名残りの宿-第4話 3010文字 城山アダムス

名残りの宿-第4話

ひろしと静香は5年間不倫の関係を続けていた。静香には娘が一人いたが、ひろしとの愛欲に溺れ、子どもを顧みなくなる。寂しさを感じた静香の娘がついに家出してしまった。静香は娘のためにひろしとの別れを決意する。そして最後の夜をとある老舗旅館で迎えた。

作家名:.城山アダムス
文字数:約3010文字(第4話)
管理番号:k094

静香は15年間ですっかり大人の女に成長していた。何が静香をここまで花開かせたのだろう。静香の身辺にどのような変化があったのだろう。
静香は大学を卒業して3年後に結婚し、人妻となり、娘が一人いた。15年ぶりに会う静香は眩しいほどの美しい人妻に変貌していたのだ。
静香の美しい姿に、僕は15年前の静香に対する気持ちが蘇ってきた。静香と親しく語りたいと思った。同窓会が終了した後、僕は静香に声をかけ、僕が宿泊しているホテルのラウンジに誘った。

静香も快く僕の誘いに乗り、ラウンジで学生時代の思い出を語り合った。静香と親しく思い出話を語り合う中で、僕は静香に惹かれていたことを告白した。
すると、意外なことに静香も学生時代僕に対して恋心を抱いていたことを告白してくれた。僕たちはお互いに恋心を抱いていたのだ。15年前のお互いの気持ちを知った僕と静香は、その夜、そのホテルで関係を持った。

————

僕と静香はその後も逢瀬を重ねた。静香と夫との関係は数年前から冷え切っていたらしい。その頃から静香は僕のことを先生でなく
「ひろしさん。」
と呼ぶようになった。

ストッキング01

僕と静香はセックスの相性がよく、ベッドに入ってからの静香の乱れ方は想像を超えるものだった。
「もっと・・・もっとお・・・ああん・・イッちゃう・・・イクイク・・イク。」
毎回のように静香は乱れ狂い、

「イクイク。」
を連呼しながら激しくイキ果てる。セックスするたびに、それまで気づかなかった静香の新しい性感帯や性癖を発見した。その発見がその後の二人のセックスの感度をグッと高めていた。

夫との関係が冷え切っていた静香は、僕と関係を持つようになって1年後に離婚し、シングルマザーとして生きることを決意した。
「私がひろしさんとこんな関係になったのは、5年前よね。ひろしさんに女の喜びを初めて教えてもらったの。だから夫への気持ちの整理がつき、4年前離婚した。そして、一人の娘を抱えるシングルマザーとして、新しい生き方を選んだの。」

「あの時は、ご主人との離婚、よく決心したね。」
「主人との関係は完全に冷めていたし、ひろしさんがいればどんなことでも乗り越えられると思った。」
「君はこの4年間、シングルマザーとして本当によく頑張ったね。」

「頑張ってなんかいないわ。私、離婚してから一人の娘の母親として生きていかなければならなかった。娘ももう高校生。思春期で一番難しい時期なのに、いつも私の身体がひろしさんの身体を求めてしまい、子どものことがおろそかになってしまったの。」

僕たちは付き合い始めの頃は静香の娘が学校に行っている昼間に会うようにしていた。
しかし、静香は保険の外交の仕事があり、昼間なかなか時間が作れない。僕も、大学の講義が詰まっており、昼間に合うことが難しかった。
ホテルで待ち合わせる時間がどうしても夕方か夜になってしまう。そして、一度ベッドインしてしまうと僕も静香も性の快楽に浸り、時間を忘れてしまい、ホテルで過ごす時間が2時間から3時間・・・時には夜通しセックスに耽ることもあった。

そうしていつの間にか僕と静香は愛欲に溺れ、静香は自分の娘より僕との逢瀬を優先するようになった。
静香は僕と会う日は子どもの夕食を作り置きするようになった。娘は一人で食事をとることが多くなった。それが原因で、娘は心に傷を負い、家に引き籠るようになった。そして、1年以上不登校になってしまったのだ。

