困ったお隣-第6話
和代は幼馴染の植木職人、桝本泰三と籍こそ入れて無いものの、夫婦同然、つつましやかに暮らしていた。年は和代が三つ上だが、和代にとって泰三は初めての男で、唯一の男だった。
しかし、お隣に木村夫妻が越して来てからというもの、生活は一変、抜けることのできない「性の蟻地獄」のようなものに巻き込まれてしまった。
作家名:バロン椿
文字数:約3030文字(第6話)
管理番号:k083
顔を上げた幹夫は口の周りが愛液でテカテカに光り、勃起したペニスは反り返っていたが、挿入には期待と不安が入り混じる。そんな幹夫のペニスに右手を添えた小百合は濡れて赤く光るぱっくり開いた膣口にあてがうと、左手で腰を抱き寄せた。その瞬間、幹夫は「あっ」と声が出たが、亀頭は小百合の膣口を潜り抜け、彼のペニスは小百合の膣の中に根元まで入った。
「小百合先生」
「幹夫君」
幹夫は小百合の体を抱き締め、小百合も幹夫のお尻を押さえて、しばらくは動かなかった。だが、直ぐに射精感が幹夫に迫り、小百合が少し腰を動かしただけで「あ、あ、あああ……」と呻いてしまう。
それでも、幹夫は体を突っ張らせて我慢していたが、それも束の間、「あ、あ、あああ……うっ!うっ!うっ!……」と呆気なく逝ってしまった。
次は和代
傍らで二人のセックスを見せられた和代は面白くなかった。逝きそうになっていたのに、それを幹夫の射精という思わぬハプニングで邪魔され、その上、小百合に汚れたパンツを投げつけられた。
ずるい。私だけ除け者なんて……
いいわよ、あなたがそういうことなら……
「どいてよ」と小百合を幹夫から剥がすと、「私の番よ」と上に重なり、唇を合わせた。
「お姉さん、ひどい!」
小百合の叫びなど気にしない。チュッパッ、チュッパッと激しく吸いたてたが、「あ、いや、お、おばさん」と肝心の幹夫が逃げようとするが、「おばさんじゃないわ、和代よ」と、幹夫の首に腕を絡めて引き寄せ、再びその唇にむさぼり吸いついた。小百合のキスとも違う。舌を挿し込み、絡ませ、激しく吸い求める。
泰三とは勿論、小百合にも弄ばれ、常に受け身の和代だが、幹夫相手ならリードできる。そんな思いが和代を超積極的にする。
だから、唇を吸いながらも、ペニスを扱き立てる。だが、幹夫も2回目だ。受け身ばかりではない。慣れるに従い、積極的に吸い返し、手は乳房に掛け、優しく、ゆっくり下から揉み上げ、小豆のような乳首にしゃぶりつく。
「ああ、ああ、いい、いい……もっと、もっと、ああ、ああ、いい……」と喘ぐ和代の乳首はたちまち硬く尖り、幹夫が手を下腹部に伸ばし、割れ目に触れると、中は熱く濡れていた。泰三以外、誰とも交わったことのない和代から後ろめたさが消え、体には火がついている。
もう何もしなくていい。
「早く、早く、オチンチン、オチンチン、入れて、入れて」と和代にせがまれた幹夫は太腿を抱えて体を重ねていくと、和代は躊躇うことなく、幹夫の反り返ったペニスを掴むと、膣口にあてがい、自ら腰を突き上げるようにしてそれを受け入れた。
堪らず「あっ、か、和代さん」と声を出した幹夫は和代を抱き締めていたが、和代は両手で幹夫のお尻を抱えるようにして、下から腰を持ち上げる。
幹夫も和代も加減を知らないから、「あ、あ、ダメ、そんなに動かしちゃ……」と互いにしがみつくが、腰は止まらず、膣の肉襞と亀頭が擦れ合い、幹夫は「ダメ、ダメ、で、出ちゃうよ」と泣きそうな声を出したが、和代も「私も、あ、ああ、私も、あ、ああ、逝く、逝く、逝っちゃう……」と大きく喘ぎ、幹夫が「うっ!うっ!うっ!……」と弾けると同時に「あ、あ、あああ……」と息を吐いてぐったりとなってしまった。
お姉さんもやるじゃない……
見事な性交を見せつけられた小百合は「さあ、今度は、私の番よ。幹夫君、休んでいる暇はないのよ」と幹夫に抱き付いた。
「ダメ、僕、もう、死にそう。小百合先生、ダメだよ」と逃げる幹夫だが、夕方、泰三が帰ってくるまで、小百合と和代に攻め立てられ続けた。
