困ったお隣-第7話
和代は幼馴染の植木職人、桝本泰三と籍こそ入れて無いものの、夫婦同然、つつましやかに暮らしていた。年は和代が三つ上だが、和代にとって泰三は初めての男で、唯一の男だった。
しかし、お隣に木村夫妻が越して来てからというもの、生活は一変、抜けることのできない「性の蟻地獄」のようなものに巻き込まれてしまった。
作家名:バロン椿
文字数:約2900文字(第7話)
管理番号:k083
彼の様子がいつもと違う。
和代は「ちょっと、ちょっと痛いから離して」と突き放したが、「いいでしょう、おばさん」と逆に和代を抱き寄せてきた。
「な、何をするのよ」
「おばさんが好きなんだよ」
「ば、バカなことを言わないでよ。あなたは学生でしょう!」
「だって、この間は『気持ちいい』って言ってたじゃないか」
「そ、そんなこと……」
「僕はおばさんが好きになっちゃったんだから」
あれは間違いなのよ……そう言って突き放せばいいのだが、幹夫を思い浮かべてオナニーに耽っていた和代はそれが出来ない。
体を捻って逃げようとしても、左腕を掴まれているから、どんどん部屋の隅に追い込まれてしまう。
「ダメ、ダメよ」
「好きなんだよ、おばさん」
幹夫は強引に腰に手を回して顔を近づけ、「ねえ、いいでしょう」とキスを迫ってきた。
「だ、ダメよ、そんなこと」と和代は顔を背けたが、それより早く、強引に唇を合わされてしまった。
LEDのまばゆい光、そしてエアコンの音……
チュッ、チュッ……
唇を閉じようとしても、火照りが残っている体は柔だ。和代の腰が崩れ落ち、二人は畳の上に重なるように倒れた。
「お、おばさん」
幹夫はもう前後の見境がつかなくなっていた。和代に覆いかぶさり、チュッパ、チュッパ、チュ、チュッ……と唇を貪り、Tシャツの上からだが、乳房を弄る。
「ダメよ、どいて、どいて頂だい……」と、和代は何とか幹夫を押し退けようとしたが、既にスカートの中に手が伸びていた。
そこに触られたら、オナニーをしていたことが分かってしまう!
「ダメ、ダメ、それはダメよ!」と、和代は幹夫の頬を叩いたが、頭に血が登っている幹夫は止まらない。強引にパンティを引き下ろし、陰部に触れてくる。
和代も必死、「あ、イヤ、イヤ」と彼の手の甲を抓ったが、それよりも早く中指を割れ目に挿し込んでいた。
その瞬間、幹夫は「えっ……」と和代の顔を見た。秘密を知られた和代は顔から火が出るほど恥ずかしい。
「だからイヤだって言ったのに、そんなことをするから……もう、どうなっても知らないわよ」
もうどちらが仕掛けたなんか関係ない。理性が消えた和代は幹夫の手に手を重ねると、「そうじゃない、こう、こうするのよ……」と、割れ目の中を指で掻き回させた。すると、ヌルヌルはすぐにびしょびしょになり、幹夫が指を動かすたびにクチャクチャと音を立て、和代は堪らず、「あっあっあっあっあっあっあっあっあっ……あっ、いい、いい……」と幹夫にしがみついた。
もう我慢できない。幹夫はズボンとパンツを脱ぎ捨てると、和代の両脚を大きく広げた。ぱっくりと口を開けた熟れた性器は濡れて中の赤い肉が瑞々しく輝いている。
和代も「早く、早く、オチンチン、オチンチンをいれて……」と両手を広げて待っている。
「う、うん」
頭がいいから、やり方はもう覚えている。幹夫がペニスに手を添えて、亀頭を膣口にあてがい、体を重ねていくと、和代が彼のお尻に手を回し、グッと引き寄せ、二人は一つになった。
幹夫は先日とは違い、「お、おばさん」と声は震えていたが、しっかりと和代を抱き締めていた。だが、全身が桜色に染まっている和代は体に火がついているから、全く違っていた。腰が別の生き物のように動き、「あ、あ、あああああ……」と唸るように喘ぎ、ペニスを締め付け、擦りたてる。
幹夫は必死に我慢しようとしたが、それは無理だ。
