。
「結婚して35年、もう抱き合って寝る歳じゃないよ。たまにしたくなる時があるけどガマンしてる」
露骨ではない程度に振ってみる。
性的なニュアンスの話になったのに気付いた恵子が潤み掛けた眼差しで私を見詰めてすぐに視線を落とし、それでもまた私を見詰めた。

「島の女性や旅の女性とは?」
よし、乗って来た。
そう言ってまた視線を落とす。
「噂が広まって島にいられなくなるのが困るから島の女性には手を出さない。旅の女性とは何度か手を出す直前まで行ったんだけどな」
「し、しなかったんですか?」

私が話そうと考えていた話題に、恵子が自分から持って行く。
話題が明らかにセックスの話に入ったからか、酔いも手伝ってであろう、理知的だった恵子の表情が艶っぽくなった。
「しなかったって言うか出来なかったって言うか、タイミングが悪かったり邪魔が入ったりでね」
「やっぱ奥様を愛してらっしゃるから?」

どう応えたら私とどうにかなってくれるんだろうな?
「かもね。でもホントに良い女なら手を出すかも」
きみは良い女だよ。
だから、抱きたい。
「あなたは?あなただって仕事で日本中跳び回ってて旅先でワンナイトラブとか、それか東京で待ってる人がいるからそんな事しないのかな?」

さあ、振りましたよ。
「うーん。しゃべっちゃおうかな。東京に恋人がいます。もう10年くらい付き合ってて。何度か別れたんです。でもまた戻っちゃうの」
あなたほどの良い女だったら恋人いても私は構いませんが。
恵子がグラスを空にしたのでお代わりを作ってやり、カウンターから出て隣に座る。

「何で?何度も別れて、また戻っちゃうの?」
私の問い掛けに恵子が私に正面向きになった。
セクシーな太腿の隙間の奥の脚の付け根が、暗くて見えないが明るかったら見えただろう。
手を伸ばせば触れられる。
いや、未だ早いな。

「奥さんと子どもがいる人だから」
胸の膨らみが息遣いに起伏する。
良い女なんだから、普通の恋愛しろよ。
いや、私も奥さんと子供がいますが。

「そうなんだ」
「だから、つらくて、出張してる時、切っ掛けがあったら忘れられないかなって思って。東京にいるより出張してる事の方が多いから、だけど出張先でも仕事が忙しいせいもあって出遭いがなくて、だから東京に帰ると溜まらなくなって、自分から電話して逢っちゃうの」

今回の出張先で、こんな男はいかがですか?
思わず、太腿の隙間に手が伸びそうになる。
いや、未だだ。
「そんなに良いの?」

「す、凄く、い、良いんです。あっ、い、いや、何時も凄く優しくしてくれて」
自分から核心に触れたのに気付いた恵子が慌てて言い直した。
おれもみんなから優しいって言われるけど、ワンナイトラブ初体験してみませんか?
東京の恋人と同じ妻帯者だし。

他の男とセックスして、人生変わるかも。
「彼と出遭うまでは普通の恋愛だったんです。でも、それまでの男性とは全然違ってて。い、いや、その優しさが」
私も、若い男とは全然違うと思うな。
「ああ、私、仕事で来たつもりが、なんて事話して。もうこんな時間。お会計して下さい」

あらら。
がっくり。
飲み代を告げると恵子が2000円を差し出し、立ち上がった。
「参考になりました。ありがとうございました。おやすみなさい」
「また、飲みにおいで」

微笑んで会釈し、出て行く恵子を、私は見送るだけだった。
まただ。
何時もこの展開になるのは何故だろう!
この年齢になっても、生来の女性に対する引っ込み思案、晩熟の虫が収まらない。

恵子の宿泊先も何時まで滞在するのかも聴いてなかった。
また来る。
来て欲しい。
今度来たら絶対やってやる。

その意気込みも三日目には醒めていた。
恵子がまたやって来たとしても、何も出来ない気がする。
ちくしょう!

(続く)

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