当て付け不倫の相手は青い目-第5話
結婚して16年、39歳の高沢啓子が香川県高松市に単身赴任の夫を訪ねると、そこには井川遥に似た女がいた。
「あ、いや、い、今、説明するから」と狼狽する夫に「なら、抱いてよ。私だって3ケ月もしていないんだから!」と裸になって跨ったが、ペニスはだらんとしたままで勃起しなかった。
「ごめん。もう止めにしよう」と言われ、啓子は悄然として東京に帰ってきた。
そんな啓子に、心配した親友が「ヨガでもしたら」と誘うと、そこには「カール」というヨーロッパ系の顔だが、細身で髪を後ろで束ねた、いかにも「修行者」といった感じのする外国人の男性が現れた……
作家名:バロン椿
文字数:約2910文字(第5話)
管理番号:k120
「Here?」と啓子がカールの顔を見ると、「Yes.3rd floor」と指を指した。カールのマンションは駅から歩いて5分程のところにある、赤茶色のタイル貼りの瀟洒な3階建て。落ち着いた感じのエントランスはまるでホテル。大学講師の肩書には似合うが、ヨガの修行者には不釣り合い。
啓子は気後れするが、「Come on」とカールに手を引かれ、階段を登って3階に。「K.G」とシールが貼られたドアの前で「Please come in」とカールが微笑み、中に招き入れられた。
そこは2DK。男の独り暮らしとは思えぬほど、きれいに片付き、清潔感に溢れている。おまけに、修行者らしく、うっすらと香の匂いさえ漂っている。
ダイニングテーブルの上に買い物袋を置いた啓子が「きれいね」と呟くと、「ケイコ、ダイスキ」とカールが後から抱き締めてきた。
昼下がりの情事。
「ねえ、待って」と言ったものの、彼の温もりに包まれると、体に溜まっていた性的エネルギーがマグマの様に噴き上がり、エアコンが効いて部屋の温度は下がってくるが、体は熱く燃えてくる。
あなたが単身赴任になってから色々と我慢してきた。それなのに、裏切るとは、もうどうなったって知らないから、と夫への怒りが最後の壁であった道徳観をぶち壊し、もはや自分を抑えられない。「好きよ、好きよ、私も愛しているのよ!」と叫んで振り向くと、チュッ、チュッ、チュッパッ、チュッパッ……と貪るように唇を吸い求めていった。
あなたが大好き
背丈は啓子が160センチなのに対し、カールは頭一つ以上背が高い。だから、首に腕を絡げて口付けする啓子をギュッと抱き締めるだけで、体が浮いてしまう。でも、「My sweet heart」と腰に手を回して掬い上げてくれるから、そのまま身を任せる。そして、「I love you from the bottom of my heart」と囁かれると「Me,too」と口が自然に動いてしまう。
目を閉じた啓子を抱きかかえたカールは、リビングの奥のドアを開ける。
真っ白なシーツの敷かれたシングルベッドがあるだけの、哲学者であり、ヨガの修行者らしい、至ってシンプルな寝室。
そこに寝かされた啓子の服にカールの手が掛かる。いよいよだが、啓子に躊躇などない。それどころか、自ら身を捩ったり、腰を持ち上げたりして、服を剥ぎ取られるのに協力し、39歳の体が露わになる。少し形の崩れた乳房だが、その頂には小豆色の乳首がツンと尖って上を向いている。下腹部は膨らんでいるが、腰は括れ、陰毛は黒々と繁る。
若い頃は「寺島しのぶに似ている」って言われたけど、今はおばちゃん……それを「Keiko you are beautiful」なんて言ってくれるから、恥かしくても、手で隠したりしない。
続いて、カールが服を脱ぐ。鍛えられた体には贅肉など無い。50歳だと聞いていたが、股間のペニスは夫のものよりもずっと逞しい。
ベッドに横たわり、肌と肌を合わせると、気持ちがグッと高まり、チュッ、チュッ、チュッ……と軽く唇を合わせただけでも、股間が潤ってくる。だから、カールが乳房を下から揉み上げ、乳首を舌で転がされると、もう堪らない。口が開き、「あ、あぁぁぁ……」と喘ぎが漏れ、早くも膣から愛液が溢れ出てきた。
