合宿の夜は眠れない-第4話
大学2年生の尾崎幸雄はサッカースクールの夏合宿に臨時コーチとして参加したが、そこで思いがけず、初体験の相手、太田咲江と再会した。
会うのは2年振り。早くも、股間が疼くが、合宿参加者は小学生やその付き添いの母親、そして、スクールのコーチ陣など、総勢70名。
そんな大勢いる中で、密会するのはヒヤヒヤものだが、その分だけ燃える。しかし、そこには思わぬ落とし穴が……
作家名:バロン椿
文字数:約3230文字(第4話)
管理番号:k093
謎のメール
「ということで、今夜は終わり」とヘッドコーチの言葉で会議は1時間ほどで終わったが、そのまま飲み会になるのが通例。しかし、酒が苦手の幸雄は、酒とつまみを用意したら、お役御免になる。
「風呂に行ってきます!」と言ったら、「おお、気の済むまで入ってろ」とか、「ゆでダコになったら食ってやるぞ」などと、最後も弄られてしまった。
子供たちは大広間で遊んでいるが、それは付き添いのお母さんたちと女性マネージャーに任せ、幸雄は大浴場に直行する。
「さてと」と脱衣所でズボンを脱ごうとしたら、ポケットがごわごわする。「あれ、何だっけ……」と手を入れると封筒が見つかった。
あっ、そうか、夕飯の時にもらったんだ……とその場で封を破ると、「午前0時、旧館3階」とだけ書いたメモが出てきた。
旧館にはサッカースクールの用具を置かせてもらっているが、現在は冬場のスキースクール専用になっている。
何のことだろうか意味が分からず、「まあ、いいや」と幸雄は裸になると、ザブンと湯に浸かり、「うぅぅー」と手足を伸ばし、すっかりリラックスしていた。
しばらくすると、「疲れたわね」と壁の向こう側が賑やかになってきた。子供たちを寝かし付けた付き添いのお母さんたちもお風呂に入ってきたようだ。
「ゲームばかりして困るのよ」
「うちもそうなのよ。だから、サッカーに夢中になって欲しいと、スクールに入れたのよ」
「ふふふ、託児所代わりかしら」
「そうね。コーチの皆さんには悪いけど」
「ははは、でも助かっちゃう」
お母さんたちの本音が聞こえるが、その中に、「見回りは午前2時よね」という声が混じっていた。
その瞬間、「あっ、そうか、そういうことか」と幸雄はメモの意味が分かった。
この合宿では、消灯は子供たちが午後10時、大人は午後11時。その後、お母さんたちが午前2時に子供部屋を見回ることになっている。メモにあった午前0時はみんなが寝ている時間帯、しかも、場所が旧館3階、そこには誰もいない。
まさかと思うが、これは間違いないと思い込んだ幸雄は風呂の中だが、ぺニスが勃起してきた。
幸雄は風呂から上がると、腰にタオルを巻いた格好で、「午前0時に旧館の3階で待ち合わせだよね?」と咲江のスマホにメールを送った。
アドレスが変わっていなければ届いている筈……1分、2分、ジリジリしながら返事を待っていると、「そうよ、ちゃんと来てね」と返事が返ってきた。
時刻は午後9時半。着替えて部屋に戻ったが、布団に横になってもドキドキして落ち着かない。
「おーい、寝てんのか?」と午後10時半に、同室の金子コーチがほろ酔い気分で戻ってきたが、返事もせずに寝たふりをしていると、程なくスースーと寝息が聞こえてきた。
そして、午後11時の消灯時間を過ぎると、旅館内は物音一つしなくなった。
午後11時半、待ちきれなくなった幸雄はTシャツにサッカーパンツを穿くと、そっと部屋を抜け出し、旧館に向かった。
深夜の旧館3階
旧館の引き戸を開けると、ギ、ギギーと擦れる音。大きくはないが、深夜だから耳に響く。幸雄はドキッとして、辺りを見回したが、運良く、誰もいない。ホッとして中に入ると、ライン引き用の石灰など、練習道具の匂いがした。
まさかこんなところで……幸雄は足音を立てないようにして階段を登るが、夏場は使われていないので、当然、灯り無く、真っ暗。スマホのライトを頼りに3階まで行く間、「深夜の密会」と思うと、胸はドキドキするし、膝までガクガクしてきた。
ここか……たどり着いた3階は学校の校舎のような造りで、「スキーヤーズベッドルーム」と表示のある部屋に2段ベッドが並び、列と列の間はカーテンで仕切るようになっていた。夏場だから、ベッドには布団はないが、部屋の隅には薄いマットが積み上げられている。