「だ、ダメ、で、出ちゃう」と幹夫は和代にしがみつくが、和代は逝きたくて、逝きたくて腰を使う。
そして、間もなく、和代が「あ、ああ、あ、あ、あ、あ、あああ……」と喘ぐと同時に、幹夫は「あっ!あっ!あっ!……」と射精してしまった。
二人はそのまま抱き合っていたが、幹夫のシャツもワイシャツも和代のブラウスも汗でぐしょぐしょになっていた。
エアコンは動いているが、燃えている体は熱く、全く効かない。
二度目はもっと濃厚に
「汗びっしょりね」
「うん」
一度目のセックスを終えた二人は汗が止まらなかった。
ワイシャツを脱いだ幹夫はシャツを頭から引っ張り抜こうとしたが、肌に張り付き、和代もブラウスがグショグショに濡れて、しわだらけ。おまけに、ブラジャーのホックを外すと、乳房にも背中にも跡がくっきりと残っていた。
気怠いが、このままでは気持ち悪くなってしまう。
「シャワー、浴びようか」と和代が手を伸ばすと、幹夫はそれを握ってきた。
火照った肌には温かめのシャワーが気持ちいい。
スポンジにソープをつけ、互いの体を洗い合う姿は、もう他人ではないことを表していた。
そして、浴室から戻ると、和代は奥の座敷に布団を敷き、真っ白なシーツをそれに掛けた。裸で寝転ぶと、とても気持ちがいい。
「ねえ、小百合さんって、本当に夜まで帰ってこないの?」
「そうだよ。体操部とバレー部の顧問だから、夜まで練習だ」
「そう、そうなの」
幹夫の隣に横たわった和代は顔が僅かにほころんでいた。
「なら、ゆっくり出来るのね?」
「昼寝しようか、あ、ははは」
幹夫は大きく伸びをすると、和代はそっと唇を合わせてきた。
二回戦の始まりである。
チュッ、チュッ……慌てることはない。時間はたっぷりある。唇と唇を合せ、舌を絡ませる。
「ああ……」と唇を離した和代が呻く。気持ちが高まってくる。
チュッパッ、チュッパッ……再び唇を合わせた和代は体を回して幹夫の腹の上に乗り、シックスナインの形になった。
目の前には濃くもなく薄くもなくこじんまりとした陰毛、泰三一筋で、子供を産んでいない、和代のきれいな性器、そして、皺しわのアナル。
幹夫のペニスはいっぺんにカチカチになった。それを和代は咥えてジュポジュポと音を立てて扱く。幹夫はどうにかなりそうで、和代の太腿を掴んで、性器に顔を埋めて舐めた。そうしないと直ぐに射精してしまいそうで、夢中で舐めた。
どっちが先に逝くか、激しい舐め合い。
幹夫は一度射精しているから、すぐには射精感がなく、余裕があった。むしろ和代の方が体が捩れ始め、とうとう「ああん、もうダメ。ダメになっちゃう……」と堪えきれずに、咥えていたペニスを口から離した。幹夫の顔は溢れ出た和代の愛液でぐしょぐしょだ。
和代は直ぐに体を起こすと、幹夫の股間に跨った。そして、そそり立っているペニスの先を摘まむと、濡れた膣口へあてがい、ゆっくりと腰を落としてきた。幹夫の腰にずしっとした和代の重さが掛かり、ペニスは根元まで膣に入っていった。
そして、和代は幹夫の両手を掴むと、腰を上下に動かし、その口からは「うっ、うっ、あ、あ、ああ、うっ、うっ……」と呻きが漏れてきた。
幹夫も和代も互いの目を見つめている。腰が上下に動くたび、気持ちは高まる。
幹夫は「あ、あ、あ、お、おばさん……」と声が出てしまったが、和代の喘ぎは、「ああっ、あっ、あっ、あっ、うっ、うっ、うっ、ああっ、あああっ」と部屋に響くほどに大きくなっていた。
そして、幹夫が「お、おばさん、で、出る……」と我慢しきれなくなった時、和代も「い、い、逝く……」と叫んで上半身を反らして、一瞬固まった。その直後、「あっ!あっ!あっ!……」と幹夫の射精とともに、和代もガクッと幹夫の上に倒れてきた。
(続く)
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