伝説の女性器-第7話 1960文字 ステファニー

伝説の女性器-第7話

挫折した箱根駅伝ランナーが次に追い求めるモノとは!?

作家名:ステファニー
文字数:約1960文字(第7話)
管理番号:k139

気がついた時には、周囲のほとんどの人々が一糸まとわぬ姿となっていた。隣にいたキリヤもすでに同様で、どころかとっくに最初のパートナーをゲットし、始めんとしていた。
仮面を被った全裸の輩どもは、気分が大きくなっているのだろう。取っかえ引っ変えに相手を入れ替えながらコトを楽しんでいる。
傍観していたアオのもとにも、手合わせを願う者が訪れた。
サーモンピンクの仮面をつけた、まるで妖精のように白くて細い、小柄な女が張り付いてきた。マカロンみたいに甘くとろけそうな乳房を、彼女はアオの腹に押し付けてきた。
身体に浴びたシャンパンのフルーティーな香りが鼻孔をついた。その反面、肌は甘みでべとつく。
アオの垂れ下がったバナナを、女は咥えた。存外、女の技巧は高く、アオは呻いてしまった。
それを見て女は甲高い笑い声を上げた。
天を仰いだアオのイチモツは、硬くそして太みを増した。それを見て女はアオに股間を押し付けてきた。そこはすでに湿地帯と化していた。
無言のまま、至極当然の如く、二人は性器を重ね合わせ、合戦を開始した。
女のぬるい洞穴に足を踏み入れた瞬間、アオはまただ、と感じた。

駄目だ、この女でもない。
違う、違う、違う。
官能に酔いしれ、喘いでいる女に対し、アオは冷めた感情を殺し、本能に身を任せ、この場を凌ぐ。
これで何回目だろうか。
大概の女がイく、あのポイントをついた。案の定、この女もそれで果てた。同時にアオも暴発した。
すっごく良かった、と言い残し、女は去って行った。
気持ちアオは端に寄り、柱の影になるような位置へ移動した。そして場内を見回した。先程の女は、既に他のパートナーを見つけ、乳房を押し付けていた。キリヤはどこにいるかすらわからなかった。
と、その時だった。
DJ がかけていた音楽をスクラッチし出し、曲を変えんとしていた。やがてそれまでとは少し趣の異なる調べが流れ出した。
それとともに、DJ の隣に光が射し込み、マイクを持った一人の女性が現れた。マイリー・サイラスの「flowers」を彼女は歌い始めた。
その途端、アオは全身が痺れるのを感じた。

なんだ、これは。
得体の知れない感覚にアオは襲われた。
触れてもいない、隣りにもいない。それなのに、身体が、厳密に言えばアソコが、反応するのだ。歌声を聴いているだけで。
周囲には乳房と女陰を丸出しにして歩き回る女性が溢れているのに、黒いタンクトップとジーンズのショートパンツで武装した彼女の方に食指が動く。
どういうことなんだ、一体。
とりあえず彼女に近づきたくて、アオは前方の DJ ブースへと歩を進めた。途中、数人から身体を押し付けられたが、毅然と断った。
「今、歌ってる彼女について教えて欲しい」
歌手には近寄れないように仕切りが立てられていたため、アオはその手前にいる DJ に訊いた。
スキンヘッドで丸眼鏡をかけた太めの彼は、面倒臭そうに口を開いた。
「はぁ?珠季のことか?アンタ、なんでコイツのことなんか知りたいんだ?」
音楽に掻き消されないよう、アオは声を張った。

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「とても良い声だな、と思って。一瞬でファンになっちゃいました。だから普段、どこで歌ってるのかな、とか聞きたくて」
白い T シャツにジーンズという装いの DJ はアオの裸体と、ブース越しからでもわずかに覗けてしまった上向きのナニを見て、明らかに蔑むような目をした。
「コイツは流しなんだよ。俺だってコイツの活動の詳細なんて知らねえよ。時たまにこうやって一緒になるだけなんだ。詳しいこと知りたきゃ出待ちでもして本人とっ捕まえて聞いてみろよ」
「わかりました。ありがとうございます」
それを聞いてもアオはその場を離れなかった。珠季が一番至近距離で見られるのがその位置だったからだ。DJ がどんなに嫌な顔をしても、そこから動かなかった。
パーティーが終了し、場内の明かりがつくと、アオは超特急で自分の衣類を探し出し、身につけた。珠季の出待ちに間に合うようにするためである。

ひたすら飛び出すことだけを考えていたため、キリヤのことをすっかり忘れていた。そのため、アオは関係者が出てくると思われる出入口を見つけたと同時に、キリヤにメッセージを送った。幸いキリヤは現場で意気投合した女性と二回戦に向かうため、アオを探してはいなかったようだ。
まだ出てきていないだろうか? もう帰ってしまっているのだろうか? やきもきしながら待っていると、出入口のドアが開き、薄緑色のロングヘアを靡かせた女性が出てきた。
彼女だ。
「タマキさん」
黒いミニリュックを背負った背中が、アオの叫び声に反応して振り返った。見知らぬ男に名前を呼ばれ、少し戸惑ったような表情をしている。
「あのっ、先程のステージを見ていた者です」
それを聞いて彼女の顔が和らいだ。
「東澤さんから聞きました。ファンになってくれた人がいるって。もしかしてあなたですか?」

(続く)

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