いくら何でも朝からは・・
9月、新学期が始まると、隣の木村夫妻は朝から出勤して行く。
家の掃除や洗濯を終えた和代は久し振りにのんびりと過ごしていた。
夏休み中は、突然、「お姉さん!」と遠慮なく家に上がってきては、「ねえ、してみよう」とレズ、それに……今、思い出すだけでも、顔が赤くなってしまうことばかり。
静かだわ……
しかし、こんな時に限って変なことを考えてしまうもの。
和代は小百合が「使ってね」と置いていった小さなバイブがあることを思い出した。
<いけないわ、こんな時間から・・>
時刻は午前10時を過ぎたばかり。確かに「こんな時間から」だが、こんな時間だから、隣の木村夫妻はいないし、夫の泰三は「今夜は夜なべ仕事だ」と言っていたから、夜遅くまで帰って来ない。
玄関に鍵を掛けた和代は奧の座敷に籠ると、箪笥の抽斗からバイブを取り出した。そして座布団に腰を下ろし、スカートの裾をたくし上げると、そのスイッチを入れた。
ブーンとモーターが回り、亀頭に模したブルーのヘッドがブルブルと振動しながら、くねくねと頭を振りだした。
「ねえ、焦らさないで……」
目を閉じた和代はパンティの上からそれを割れ目にあてたが、ズンときて、「あん」と思わず声が出てしまった。突き立てると、割れ目に喰い込み、振動は子宮まで響く。そして、そのまま中をなぞって上に持ち上げると、クリトリスにあたる。
「いや、ダメ、そんなに強くしたら……」
パンティを引き下ろした和代はぬるんだ性器に直接あてた。小振りのバイブは夫のとは違う、幹夫君のオチンチンのようだ……
幹夫君、優しくして……
小さな模擬亀頭が膣口でブルブル震える様は彼とのことを思い出し、気持ちがどんどん入っていく。
だから、最初は「あ、あ、あああ……」と小さな声だったのに、中に挿し込み、肉襞をなぞると、「あっあっあっあっあっあっあっあっ……あ、あ、ああああ……」と我慢できずに外に聞こえてしまうような大きな声になっていた。和代の頭の中はもう真っ白だった。
何でこんなところに来るのよ・・
松田幹夫はコンビニで時間を潰していた。
昼間なら、小百合先生もいないから……
目指す和代の家は小百合の隣りだから直ぐに分かる。彼はもう一度辺りに誰もいないことを確かめると、隠れるようにして和代の家の玄関に立って、「おばさん、おばさん!」と玄関のガラス戸を叩いた。
しかし、中からは何も反応が無い。
おかしいな、いつも家にいるって言ってたのに……
返事がないことに焦れた幹夫がその戸をガチャガチャとさせていると、ようやく人の動く気配がした。
誰なのよ、こんな時間に……
和代が時計を見ると午前11時を過ぎている。いつの間にか1時間も経っている。夢の世界から戻りたくないが、人が訪ねてきたなら仕方がない。和代はいやいやながらバイブを止めたが、鏡を覗くと、目は潤み、頬が赤らみ、少し汗ばんでいる。
イヤだ、こんな顔して……
しかし、玄関からはガラス戸をガチャガチャさせる音が続いている。
和代はぐしょ濡れになっていた股間をティッシュで拭ってパンティを引き上げると、立ち上がってスカートの裾を直した。そして、恥かしさを堪え、座敷から玄関の方を見ると、ガラス戸の向うに幹夫が立っている。
えっ、どうして?学校じゃないの?
急いで玄関に降り立って、鍵を外して、戸を開けると、「へへへ」と幹夫が中に入ってきた。
「どうしたのよ?」
「会いたかったから」
「えっ」
「いいじゃない」
「良くないわよ。学校はどうしたのよ?」
「頭が痛いってサボっちゃった」
「まあ、そんなことして。小百合先生に見つかったらどうするのよ!」
「大丈夫。先生は夜まで帰ってこないよ」
しかし、玄関で押し問答しているところを他人に見られたら、いずれは小百合に知られてしまう。和代は仕方なく幹夫を居間に通したが、いきなり左腕を掴んで「ねえ、ねえ」とすり寄ってきた。
(続く)
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