現代春画考~仮面の競作-第21話 2330文字 バロン椿

現代春画考~仮面の競作-第21話

その話は、日本画の巨匠、河合惣之助の別荘に、悪友の洋画家の巨匠、鈴木芳太郎が遊びに来たことから始まった。
本名なら「巨匠が何をやっているんだ!」と世間がうるさいが、仮名を使えば、何を描いても、とやかく言われない。
だったら、プロのモデルじゃなく、夜の町や、それこそ家政婦まで、これはと思った女を集めろ。春画を描こうじゃないか。

作家名:バロン椿
文字数:約2330文字(第21話)
管理番号:k086

とんでもない若侍

(いい具合だね)
目があった岡田が座敷の奥の方から合図を送ってきたが、座敷の上がり端にいる吉光は「とんでもない奴だよ!」などと本当のことは言えない。「今のところはね」と言う意味を込めて軽く頷いた。

その間にも、「いいですか?」とライトの調節が始まり、「ママはそこに、君はこちらに」と配置が固まり、「奥方が若侍を座敷に誘う」場面が出来上がった。
そして、「始めてくれ」と河合画伯が手を上げると、「はい」とママが帯をするすると解き、着物を脱ぐ。

「いいなあ、ママは」
「ああ、きれいだ」
両画伯のため息とも言えぬ声にママは乗せられ、「ああ、しんど」と色っぽく京都弁を使い、布団に腰を下ろして足袋を取った。
順調な滑り出しだ。

両画伯の鉛筆がカサカサと動き、早くも舞台の上のママの姿が画用紙に浮かび上がってきた。
たかが16か17の子供と、すっかり油断しているママは「しずかやね。若もこっちゃに来よし」と襦袢をずらし誘うが、ママはおろか、誰もケンの本性など知らない。吉光は何をしでかすかと、はらはらしながら見ていたが、その予想通り、「それでは失礼します」と帯を解いたケンはパッと着物を脱ぎ捨て、ママの前に立って下帯を解いた。

セクシーコスプレ03

「えっ……」
ママも驚いたが、河合画伯も鈴木画伯も鉛筆が止まった。ペニスはけん玉のように股間にそそり立つが、真っ白でそこにあるべき陰毛がない!
呆気に取られ、隙だらけのママを、ニヤッと笑ったケンはにわか京都弁で「そないに見られんと、恥ずかしい。堪忍してなあ」と言いながらママに伸し掛かり、お尻を持ち上げるようにして抱えると、湯文字を剥ぎ取った。

「あっ、ま、待って……」
もう京都弁など使う余裕はない。ほんのり桜色に染まった太腿の内側に、黒い陰毛に守られた肉の合わせ目は年相応に黒ずんでいる大事なところを、密かに見せるならいい。でも、こんな風に皆に曝されたら、死ぬほど恥ずかしい。「いや、ダメ、止めて!」と丸裸のママは慌てて両手で隠すが、ケンは構わずに、両足首を掴んでそれを左右に大きく広げ、「ええやろ」と股間に顔を埋めて秘肉の合わせ目に舌を這わせてくる。

「誰か、誰か止めさせて、お願いだから……あっ、あ、いや、いや……」
足をバタつかせ抗うママは、シナリオの「大年増の奥方が元服前の若侍を誘惑」とは全く違うが、こちらの方が面白い。
(見せられないよな、店の女の子には……)
吉光がそんなことを思っていると、ジャケットの裾をギュッと引く者がいた。振り返ると、「もうダメ……」とメイクの雪江が泣きそうな顔をしている。

(この子、すっかり参っちまっているんだ……)
思わず抱き寄せると、しがみついてきた。もう見ている場合ではない。吉光は雪江を抱えて別室に消えたが、誰も気にも止めない。
「やるな、彼は」
「槇子ちゃんと小山君の時も興奮したが、こっちの方が凄いな」

すっかり描くのを止めた両画伯は勝手なことを言っているが、当のママには何も聞こえない。そして、ついに、ケンの舌が充血して膨らんだクリトリスを捕らえた。「ダメ、ダメ、あ、あっ、あ、あああ……」と途端に反応が激しくなったが、舐めて、しゃぶって、コリコリする穂先を嬲ると、「あっっ、ああッ!あっあっ、あっッ、ああっ!あッあッあアァアアアッ!!」と体が反り返る。

さあ、若侍が刀を抜く時がきた。
上体を起こしたケンはママの脇腹に右手を掛けて引き起こし、うつ伏せにさせると、後ろに回ってママの腰を少し持ち上げ、細くて長い大刀ならぬ、硬く反り返ったペニスをお尻の谷間から挿し込んだ。

「あ、あ、あん……」
不意を突かれた格好のママは枕に顔を埋めたが、鬘がずれていた。しかし、今のママにはそんなことを気にする余裕はない。
深く、強く、そしてゆっくり浅く……ママの体を背中から抱き締めながら攻めるケンはほとほと呆れる程のテクニックの持ち主だった。

ママは堪らず、「ああ、ああ、あっ、あっ、あああ……」と背中を仰け反らせて喘ぐが、ケンは逃げないように、両手で抱えて追い込むと、右手を前から回して指先でクリトリスを弄る。
「あっ、いやッ、あっ、あっ、ダメ、ダメ、あっあっ、あ、あっああアァアアッ!!……」
ママの断末魔のような喘ぎが大広間に響く。さらにケンの攻めは続き、ピンクに染まった背中を舌で舐め回すと、全身が性感帯と化したママは「ダ、ダ、ダメ、ダメたったら……」と叫ぶ。

「おい、こいつはどこで見つけてきたんだ?」
感心した河合画伯が岡田を見ると、「イ、イラストレーターの谷山君です」と答えたが、彼も二人に夢中で、おまけに股間を撫でている。
「しょうがねえなあ」
河合画伯は笑うが、隣では鈴木画伯が目を潤ませるアシスタントの久美子のお尻を撫でている。

テディプレイスーツ一覧01

冷静なのは河合画伯だけ。それほど激しく、興奮させられるセックスだ。
ケンに抱かれて「あ、いや、い、逝っちゃ、逝っちゃう……」と喘いで身を捩るママは、もはや「クラブ 茜」のママではない。桜井茜という一人の女に戻っていた。
一方、別室に消えた吉光と雪江もいいところを迎えていた。

「よ、吉光さん、わ、私、いつもはこんなふしだらなことをする女じゃないのよ……」
「ゆ、雪江ちゃん、そんなこと、どうでもいいじゃないか……」
上になって腰を振る吉光の額には汗が浮かび、組み敷かれた雪江の肌には汗が滲んでいる。
決して暖房が強い訳ではない。ケンに火をつけられた雪江はどうしようもなく濡れ、吉光も童貞に戻ったように興奮し、その互いの熱がこうさせている。

「ゆ、雪江ちゃん、お、俺……」
「わ、私、い、逝っちゃ、逝っちゃう……」
「あっ、あっ、あ……うっ!うっ!うっ!……」
二人の喘ぎは外まで響いていたが、大広間にいた者は誰も気が付かなかった。

(続く)

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