キョロキョロしていると、「幸雄ちゃん?」と暗がりから声がした。目を凝らして見ると、肩紐タイプの膝丈のサンドレスを着た咲江が立っていた。
ホッとして「本当だったんだね」と近寄ると、咲江は笑顔を見せず「こっちよ」と指差し、奥に入っていった。ついて行くと、そこは並ぶベッドが死角になって出入り口からは見え難く、こうしたことには最適の場所だった。
目が合った咲江は「ふふふ、ドキドキしちゃった」と微笑み、「久し振りね」と手を握ってきた。
二人は床にマットを敷き、そこに腰を下ろして、この2年間のことを話し始めたが、スキーの時と同じ、こんな場所にいたら、それで済む筈がない。
どちらからともなく、チュッと唇を合わせれば、後はなるしかない。
抱き合って、マットに横たわり、互いの体を弄る。幸雄のTシャツもサッカーパンツも、咲江のサンドレスも体の凹凸が分かり、直に触りたくなる。幸雄がサンドレスの裾から手を入れれば、咲江もサッカーパンツの上からペニスに触れてくるが、互いに焦れったい。
立ち上がった咲江がドレスの裾を摘まんで首から抜き取り、パンティも脱ぎ捨てれば、幸雄もサッカーパンツとブリーフを一緒に脱いでそれらを放り投げ、咲江がまだブラジャーを外しているのにも関わらず、抱き寄せ、マットに転がった。
閉鎖中だから、窓は全て閉めきられ、空気は淀んでいる。そこにクチュ、チュッパ、チュッパチュッパ……と二人が唇を吸い求め合う音が響き、
「あ、あ、あん……」、「はあ、はあ、咲江さん……」と互いの体を弄り合うが、なにせ、真夏だから、深夜の高原といっても暑い。しかし、汗だくになっても二人はやめるどころか、ますます激しくなる。
そして、咲江は幸雄の上になると、顔に跨がるようにしてシックスナインに移った。
「ふぐ、ふぐ、チュパッ、ジュボジュボ、ジュボジュボジュボ、ズボッズボッ……」とペニスを咥える咲江のフェラチオは気持ち良すぎる。幸雄は両手で咲江のお尻を掴んだものの、割れ目に舌を伸ばすどころではなかったが、あの時とは違う。脚を突っ張らせて何とかそれに堪えると、「はぁ、はぁ、ふぅぅ……」と咲江が一息ついた隙に、ジュル、ジュル、ジュルジュルと割れ目にしゃぶりついた。
攻守交代だ。
咥えていたペニスから口を離し、「あん、あん、あっ、あ、あ、ああ……」と悩ましく喘ぐ咲江の弱点はクリトリス。割れ目から皮の上を舌でなぞり、少し焦らした上で、舌を尖がらせてビン!と弾くと、「いや、いや、あ、ああああ……」と声が一段大きくなった。それから間髪入れず両脇を指で引いて豆が顔を出したところで、それを舌全体でねっとりと転がすと、「あっ、あぁぁぁあっ、あ、あああ、あっ、いや、いや、ダメ、ダメ……」と狂ったように泣き叫びだし、下に敷いたマットには溢れ出た愛液で大きな染みが出来ている。
幸雄のペニスもはち切れそうだが、咲江の赤く熟れた膣肉もパックリ口を開け、「あ、あああ、もうダメ、い、入れて。お願い、お願いだから、早く、早く、オチンチンを入れて……」とせがんでいる。
頃合いだ。幸雄は咲江と体を入れ替えて上になると、その膣にペニスを挿し込み、「咲江さん」と目を見ながら、「あん……」と呻く咲江に体を重ねていった。
2年振りのセックスは極めてスムーズ、二人はそのまま、しばらく抱き合っていたが、自然と幸雄の腰が前後に動き、床がぎしぎしと音を立てるが、それよりも「はぁ、はぁ、はぁ、いい、いい、気持ちいい……」と咲江の喘ぎが大きくなってきた。
旧館に人が居たら、絶対に聞こえている筈だ。
そして、「さ、幸雄ちゃん、突いて、もっと、もっと突いて……」と咲江は刺激を求め、幸雄が動きを速めると、パン、パン、パンと腰と腰がぶつかり、汗と愛液が飛び散って、マットの染みはもっと大きくなった。
やがて、
「あん、あん、あっ、あ、あ、ああ、あん、気持ちいい……ダメ、ダメ……い、逝きそう、あ、あ、逝っちゃ、逝っちゃ……」
「あ、あ、僕も……い、逝っちゃう……」
と二人は同時に頂点を迎え、それから、もう一度……
二人がここを出たのは午前1時を過ぎていた。
(続く)
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