理沙先生のご褒美セックス-第7話 2950文字 城山アダムス

理沙先生のご褒美セックス-第7話

ひろしの憧れの先生シリーズ第7弾。高校の吹奏楽部に所属し、トランペットを担当しているひろしは、顧問の理沙先生に恋心を抱いていた。吹奏楽コンクールに向けて理沙先生とひろしの二人だけの特訓が始まる。「いい音出せたらご褒美にセックスしてあげる」という理沙先生との約束を果たすため、懸命に練習に取り組むひろし。果たしてその約束は果たされるのか・・・

作家名:.城山アダムス
文字数:約2950文字(第7話)
管理番号:k116

時計が午前3時を回っても、午前4時を回っても・・・僕は隣の部屋の二人のことが気になって一睡もできなかった。
午前5時を少し過ぎた頃、理沙先生の部屋のドアが開く音がした。部屋から人が出ていく足音がした。ドタドタと重い足音だ。
「小笠原さんの足音だ。」

小笠原さんは昨夜理沙先生の部屋に泊まったんだ。二人は一緒に寝たんだ。寝ただけだろうか・・・?僕はショックのあまり、体がぶるぶる震えた。
しばらくして、理沙先生も部屋から出ると、1階に下りて行った。6時から朝食だ。僕は食堂に下りるのが気が重かった。

6時になった。しぶしぶ身支度して、1階の食堂に下りた。食堂では小笠原さんと理沙先生が向かい合って座っている。
「おはよう!ひろし君。昨夜はぐっすり眠れたかな?」
小笠原さんは笑顔で僕に声をかけてくれた。
「おはようございます。ぐっすり眠れました。」

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僕は一睡もしていない。しかし、そう答えるしか術はなかった。
「おはよう、ひろし君。昨夜は酔っぱらっちゃって、ごめんなさい。」
理沙先生は、少しはにかみながら僕にあいさつした。
「おはようございます。」

僕も理沙先生にあいさつを返した。
「先生、気分はどうですか?」
僕が聞くと理沙先生は、
「ぐっすり寝たから、爽快よ。」

そう言って、にっこり笑った。
「理沙は飲んだ次の日は、いつも気分爽快だね。」
小笠原さんも機嫌がいい。ぐっすり寝たと言っても、昨夜2時まで二人は理沙先生の部屋で会話していた。それから5時まで何していたんだろう?僕は気になって仕方がなかった。

朝食が終わると、レッスンが始まった。今日は午後から学校でコンクールに向けての全体練習があるので、小笠原さんの家では午前10時までしか練習ができない。
僕は昨夜一睡もしていないので頭に霞がかかったようにボーっとしていた。楽譜も目がかすんでよく見えなかった。

「ひろし君。昨日の感じを思い出して吹いてごらん。」
小笠原さんの指示でトランペットを吹いた。体がふらふらしてトランペットの音色が安定しない。
「どうした?まだ寝ぼけてるのかな?」

小笠原さんはふざけた様子でそう言った。僕がまだ寝ぼけていると思っているのだろう。しかし、僕は睡眠不足で体が重かった。それ以上に、昨夜の小笠原さんと理沙先生とのことが気になって練習に集中できなかった。
1時間過ぎても僕のトランペットの音色はさえなかった。さすがに、小笠原さんもあせりだした。

「どうしたんだ!昨日はあんなにいい音色だったのに・・・」
理沙先生も心配している。
「ひろし君。どうしたの?体の具合でも悪いの?」
「大丈夫です。ごめんなさい。」

僕は謝るだけで精一杯だった。小笠原さんも理沙先生も心配そうに僕を見ていた。理沙先生は今にも泣きだしそうな表情だ。早く特訓が終わってほしかった。
とうとう特訓の時間は終わった。
「急にスランプに陥ったみたいだね。でもよくあることだ。」

小笠原さんはそう励ましてくれた。僕のスランプの原因を自分が作ったなどと、小笠原さんは全く気付いていない。
僕は先生の車の助手席に乗り込んだ。これから学校まで2時間のドライブだ。昨日、霧島に向かう時の先生とのドライブはとてもワクワクして楽しかった。しかし、霧島から帰る今日のドライブは気持ちが重かった。

