同窓会が修羅場の始まりだった-第2話 3010文字 城山アダムス

同窓会が修羅場の始まりだった-第2話

女子大で准教授を務めるひろしは、同窓会で教え子の愛子と15年ぶりに再会する。美しい人妻に変貌していた愛子とひろしは、その夜関係を持つ。二人はその後も密会を続け、その蜜月はやがて修羅場へと化していった。

作家名:.城山アダムス
文字数:約3010文字(第2話)
管理番号:k082

「いいんだよ。僕でよかったら。いつでも話し相手になってあげる。」
「先生は心理学がご専門だから、つい心を開いちゃう。」
愛子の
「心を開いちゃう」
の一言に僕の心が反応した。

・・・今がチャンスだ・・・
僕は今夜、愛子と一緒に過ごしたいと思った。できれば僕の部屋に連れていきたい。
ラウンジは、午後10時で閉まってしまう。時計を見ると、あと10分で閉店だ。愛子が僕に心を開いてくれた今がチャンスだと思った。

「もうすぐ閉店だね。」
「先生、今日はお話聞いてくださってありがとうございました。」
「もっと詳しく話を聞きたいな。このまま愛子君を返してしまったら、僕は心配だ。」
「でも、このお店、あと10分で閉まってしまいますね。」

「これから僕の部屋に行って飲み直そうか?」
「えっ。」
愛子は一瞬、驚いた表情をした。
「僕の部屋で、話の続きをゆっくり聞きたいな。」

ストッキング01

愛子はしばらく黙ってうつむいていた。すぐに僕の誘いを断らないということは、迷っているのだろう。僕は間髪を入れずに強引に誘った。
「さあ、僕の部屋へ行こう。」
愛子は
「うん。」
と黙ってうなずいた。

ラウンジから出てエレベーターに乗り、僕の泊まっている部屋の階に降りた。
愛子は僕の少し後ろを歩いてくる。まだ僕に対して他人行儀だ。いつかは二人並んで、できれば腕を組んで歩けるような仲になれれば・・・そういうことを考えながら、部屋の鍵を開けた。

ルームキーをボックスに差し込むと、部屋の照明がついた。部屋に入ると大きな窓ガラスの外にきれいな夜景が広がっていた。愛子は窓際まで歩いて行き
「わあ・・・きれい。」
そうつぶやくと、じっと窓から外の夜景を見ていた。その横顔はきりっと引き締まり、遠くを見つめる澄んだ瞳がキラキラ輝いている。少し酔っているのか、頬が微かに赤く染まっている。

僕は愛子の真後ろに立った。愛子の頭越しに一緒に夜景を眺めた。愛子の髪から何とも言えない、いい香りがした。
「本当に夜景がきれいだね。」
「先生、夜景がきれいに見えて、とっても素敵なお部屋ですね。」

「愛子君と眺める夜景は特にきれいだ。」
僕は愛子の背中に近づいた。愛子は僕の気配を感じているようだったが、気に留めない素振りだった。
僕はそっと愛子の肩に手を置いた。愛子はじっとしたまま黙っていた。

僕は愛子の身体を抱き寄せた。
「先生。だめです。」
愛子はくるりと僕に身体を向け、両手で僕の胸を突き離しながら、僕の目をじっと見つめた。
その眼には僕を拒む意思は感じられない。むしろ、僕を愛しむように微笑んでいた。僕は愛子に顔を近づけた。愛子はそっと目を閉じた。まつ毛が震えている。

唇が触れた。愛子の唇はあたたかく柔らかい。唇を少し開くとお互いの舌が触れ合う。二人の唇はさらに吸い付き、いつの間にか舌が絡み合う。愛子の息が熱く荒くなった。
愛子の唇を激しく吸いながら、そっと右手を胸に添えた。ブラウスの上から僕の手のひらに納まるほどの胸のふくらみを手で包んだ。

指をブラウスのボタンの隙間に忍ばせる。指先がブラジャーの肩ひもに触れる。指を下に滑らせながら、ブラジャーと胸の隙間に差し入れた。指先はなだらかな胸のふくらみをたどりながら、乳首に触れた。
「あっ」

セクシーショーツ一覧01

愛子はかすかに声を漏らした。指先は愛子の乳首にそっと触れている。指先が触れるか触れないかくらいの軽さで、強さはほとんど必要としない。乳首の先に軽く置いているだけで、指先で愛子の乳首の微妙な変化を楽しんでいる。
愛子が呼吸するたびに指と乳首が微かにこすれ、それが刺激となって乳首は硬さと大きさを増している。