好きなのよ、あなたが、好きだから、好きだから……啓子は脚を開いて、カールの体を押し下げ、身を任せる。黒々とした陰毛の奥にある、濡れてパックリと口を開けた小陰唇。そこにカールの舌が伸び、下から上にペロペロと舐め上げる。啓子は「あっ、あっ、あ、あ、あぁぁぁ……」と喘ぎが大きくなる。さらに、舌をつぼめて挿し込み、中を掻き回されたら、体が震えるくらい感じてしまう。その上、クリトリスをしゃぶられ、舌先で転がされると、「あ、いや、ダメ、ダメ、あ、あ、あぁぁぁ……」と知らない内に、カールの体に爪を立てていた。
39歳の成熟した体はもはや制御できない。
そして、追い立てられるように体を起こしたカールは啓子の太腿を抱えると、勃起したペニスを押し下げて亀頭を膣口にあてがうが、コンドームを着けていない。
あっ、それは……と、啓子は一瞬腰を引いたが、もう、そんなことはどうでもいい。早く入れて!と自ら腰を持ち上げ、カールの硬いペニスを迎え入れる。
その瞬間、「あん……」と声が出たが、啓子の膣は本能的にそれを包み込み、二人はしっかりと繋がった。
二人はそのまま動かなかったが、ゆっくりとカールの腰が動き始めると、生身の性器同士の擦れ合いは、殊の外、感じる。啓子の口からは「あ、あ、あぁぁ……」と悩ましい喘ぎが漏れ、「Oh,yeah,oh,yeah(いいよ、いいよ)……」とカールの腰が波打つようになると、肌が桜色に染まる啓子はシーツをギュッと握り締め、「ああっ、あっ、あっ、あっ、うっ、うっ、うっ、ああっ、あああっ……」と叫ぶように喘ぎ、首を大きく左右に振る。
シーツには溢れ出た愛液で大きな染みが出来ている。
更に額に汗が滲むカールが「I am gonna cum soon(いきそう)」と腰の動きを速めると、啓子は「逝っ、逝っちゃう、逝っちゃう……」と体が反り返った。
そして、いよいよ、その時がきた。
「ああぁぁぁ……」と叫んで必死にしがみつく啓子に、「Ohhhh yeaaahhhh……」と呻いたカールが腰を強く打ち込むと同時に、彼のペニスが啓子の膣の中で弾け、大量の精液が亀頭の先から噴き出した。
もう止まらない
エアコンの回る音だけが聞こえる静かな部屋。
「Ha,ha,ha……」と荒い息が収まってきたカールは体を起こすと、傍らのティッシュボックスからシュッ、シュッとペーパーを抜き取り、ペニスの汚れを拭っていたが、啓子は溢れ出てくる精液等の残滓を止めるため、ティッシュペーパーを股間にあてがっていたものの、そのままベッドに横たわっていた。
時計を見ると、午後4時を少し過ぎていた。
あ、食事の支度をしなくちゃ……そう思うものの、まるで魂でも抜かれてしまったかのように、ぐったりして何もする気が起きない。勿論、これまでもオーガスムは何度も経験しているが、これ程までになることは無かった。
そんなところに、「KEIKO,KEIKO……Are you OK?」とカールが心配そうに顔を覗き込んでいるから、「大丈夫よ」と答えようとしたが、そんなことより、彼の首に腕を絡げて引き寄せると、チュッ……と唇を合わせた。すると、「Oh,KEIKO!」とカールも喜ぶ。二人は自然な形で互いを愛しみ合う口づけが始まり、チュッ、チュッ、チュッ……いくら吸い合っても、嫌にならない。それどころか、「カール……」と啓子が角度を変えて吸いつくと、カールが舌を絡ませ、ディープなものに変わる。
シングルベッドは二人が横たわるには狭いが、こうして抱き合うにはちょうどいい。
カールにとって啓子は、牧由美子が「あなたにぞっこんよ」と言ったくらい惚れぬいた相手。だから50歳といっても、10歳くらいは簡単に若返る。そのお蔭か、ペニスも硬さを取り戻してきた。それに呼応するように啓子が唇を離すと、体を下げて、そのペニスを掴んで口に咥えた。
あの日、夫は全く反応しなかった。だが、今、カールは「Ah,Ah.yea.yea……fine,KEIKO!」と声を上げて悦ぶ。
大好きよ、カール、私が好きなのは、カール、あなただけよ……
心を決めてしまうと、行動は一途。ペニスに我を忘れてジュポ、ジュポとしゃぶりつき、茎に舌を絡めて扱く。すると、「Oh,Oh,KEIKO……」と身を捩るカールのペニスが喉の奥に突き当たる。
(続く)
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