鹿児島浪漫紀行-第9話
ひろしは、最愛の妻と離婚した心の傷を癒すため、鹿児島の旅に出る。旅先で出会った3人の女性と逢瀬を重ねたひろしは、女性たちの尽きない淫欲の餌食となっていく。50歳を過ぎたひろしは、体力の限界を感じながらも、懸命に女性たちに自分の体を捧げるのだが・・・
作家名:城山アダムス
文字数:約2940文字(第9話)
管理番号:k123
「そんなに僕のペニス、気持ちいいですか?」
「できることならこのままペニスを切り取って、ずっと私のあそこに入れておきたいくらい。」
「そんなことしたら、もう楓さんとセックスできなくなりますよ。」
「そうですね。それも困りますね。」
僕と楓は顔を見合わせて笑った。
楓は僕のペニスを握りながらつぶやいた。
「今夜は、ひろしさんのペニス、いっぱい入れて欲しいな。」
「楓さんがいっぱい果てるまで、僕は射精しないように我慢しますね。」
「それは嫌です。私の中でいっぱい射精して欲しい。」
楓は僕の下半身に馬乗りになった。楓は片方の手でペニスを楓の陰毛の中に導いていく。
腰を上げペニスに膣口をあてがうとペニスを挿入した。
「あああ・・」
小さな声を上げ、体をのけ反らせた。
「ううう・・・」
低いうめき声をあげながら、今度は前かがみになって、ゆっくり腰を下ろしていく。ペニスは膣の奥に吸い込まれていく。
「あああ・・・ん。」
楓の顔は引きつり、髪が乱れ、腰を激しく前後に振る。楓の膣壁が僕のペニスに絡みつき、きつく締め付ける。やがて、その膣壁はピクピク痙攣を始めた。
「あっ。」
楓は大きな叫び声とともに、身体を大きくのけぞらせながら僕に覆いかぶさってきた。果ててしまったようだ。
「ハアハアハア・・」
荒い呼吸をしながら、僕の上に突っ伏している。僕は楓の背中に手を回し、ギュッと抱き締めた。
僕のペニスと楓の身体はまだつながっている。僕のペニスは射精していない。楓の膣は果てた後もひくひく軽く痙攣している。その痙攣が僕のペニスに伝わってくる。
楓は、僕のペニスがまだ射精していないことに気がついた。
「・・・ひろしさん・・・どうして?・・・一緒に逝ってください。」
「最後に一緒に逝きましょうね。」
「嫌です。何回も何回も私の中で逝って欲しい。」
楓は再び腰を動かし始めた。今度は僕が下から楓の子宮を突き上げた。楓の身体がのけ反った。僕は激しく楓の子宮を突き上げた。
「ああ・・・イクイク・・イッちゃうー・・・」
楓の膣が再び激しく痙攣している。すぐに果ててしまったらしい。楓の膣は大きくうねりながらリズミカルに収縮を始めた。僕のペニスはまだ射精していない。
「ひろしさん・・・どうして逝かないんですか?」
楓の声に少し怒りがこもっていた。
「まだまだですよ。・・・これからです。」
「いやだ。こんなのいや。」
若い頃の僕ならこういう状況でも何回も射精できただろう。僕はすでに50を過ぎ、体力はピークを過ぎている。50歳を過ぎると回復力が衰え、射精した後、再び行為に及ぶことが出来るようになるまでにかなりの時間を要する。
「今度こそ、ひろしさんを逝かせてあげる。」
楓の身体はもう回復している。楓は再び馬乗りになり、ペニスを握りしめ膣口に当てがった。
「今度逝かなかったら許してあげない。」
楓は僕のペニスを強く求めてきた。何度も何度も求めては、何度も果てた。楓はついに体力の限界を超えた。
僕は最後まで射精することはなかった。
楓と僕はいつの間にか深い眠りに落ちていた。裸の楓の身体を抱いたままどれくらい寝ただろうか・・・
目が覚めて、ふと、時計を見ると、もう午前4時を過ぎていた。
「楓がいない。」
部屋から楓の姿が消えていた。僕は慌てて部屋の電気をつけた。テーブルに1枚のメモが置いてあった。楓から僕に宛てたメモだった。