静香の娘が不登校になったのは、母親の愛情不足が原因であることは明らかだった。それでも静香と僕は逢瀬をやめなかった。
大学で心理学を担当している僕は、静香の子どもにとって静香から注がれる母親の愛情が一番大切であることを十分理解していた。
僕は、静香の子どものために静香と会わないことが一番だと考えたこともあったが、静香との逢瀬をやめることはできなかった。
静香も僕と別れようとはしなかった。

————

娘の心の傷はさらに大きくなり、家に引きこもっている間に頻繁にリストカットをするようになった。
それでも僕と静香は逢瀬を続けた。
とうとう娘は静香が僕と会っている間、家を出て行方が分からなくなった。静香は警察に捜索願を出し、必死に探したが消息がつかめなかった。懸命な捜索の結果、娘は1週間後、盛岡市内の繁華街で無事保護された。

娘が家出を図ったことを重く受け止めた静香は、僕と別れることを決心したのだ。
娘はその後、秋田の静香の実家に預けられている。
僕と静香が分かれる決心をしたのは、娘のためだけではない。

僕自身も静香とのセックスに溺れ、研究活動がおろそかになり、僕の研究室の予算が大幅に削られてしまった。このまま研究ができなくなると、大学をリストラされてしまう恐れもある。

そんな時、九州の国立大学への異動の打診があった。僕が九州に行ってしまえば、静香と会えなくなる。国立大学といっても、現在は独立行政法人であり、厳しい経営環境の中で教授の給与も年々減額されている。秋田まで頻繁に静香に会いに行くことはできない。・・・僕が、九州の大学への異動について悩んでいた時、静香の娘が家出したのだ。

静香と別れるのは本当に辛い。静香も同じ気持ちだろう。しかし、静香のためにも、そして、僕自身のためにも、僕と静香は別れるという苦渋の決断をしたのだ。
僕は明日、九州の大学に赴任する。静香も明日、秋田の実家に帰ることになっている。
僕と静香は最後の夜をこの旅館で過ごしているのだ。

————

ランジェリーブランドのモンシェリ一覧01

僕は布団の上に仰向けに寝ている静香の顔をじっと見つめた。静香も僕を見つめている。
「静香。」
僕は静香の名を呼んだ。
「本当にこれが最後なのね。」

静香は、僕に抱きついてきた。僕も静香をギュッと抱きしめた。二人の唇が重なり、激しく求め合った。
「ひろしさん。」
静香は僕の名を叫ぶと、上体を起こし、右手で僕のペニスを握り、口にくわえた。そして、硬くなったペニスを貪るように舐めた。

静香の激しい舌使いに、僕のペニスは思わず射精しそうになった。
「うっ・・。」
僕は、うめき声を上げた。静香はまだ僕のペニスをしゃぶり続けている。僕のペニスは限界に達した。
「静香、辞めてくれ・・・イキそうだ。」

静香はペニスから口を外した。僕のペニスは、大きく弾みながら、必死で射精を耐えている。僕は股間に力を入れ、懸命に射精衝動を抑えた。
しばらくすると、やっと射精衝動は治まった。
「危なかった。もう少しでイクところだったよ。」
「私、ひろしさんのペニス大好きなの。できることならこのままペニスを切り取って、肌身離さず身につけておきたいくらいなの。」

「そんなことしたら、もう静香とセックスできなくなるよ。」
「そうね。それも困るね。」
僕と静香は顔を見合わせて笑った。
「でも、明日からセックスできないんだから、今夜、ひろしさんのペニス、切り取っちゃおうかな。」

「それじゃ、まるで阿部定だ。」
僕と静香はまた一緒に笑った。そして、静香は僕のペニスを握りながらつぶやいた。
「今夜は、ひろしさんのペニス、いっぱいいっぱい入れて欲しいな。」
「静香がいっぱいいっぱい果てるまで、僕は逝かないように我慢するね。」

「それはいやだ。最後は私と一緒にイッて欲しい。」
静香はそう言うと、少し腰を上げながら、僕の下半身に馬乗りになった。今度は静香が僕を攻めようとしている。僕に馬乗りになった静香は、片方の手で陰毛をかき分け、もう一つの手で僕のペニスを静香の陰毛の中に導いていく。

(続く)

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