鹿児島浪漫紀行-第13話
ひろしは、最愛の妻と離婚した心の傷を癒すため、鹿児島の旅に出る。旅先で出会った3人の女性と逢瀬を重ねたひろしは、女性たちの尽きない淫欲の餌食となっていく。50歳を過ぎたひろしは、体力の限界を感じながらも、懸命に女性たちに自分の体を捧げるのだが・・・
作家名:城山アダムス
文字数:約3060文字(第13話)
管理番号:k123
僕はトイレに行って、鏡の前で髪を整えた。鏡をよく見ると、まだ寝ぼけ眼だった。水道の水で何回も顔を洗った。
再び楓のテーブルに戻った。
「お待たせしました。」
「お疲れのところ、無理言ってごめんなさい。」
楓は、申し訳なさそうな表情で頭を下げた。それから二人で食事した。今夜はフレンチのコースだ。楓との会話は楽しく弾んだ。
2時間ほど食事した後、楓の予約した部屋に向かった。3時間ほど仮眠したからだろうか、僕の身体は少し回復していた。楓とのセックスには耐えられそうだ。1回くらいなら・・・
エレベーターに乗り、僕は楓を見つめた。楓も一瞬僕に視線を合わせたが、恥ずかしいのか、すぐに俯いてしまった。その恥じらうような仕草が可愛らしかった。
部屋に入ると、僕と楓はソファーに並んで座った。楓は、僕の手をそっと握った。
「ひろしさん。」
僕も楓さんの名を呼んだ。
「楓さん。」
楓は、そっと僕の肩にもたれてきた。僕の頬に楓の髪が触れた。とてもいい香りがする。僕は、そっと楓の肩に手を回した。
楓はそっと目を閉じた。僕の唇が、そっと楓の唇に触れた。楓の柔らかい唇が僕の唇を吸う。楓の舌先が僕の舌先に触れた途端、楓は僕の唇を強く吸い、舌を絡めてきた。
楓の唇を激しく吸いながら、そっと右手を楓の胸に添えた。僕は、ブラウスの上からそっと手を当てて楓の胸のふくらみを手のひらで感じた。
指をブラウスの襟の隙間に忍ばせる。指先が楓の肌に触れた。指をすべらせ、ブラジャーの隙間から指を入れた。指先はなだらかな胸のふくらみをたどりながら、乳首に達した。
「ちょっと待ってください。」
楓は僕の手首を握ると、
「シャワーを浴びましょう。」
楓はすっと立ち上がった。
「私、先に浴びていいですか?」
「どうぞ、お先に。」
楓は軽くうなずくと脱衣室に入った。脱衣室から、衣服がこすれ合う音が微かに聞こえる。ブラウスを脱ぎ、ブラジャーを外しているのだろう。
・・・もう、ショーツも脱いだのだろうか・・・
ザーッと浴室からシャワーの音が聞こえてきた。楓は体の隅々を丁寧に洗っているのだろう。普段なら、女性がシャワーを浴びている時、まるで美味しい獲物を狙う飢えた野獣のような気持ちで女性を待っている。
しかし、鹿児島での疲労が抜けきらない今は、無事にセックスできるだろうかという不安の方が大きかった。
シャワーの音が止まった。白いバスローブに身を包んだ楓が現れた。バスローブの胸元に白く透き通った肌が見える。バスローブの下には、白い足が伸びている。
「今度は僕が浴びてきますね。」
僕は脱衣室で服を脱ぎ、浴室でシャワーを浴びた。シャワーを浴びながら、手でペニスを擦った。ちゃんと勃起するか、確かめたかった。射精衝動は感じなかったが、辛うじてペニスは勃起した。挿入は何とかできそうだ。
僕はシャワーを浴び終えると、脱衣室で体を拭き、バスローブを羽織った。
脱衣室からベッドルームに行くと、楓はソファーに座りじっと僕を見つめていた。
その姿は凛とした中に大人の女の艶を放っていた。
・・・こんないい女をこれから抱けるんだ・・・僕は自分に言い聞かせるように男の本能を奮い立たせようとしていた。
楓は先にベッドに横になった。楓は緊張した面持ちで、天井を見つめている。僕は楓の隣に横になると、楓をそっと抱き寄せた。
「これから、ひろしさんとセックスするのね。」
「いっぱい感じさせてあげるね。」
「ひろしさんとのセックス、とても感じるの。」
楓は、僕の胸に額を軽く押しつけてきた。僕は楓のあごを指で軽く持ち上げ、唇を奪った。