「 ひろしさん、昨夜はありがとうございました。夕食も楽しかったし、その後のセックスもとっても気持ちよかったです。ひろしさんのオチンチン、とても太くて、硬くて、あそこに入ると膣も子宮もジンジン痺れて・・・あの感触、忘れることはできません。
でも、最後にひろしさんが射精してくれなかったのがとても心残りです。ひろしさんって強いんですね。次は絶対逝かせてあげますね。
私はちょっと所用があって、先に空港に向かいます。搭乗手続きカウンターで、佐藤楓です、とおっしゃればそのまま搭乗できます。では、羽田行の飛行機でまたお会いしましょう。」
楓は先に空港に向かったらしい。まだ4時だというのに、所要って何だろう。僕が射精しなかったのは、僕がセックスに強いからではない。射精できるだけの精液が残っていなかったのだ。
ベッドを見るとシーツが乱れていた。枕元には長い髪の毛が散乱していた。楓の乱れ髪だ。シーツの中央には陰毛が何本も落ちていた。太く縮れた陰毛は僕の陰毛、そして細く柔らかい陰毛は楓だろう。
陰毛の周囲にはいくつも染みが出来ていた。ほとんどが楓の愛液だ。ふと、染みに顔を近づけると、楓の甘酸っぱい性器の匂いがした。
僕は乱れたシーツを見つめながら、楓との情事の余韻に浸っていた。
「露天風呂にでも浸かろうかな。」
僕の身体には、昨夜の情事の残り香が残っていた。指先や胸、太ももから微かに楓の淫臭がした 。
服を着て、部屋を出ると露天風呂に向かった。
露天風呂に着くと、入り口に看板があった。午後11時から午前5時までは混浴と書いてあった。
「今、午前4時だ。混浴の時間だが、誰もいないだろう。」
脱衣場で服を脱ぐと、その奥の露天風呂に向かった。人影はなかったので安心してお湯に浸かった。5分ほどお湯に浸かっていると、女子更衣室の方で人の気配がした。
「女性が入ってくるのだろうか?」
僕は一瞬お湯から上がって出て行こうと思った。普段なら女性との混浴を楽しみたいという気持ちが強いはずだが、昨夜の楓とのセックスで性欲は尽きていた。
女子更衣室のドアが開き、女性が露天風呂に向かって歩いて来た。露天風呂の周りは白い湯気が立ちこみ、お湯に浸かっている僕には気づいていないようだ。
ぱたりと女性の足が止まった。僕に気づいたようだ。僕は一瞬、女性を見た。女性も僕を凝視している。
「遥香だ。」
女性は一瞬後退りしようとしたが、僕だと気づいたのかにっこり微笑んだ。
「ひろしさんですね。」
僕も遥香に微笑み返した。
「遥香さんですね。」
「ひろしさん、ご一緒してもいいですか?」
遥香と僕はすでに肌を合わせた仲だ。お互いの裸を見るのは初めてではない。遥香は僕と混浴することにさほど抵抗を感じていないようだ。
「どうぞ。」
「では失礼します。」
遥香はお湯に入ってきた。僕と遥香は並んでお湯に浸かった。お湯は白い濁り湯なのでお互い湯に浸かっている部分は見えない。
「わあ、星がきれい。」
遥香は星空を眺めていた。日の出前なので空は満天の星だった。僕も星空を見上げながら、
「こんなきれいな星空を眺めるのは久しぶりです。」
「私、仕事が終わった後、このお湯に浸かりながら星空眺めるのが楽しみなんです。」
「遥香さんが仕事が終わるのはいつも深夜ですか?」
「最後のお客様の部屋に行くのはだいたい午前2時くらい。仕事が終わるのは3時ですね。それから後片付けや、次の日の準備をしてると大体この時間になってしまうんです。」
「遥香さんは、いつもこの時間にこの露天風呂に入っているんですね。」
「今の時間なら他に入る人はいないし、一人でゆっくりお湯に浸かれるんです。」
「今日は、私が邪魔してしまったみたいですね。」
「今日は珍しく人がいたので、びっくりして温泉を出ようと思ったんですよ。でも、ひろしさんなら大丈夫だと思ったんです。」
「なぜ僕なら大丈夫なんですか?」
(続く)
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