奥様はセクシーレオタードがお好きなようで 第一夜-第3話 1890文字 邪道

奥様はセクシーレオタードがお好きなようで-第3話

婿同然で尻に敷かれつつも蠱惑的な美魔女の妻、郁子を愛する俺、久我山照彦。そんな恋女房があまりにセクシーなレオタードの魅力に憑りつかれ、フェチシズムの世界に巻き込まれる照彦。ついには、レオタードを制作する秘密結社に夫婦ともども連れ去られ、淫らな人体実験に晒される羽目に・・・。

作家名:邪道
文字数:約1890文字(第3話)
管理番号:k125

———数日後、会社からの帰路。郁子のレオタードに悶々とした気持ちが冷めやらぬ帰宅途中、俺は恋女房殿の運転するエスクワイアの助手席で、さっきからこちらを追走するようにライトを強める後方車を気にかけていた。
「なんだよ、今流行りのあおり運転かよ」

俺は舌打ちをした。当地方はなかなかの田舎町だ。会社は新幹線を並走する形で田園地帯を突っ切る国道を十数キロ走らねばならない。深夜の帰宅になると、通行量はガクンと減り、対向車はほとんど来ない。
「スピード落してやり過ごそうぜ」

が、当の嫁さんは、表情をこわばらせ前を見つめたまま、妙なことを言う。
「ねえ、照彦…。私たち、追われているのかもしれない」
「え、なに馬鹿なこと言ってんだよ」
「田舎の中小企業の専務様を誘拐しようってか? それとも、レオタードがエロい美熟女様のストーカーとかか?」

俺は冗談めかして言った。
「ストーカーの方かも…」
郁子の言葉を聞き返す間もなく、後方者がぐぐーッと俺たちの車を追い越し、前方を塞ぐ。しかも後続にはもう一台の追走者が現れ、俺たちは前後を挟まれた格好だ。ハザードを付ける左右の車。

セクシーブラショーツ一覧02

「止まれって言っているんだわ…」
と、郁子は声を震わし、車を減速させた。やがて、日産の大きなワゴン車から、数人の男たちが降り立つ姿が、ライトに照らし出された―――。

————どれほど時間が経ったろう。
「こういうのを拉致・監禁っていうんだよな」
俺は独り言ちる。目隠しをされ、後ろ手には手錠。椅子に座らされた状態で、少なくとも一時間は経過していると思う。車を止めた男たちに囲まれた郁子は、なぜか従順だった。男たちが何者なのか、妻にはわかっている様子だった。そのうちの一人は俺らの車に乗り込み、指示を出し始めた。

『ご主人も、今は我々に大人しく従ってください。奥様のためにも、ご自分のためにも、ね』
それだけしか男は話さなかったが、郁子は逆らう様子すら見せず、男の命令するままに車を走らせること一時間。俺は男から目隠しをされていたので、到着したここがどこかはわからない。

夫婦もろとも誘拐されるという前代未聞の体験をした俺たち。郁子の姿はモチロン見えないが、どうやら近くにはいない様子だ。やがてガチャリと扉が開かれる音が鼓膜に響く―――。

目隠しを外されると、そこには一人のダークスーツに妖しげなアイ・マスク姿の男が立っていた。
「いやあ、申し訳ありませんね、久我山照彦さん。我らの組織は下着やレオタードを制作するとあるコスチューム制作会社のリサーチ部門なのですよ。申し遅れました。私の名はコスチューム・エージェンシー、通称CAの代表、宝田とでも申しておきましょうか…宝田希」

コスチューム会社? 俺はやや拍子抜けした。悪徳金融業者とか、ライバル社の送り込んだ反社の連中とか、その手の連中を想像していたのだから、それも無理はないだろう。
「我が社はすべての女性を光り輝かせるべく、その願望や性癖…つまりはフェティッシュな趣向に特化し、他社との差別化を図った商品を開発しております」

男は紳士的に語り続ける。それが、今宵の俺たち夫婦誘拐劇とどうつながるのか。っていうか、俺の妻はどこにいるんだッ? 郁子はッ? 宝田はそんな俺の心情を先回りして、最愛の女について話し始める。

「奥様にはですね、我が組織のスペシャルモニターをお引き受け頂いております。奥様…マダム郁子は、高校時代の体験からレオタードに対する、ある体験から萌芽的なフェチシズムをお持ちのようでした。が、我が社の商品をご購入いただいてから本格的にお目覚めになられたご様子でしてね…」

(高校時代のある体験…? そんな話聞いたことないぞ?)
郁子のフェティッシュな性癖は薄々感じつつある昨今だが、亭主の俺が知らない高校時代の体験って何なんだ。っていうか、どうしてこの男が妻の過去を知っているんだ。そんな疑問も口にする前に、宝田が解説し始める。

「マダム郁子はですね、我が社の商品開発のため、事細かにアンケートにお答えいただきました。どのようなレオタードに肉体的悦びを感じ、燃え上がり、そして性欲を喚起されるのか、過去の体験に至るまで、ね…。無論多額の報酬と、当社の商品の無料提供という条件も添えて、ですが。…さらにはその肉体労働も厭わず‘献身的’にご協力くださる契約を結ばれたのですよ」

頭がくらくらするような話の連続だが、我が妻が世にも淫靡な世界に足を踏み入れてしまったことだけは理解できた。
「お待たせしましたね、ご主人。準備が整ったようです」
宝田が指を鳴らすと、屈強な男二人に両肩を抱えられ歩かされて来るレオタード姿の美女、それは俺の妻、郁子だった―――。

(続く)

※本サイト内の全てのページの画像および文章の無断複製・無断転載・無断引用などは固くお断りします。
リンクは基本的に自由にしていただいて結構です。

▼セクシーランジェリー通販サイト
インナージュエリー
ベビードール
セクシーショーツ
セクシーブラ&ショーツ
セクシーコスプレ
セクシーテディ
網タイツ・ストッキング
ボディストッキング
ガーターベルト
無料で読める官能小説一覧