僕はキスをしながらゆっくり楓のバスローブの紐に手を伸ばし、するりと結び目を解いた。そして、襟元を分け胸を開いた。胸の二つの膨らみが、呼吸に合わせて上下にゆっくり揺れている。
僕は、楓の膨らんだ乳首に軽く唇で触れた。
「アッ。」
楓は鋭い声を漏らす。そして、上半身を軽く反らした。僕は乳首の膨らみを唇に含んだまま、乳房に触れていた手を、楓の膝の上にそっと置いた。
僕の手は、楓の膝を円を描くように少しずつ足の付け根に近づいていく。やがて指先は、足の付け根から陰毛に触れる。生え際にそって指を這わせると、指先は性器を包む小陰唇に触れる。小陰唇の内側は、温かい愛液ですでに潤っている。
小陰唇を人差し指と薬指で左右に開き、中指を割れ目に入れる。割れ目の中は熱く濡れている。指先は割れ目の端にあるクリトリスの手前でふと、動きを止めた。
「ねえ。」
楓は甘えるような声を出した。
「どうしたの?楓さん。」
「さわって・・」
「何を?」
「・・・・・・クリ・・・トリス。」
指先で楓のクリトリスをツンツンと突いた。クリトリスがピクッと動いた。
「あっ あああー」
楓の声は切なく震えた。
「おねがい・・・もっと触って。」
僕は指先でクリトリスを左右に撫でた。クリトリスは熱を帯び硬く膨らんできた。
「ああん・・・いい・・気持ちいい・・・もっと・・・もっと・・・」
楓の身体がのけ反り、クリトリスがヒクヒクと動き始めた。膣の奥のひだが波うち、小刻みに痙攣している。
「おねがい・・入れて。」
楓は足を大きく開きながら、挿入を求めてきた。
「だめだよ。すぐには入れないよ。」
「・・・いやだ・・・どうして?・・・どうして入れないの?・・」
楓はもう我慢の限界に達したのだろう。
「はやく入れて。」
楓の表情はいら立ち、じれったさ、切なさが漲っている。
「ねえ・・・入れてえ。」
楓は僕に膣を差し出すように膝を大きく左右に開いた。膝の奥にピンク色をした膣口が開いている。膣口は熱く腫れ上がり、愛液のよだれをいっぱい垂らしている。
僕は、楓の膣口にペニスの先を軽く当てた。
「ああーん。」
楓は甘えるような、切ない声をこぼした。徐々にペニスの先が、楓の膣の中に飲み込まれていく。しかし、膣の中ほどでペニスの挿入を止めた。
「だめ、もっと、奥に入れて。」
悲痛な声で楓は叫ぶ。楓の膣は僕のペニスに吸い付き、絡みつきながら、奥に奥にとグイグイと飲み込んでいく。ついに膣の一番奥に届いた。
「あああー・・・いいー。」
楓は歓喜に満ちた表情を浮かべながら、ペニスの感触を味わい、その快楽に酔いしれている。膣はペニスに吸い付き、絡みつき、ギュッと締め付けてくる。
僕は、ゆっくりと腰を前後に動かした。それに合わせて楓の下半身も前後に動く。僕と楓の腰の動きが重なり、速さと激しさを増し、ペニスが膣の奥をリズミカルに突き出した。
「アン・・アン・アン・アン・・・・」
楓は、膣の奥を突かれる快感に酔いしれている。楓の声は次第にうわずり、引きつり、よがり出す。そして、膣の締め付けがさらに強まり、小刻みに痙攣しだした。
「イ・イキ・・ソウ・・・」
楓の身体は、絶頂を迎えようとしている。
「イ・・イ・・・・・イッちゃう。」
楓の柔らかく温かい膣壁は吸着度が増し、ペニスに吸い付いている。ペニスを包んでいるひだが大きく波うち、激しく痙攣している。
「イクイク・・・あああ・・・イッちゃう・・キャアア・・・嗚呼・・・」
楓はついに絶頂に達した。膣壁が大きくうねりながらペニスを締め付けてきた。膣は跳ねるように前後左右に暴れ狂い、子宮が激しい上下運動を始めた。
本来なら楓が快楽の頂点に達すると同時に、僕のペニスは射精を始めるはずだ。しかし、僕は射精衝動を感じなかった。僕のペニスはまだ楓の膣の中で、太さと硬さを保ち続けている。
楓は呼吸が乱れ、ひきつった表情でベッドに仰向けに横たわっている。身体全体が麻酔がかかったように弛緩し、無抵抗な状態で足を広げている。
(続く)
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