愛子の息がさらに荒く熱くなった。乳首に全身の感覚を集中させているようだ。愛子の上半身がゆっくり動きはじめた。僕の指と乳首が触れ合う刺激をもっと求めているのだろうか?しかし、僕の指は乳首にそっと添えられたまま動かない。
愛子は僕の唇を貪るように強く吸っている。息遣いもさらに荒くなり、胸がうっすらと汗ばんできた。

僕は愛子のブラウスから手をそっと抜き、スカートの裾をつかんだ。そして、スカートの中に手を入れると、指先で太ももに触れた。太ももを包んでいるストッキングのさらさらした感触を確かめながら、指先を足の付け根から鼠径部へ這わせていく。やがて指先がストッキングの腰ゴムの中に滑り込み、ショーツにとどいた。いよいよ、指をショーツの中に入れようとした瞬間

「先生、だめです。」
愛子は、ショーツに入れようとしていた僕の手を強く握りしめ、必死に払いのけようとした。僕は愛子の手を振り切り、さらに指を先に進めようとしたが、思いのほか愛子の手に込められた力は強い。最も敏感な部分への僕の手の侵入を必死に拒んでいる。

僕の心は動揺していた。なぜ、愛子は僕の手を拒むのか?キスまで許し、僕が乳首に触れた時、あんなに感じていたのに。・・・僕の手が、愛子の太ももから秘部に少しずつ近づいているのを途中で拒むこともなく受け入れ、やっと、もう少しで・・・・愛子の一番大切なところに届きそうだったのに・・・

・・・そもそも、僕の部屋に入った時点で、この展開を愛子は覚悟していたのではなかったのか・・
僕の頭は混乱していた。このまま、強引に愛子の身体を奪いたい。ここまで来て諦めたくない・・・・

・・・しかし、愛子が僕の求めを本当に拒んでいるとしたら・・・愛子は僕を恨むだろう。そして、もう二度とこのように二人っきりで部屋の中で過ごすという状況は実現できないだろう・・・

僕の心は大きく揺れ、激しく葛藤していた。・・・・・その時だ。
「先生、シャワーを浴びさせてください。」
愛子は訴えるような目で僕を見つめていた。シャワーを浴びたいということは、これから僕が望んでいる展開を、愛子も合意しているということだろう。愛子の手の力が急に緩み、二人の身体が少し離れた。

「今日は一日汗ばんで、私、・・・このままじゃ恥ずかしくて・・」
今の季節は夏だ。いくら身だしなみを整えている愛子でも、昼間、相当の汗をかいているはずだ。しかも、今、僕が触ろうとした部分は、愛子が今日この下着を身に着けてから排泄物や汗を吸収し、相応の匂いを放っているだろう。

初めて僕と肌を重ねることになる愛子にとって、僕にその匂いを嗅がれることは耐えられない羞恥なのだろう。こんな大事な場面で、こんなに大切なことに気づかないなんて・・・僕は、愛子に対するデリカシーのなさを恥ずかしく思った。

「今日は暑かったから、汗をいっぱいかいたろう。どうぞ、シャワーを浴びておいで。」
「先生は。どうされます?」
・・そうだ、僕も汗をかいている。汗臭いまま愛子を抱くわけにいかない・・・

「僕も後からシャワーを浴びるよ。」
「先生からどうぞ。私が先だと、ちょっと恥ずかしくて。」
愛子が先にシャワーを浴びるのが、なぜ恥ずかしいのか・・・女心はよく理解できないが、愛子が恥ずかしいというのならしかたない・・・

「じゃあ。先に浴びてくるね。」
さっそく、脱衣室で服を脱ぎ、浴室でシャワーを浴びた。早く愛子を抱きたい衝動を抑えながら、一日汗をかいて汚れただろうと思われる体の隅々を丁寧に洗った。

特に、今夜、一番大切な役割を果たすであろう、僕の下半身を何度も何度も丁寧に洗った。
シャワーを浴び終え、脱衣室で身体を拭き、バスローブを羽織った。下着を着けるか迷ったが、汗臭い下着は愛子に失礼だろうと思い、バスローブの下は何も身に着けなかった。

(続く)

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