ひろしと美紀の初体験-第5話 2020文字 城山アダムス

ひろしと美紀の初体験-第5話

ひろしと美紀は中学2年の秋から付き合っていた。中3の夏休み、美紀が「エッチしよう」とひろしを誘った。ひろしは嬉しかったが、セックスは未経験で、上手くセックスできるか不安だった。セックス前夜、ひろしは自室でコンドーム装着の練習に励んだ。二人は首尾よくセックスできるだろうか?

作家名:城山アダムス
文字数:約2020文字(第5話)
管理番号:k148

「絶対に失敗できない」と自分に言い聞かせるほど、身体が硬直し、思うように動けない自分が情けなかった。
美紀の美しさに見とれれば見とれるほど、彼女をがっかりさせてしまうかもしれないという不安が、冷たい波のように心を覆い尽くした。
僕はブリーフ一枚になり、彼女の裸を見ないようにしながらコンドームを手に取った。
「ゆっくりでいいから」
美紀の声は優しかったけど、僕の頭の中は焦りでいっぱいだった。
心はまるで嵐が吹き荒れる海のようだった。部室の静けさと美紀の視線が、重い空気となって胸を締め付ける。
コンドームを手に持つ指先はわずかに震え、心臓の鼓動は耳の中でうるさく響く。
昨夜、何度も鏡の前で練習した手順が、頭の中でぐちゃぐちゃに絡まり合い、まるで簡単な計算問題さえ解けないような混乱に陥っていた。
「ちゃんとできるはずだ。失敗したくない。美紀に失望されたくない」
そんな思いが頭を支配する。
でも、ペニスが硬くならない。
焦れば焦るほど、体は言うことを聞かず、まるで自分の体が自分を裏切っているような感覚に襲われる。
美紀の「ゆっくりでいいよ」という優しい声が、逆にプレッシャーとなって心にのしかかる。
「優しくしてくれるからこそ、ちゃんと応えなきゃ」と自分を追い込むけど、その思いがさらに緊張を増幅させる。

コンドームの輪を装着しようとするたび、滑る感触と上手くいかない現実が、僕の自信を少しずつ削っていく。
「なんでこんな簡単なことができないんだ?」と自分を責める声が頭の中で響き、美紀の視線を意識するたびに、恥ずかしさと情けなさが胸を刺す。
彼女の前で「男らしいところ」を見せたい、彼女の期待に応えたいという気持ちが強いほど、失敗への恐怖が心を締め付ける。
時間が過ぎるにつれ、焦りは絶望に変わっていく。
「ひろし君、落ち着いて!」
美紀は優しく僕の頭を撫でた。
彼女の優しい言葉や頭を撫でる仕草が、まるで同情のように感じられ、ますます自分の無力さを突きつけられる。
焦れば焦るほど、勃起しない。
美紀の身体は、夕暮れ時の柔らかな光に照らされ、なおも息をのむほど美しかった。白いブラジャーとショーツを脱ぎ捨てた彼女の肌は、まるで陶器のように滑らかで、ほのかに光を反射していた。

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細くくびれた腰、引き締まった腹部、バスケットボールで鍛えられたしなやかな腕や脚のラインは、少女らしい華奢さと力強さが絶妙に混ざり合っていた。
肩から背中にかけての緩やかな曲線は、まるで絵画のように完璧で、彼女が動くたびにその曲線が微かに揺れるのが見えた。髪の毛が肩に落ち、首筋の繊細なラインを際立たせていた。いつもは自信に満ちた彼女の姿が、今はどこか頼りなく、壊れ物のように見えた。
だが、美紀の顔はがっかりした表情で曇っていた。
大きな瞳はうつろに床を見つめ、普段は笑顔で輝くその目は、今は光を失ったようにぼんやりとしていた。唇は軽く閉じられ、わずかに震えているように見えた。彼女は膝を抱えたまま、体を小さく丸め、まるで自分の心を守るように縮こまっていた。
その姿勢は、彼女の失望と無力感を静かに物語っているようだった。
部室の窓から差し込む夕陽が、彼女の肌に淡いオレンジ色の光を投げかけ、髪の毛をほのかに輝かせていたが、その美しさは今の僕には痛々しく映った。
彼女の身体の美しさと、落胆した表情のギャップが、僕の胸を締め付けた。
「ひろし君、いいよ。無理しなくていい」
僕は上目遣いに彼女を見た。
美紀の笑顔の奥に「諦め」の影を見たとき、心の底に冷たい塊が沈むような感覚が広がった。
「だめだ!また、美紀をがっかりさせたね」
結局、その日も挿入はできなかった。
美紀の性器に触れることすらできなかった。
部室の薄暗い空間に、沈黙が重くのしかかっていた。

美紀はバスタオルの上に座り、膝を抱えて体を丸めていた。いつもバスケットボールコートで見せる溌剌とした姿とはまるで別人のようだった。
「ひろし君…気にしないでいいよ」
美紀は無理に笑顔を作り、僕の肩にそっと手を置いた。だが、その笑顔の裏に、かすかな失望が隠れているように見えて、胸が締め付けられた。
「ごめん、美紀…」
声が震えた。
自分が情けなくて、彼女の前でこんな姿を見せるのが耐えられなかった。
「ううん、大丈夫。こういうの、慣れるまで時間かかるよ」
彼女は優しく言ってくれたけど、その言葉は僕の心にさらに重くのしかかった。彼女の気遣いが、僕の無力さを際立たせるようだった。
「…帰ろう…」
二人で黙々と服を着直し、部室に鍵をかけた。
正門まで並んで歩いたが、会話はほとんどなかった。
「じゃあ、またね」
美紀は軽く手を振って、家の方向へ歩き出した。その後ろ姿は、前回よりもさらに寂しげに見えた。
その夜、僕はまた眠れなかった。
家に帰った僕は、部室での出来事を頭の中で何度も反芻していた。
部屋の暗闇の中、ベッドに横たわりながら、時計の針が刻む音だけがやけに大きく響く。眠ろうとしても、瞼の裏に美紀の顔が浮かぶ。

(続く)

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