「ひろし君、どうしたの?昨日はあんなにいい音出してたのに?」
車の中でも理沙先生は聞いてきた。僕は昨夜の小笠原さんとのことを先生に聞きたかった。でも、黙っていた。本当のことを知るのが怖かった。
12時に車が学校に着いた。駐車場にはまどかが立っていた。僕と先生が帰って来るのを待っていたのだろう。

「ほら、彼女がお迎えよ。」
先生はそう言うと、悪戯っぽく笑った。その時の僕の気持ちは、全くまどかの方に向いていなかった。
僕が車から降りると、まどかは小走りに駆け寄ってきた。
「特訓、どうだった?」

僕は黙って微笑んだ。まどかは僕に紙袋を差し出した。
「一緒に食べよう。」
マクドナルドのハンバーガーだ。
「ありがとう。屋上で食べよう。」

僕とまどかは屋上に上がった。日曜日なので、誰もいなかった。屋上のベンチに二人で座ってハンバーガーを食べた。食べ終わると、まどかが僕に体をもたれて来た。僕とまどかはそこでキスをした。
キスをしながら、まどかは僕の手をスカートの中に導き、
「ねえ、しよう。」
と誘ってきた。

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「ここは屋上だぞ。誰かに見られたらどうする。」
僕はまどかの誘いを断った。屋上で人目が気になることも理由の一つだったが、昨夜の事が頭から離れず、まどかとセックスする気持ちになれなかった。
「私とのセックス、嫌なんだ。」

まどかは泣きそうな表情だった。僕は急にまどかがかわいそうになった。
「ここではまずいから、練習が終わったら体育館の裏に行こう。」
そう言うと、まどかはにっこり笑った。
午後の全体練習が始まった。火曜日にコンクール本番を控え、最後の仕上げをする大切な練習だ。

理沙先生のタクトに合わせて、全員が息を合わせて演奏している。いよいよ課題曲のクライマックス、トランペットソロの出番だ。
僕は立ち上がって、トランペットを吹いた。高音が全く出ない。音も微妙に震えて安定しない。タクトを振る理沙先生は、心配そうに僕に視線を送っている。周りの吹奏楽部員全員の冷たい視線も強く感じた。僕はその場から消えてしまいたかった。

練習が終わった。吹奏楽部のメンバーは楽器を片付け始めた。みんな無言だ。心の中で僕のトランペットでは、コンクール最優秀賞は無理だと思っているのだろう。
「ひろし先輩。」
背中から、まどかの声がした。

「急にソロを担当したんだから仕方ないよ。気にしないでいいよ。ねえ、体育館の裏に行こう。」
まどかの表情は明るかった。コンクールのことより、僕とのセックスの方が大事なんだろう。その気持ちは嬉しかった。でも、その時の僕には、まどかとセックスしたいという気持ちはなかった。理沙先生のことが気になって仕方がなかった。

しかし、ここでまどかの誘いを断るわけにはいかない。
「そうだね。体育館の裏に行こうね。」
僕のその言葉は本心から遠く離れていたが、まどかはにっこり微笑み、僕の手を握ろうとした。その時だ。
「ひろし君。」

後ろから、理沙先生の声が聞こえた。
「ちょっと話があるんだけど・・・」
理沙先生は深刻な表情をしている。
「まどかさん。ごめんなさい。これからひろし君と大事な話があるから、ちょっと席を外してくれる?」

まどかは渋々音楽室を出て行った。音楽室を出る時、不安げな表情で僕を振り返っていた。
僕はまどかとのセックスに気乗りしなかったので、少しほっとした。
「先生、話って何ですか?」

僕が聞くと、
「今朝から、あなたのことが心配なの。昨日はあんなにいい音出してたのに、どうして今日は音が出なくなったのかしら・・・?」
僕はうつむいて黙っていた。
「ひろし君。何か悩み事があるんじゃないの?」

理沙先生は心配そうに僕の顔を覗き込んできた。確かに悩み事だ。理沙先生と小笠原さんとの昨夜のことが、僕の一番の悩み事だ。
「やっぱり悩みごとがあるのね。」

先生がそう言うと、僕は思わず、
「はい。」
と返事した。
「やっぱりそうなのね。今日のあなたの表情、とっても暗いもの・・・」
先生はさらに僕に顔を近づけてきた。

(続く)

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