リゾート地でカミングアウトする女達-その4 2180文字 淫夢

リゾート地でカミングアウトする女達-その4

珊瑚礁の島に移住した男がはじめた小さなショットバー。
そこに立ち寄る女が旅の解放感からか、赤裸々なセックスをカミングアウトする。

作家名:淫夢
文字数:約2180文字

レズの処女が彼に迫られて

「すみません。コインランドリーって何処ですか?」
開店前、何時ものように店の前でタバコを喫っていたら、声を掛けられた。
何時も原チャリで通る高齢(いや、妙齢)の女性が、時々採れ立ての野菜やトロピカルフルーツをくれるようになった。
だからと言う訳ではないが、私の日課になった。

道案内をしながら表情を覗う。
小柄で華奢で、日焼け止めクリームだろうか、顔を真っ白に塗りたくって真っ赤なルージュを塗っているが、顔立ちは悪くない。
話し振りも合わせて未だ高校生のようだ。
「ここはバーなんですか?」

「そうだよ」
「高いですか?」
「オールワンコイン」
「夜、来ます」
「きみ、未だ子どもだろう?」

「高校卒業しましたよーだ」
しかめっ面で小さな舌を出す、その仕草が愛らしい。
遠い昔、同じような遣り取りをした美少女を想い出しながら後ろ姿を見送った。

セクシーコスプレ02

「入って良いですか?」
開店間もなく彼女がドアを開けて中を覗き込んだ。
カウンターに招くと、不慣れのようでおそるおそる腰掛けた。
「何飲むの?ジュース?」
「ウイスキーッ。でも薄くして下さい」

しかめっ面でムキに言うと、すぐに弱々しくなった。
名前は舞、実家は九州で19歳になったばかり、京都の専門学校に行っていると言った。
話し振りも笑い方も子どものように屈託なく、19歳と言うのも怪しかったが信じてやる。
しかし、この島に独り旅で来る女性は何かしら、いや、ほとんどが恋愛かセックスの悩みを抱えていてそのストレスを解消しに来るのだが、舞はどうなのだろう。

年齢もあるだろうが、色気、というか翳が全くない。
ところが。
やはり。
3杯目に口を付けた舞が上目遣いに私を見た。
「マ、マスターって、しょ、処女とセックスした事ありますか?」
「昔、何人かしたよ。何で?」

「普通に、で、出来ましたか?」
「どんなのを普通って言うのか判んないけど、出来たよ」
「わ、私、しょ、処女なんです。専門学校で親しくなった人がセックスしたがって、何度かしようとしたんですけど、うまくいかないんです」
遠い昔、初めての時は馴れた人と、と言われ、一度っきりセックスした美少女がいた。
おじさんがしてあげようか。

「どういう風にうまくいかないの?」
「わ、私、彼にあそこ、お口や指で愛撫されても濡れなくて、彼が唾付けて入れようとしても、私が処女だから痛くて逃げちゃうの」
「処女でも愛撫されたら感じるだろう?」
「ううん。ほとんど感じないの」
「それは君が未だ肉体的に子どもで慣れてないからじゃない?」

舞が濡れないのは男が下手なんだよ。
やっぱり最初はおれがしてやろうか。
「私、子どもじゃないもん。高校生の頃は恥ずかしいくらい濡れたもん」
「ん?高校生の頃?って?セックスしてたの?処女だろう?」

「わ、私、レズなんです。高校2年の時、同じクラスの子を好きになって、彼女も好きだって言ってくれて、毎日のように愛し合って、2人とも処女だったから中には指入れないで、でもお互いに、お、お口でするだけで何回もイッて、いっぱい濡れて」
舞が恥じらいながらも語りながら、想い出しているのか、つぶらな瞳を潤ませた。
舞が!
レズ!

「おれは、処女じゃなかったけど、レズのカップルと何度もセックスした。彼女達はちゃんと反応して満足もしてくれたけどな」
「その子とは高校卒業して遠くに離れちゃって、一度逢いに行ったけど、もう醒めちゃったみたいで抱いてもくれなくて。でも、私、未だ愛してるんです。だから男性相手だと感じないのかも」

昨今、性的マイノリティの差別がどーたらこーたらと目くじら立てる人もいるが、レズ、ホモという言葉は差別発言ではないだろうな。
それでこの島に独り旅か。
「辛いな」
他に慰めの言葉もない。
「今の彼を愛してるかどうか判んないけど、あの子を愛してるのははっきり自分でも判るの」

愛らしい眼尻から涙が伝った。
本当にかつての恋人を今でも愛してるのだ。
「愛してるとか愛してないとかって感情の深さ、大きさを表現する言葉遣いだけの話だよ。舞は今の彼とセックスしようとしてるって事は彼を心理的にも受け入れても良いって想ってるんだろう?」

「私の中の感覚として、愛してる愛してないで言えば、あの子を今でも愛していて、今の彼は愛してないと想う。だから彼とセックスしても、私はずーっとあの子の事愛してると想う。今の彼って何となく成り行きで親しくなって、成り行きでセックスしようとしてるかも」

「じゃあ、今の彼とセックスするのは止めな。自分の感性を大切にしなよ。舞は可愛いから、無理して忘れようとして愛してない男とセックスしなくても、すぐに良い男か良い女が出来るよ。それか、舞が愛してる女の子が舞を愛してくれるようになるかも」

でなければ、ゴールドフィンガーと言われた私と。
「そうですね。彼との関係は少し考えてみます」
舞が吹っ切れたようにハンカチで涙を拭い、愛らしい微笑みを残して帰って行った。
やっぱおじさんはダメか。

それから10日程経った頃、舞からLINEが来た。
「マスターがいろいろ話してくれたけど、やっぱ彼としちゃった😄👏👏🎉🎉痛かったけど、最初はみんな痛いって言うから、我慢した。彼を愛してるかどうか判んなかったし、これからも愛せるかどうか判んないけど、成り行きでやっちゃった😄へへへ😄また何時か行きますねー😄バイバイ👋」

成り行きならおれでも良いじゃないか!
絵文字多過ぎ!
ちくしょう!

(続く)

※本サイト内の全てのページの画像および文章の無断複製・無断転載・無断引用などは固くお断りします。
リンクは基本的に自由にしていただいて結構です。

▼セクシーランジェリー通販サイト
インナージュエリー
ベビードール
セクシーショーツ
セクシーブラ&ショーツ
セクシーコスプレ
セクシーテディ
網タイツ・ストッキング
ボディストッキング
ガーターベルト
無料で読める官能小説一覧

コメントの入力は終了しました。