アナルリベンジ-第1話 3060文字 優香

アナルリベンジ-第1話

愛する娘が残虐非道の扱いを受け、自殺する。復讐を誓ったおれは、娘の担任の妻を襲う。

作家名:優香
文字数:約3060文字(第1話)
管理番号:k137

岡井健志の住まいはちょっとした、高価そうな分譲マンションだった。
このふた月、通行人や近所の住人に怪しまれないよう、毎日服装を替え、サングラス、帽子で変装をして、朝昼晩、徹底的にやつら三人の日常の行動、家族構成を観察して綿密な計画を立てた。
大まかな全体のプランを完了したおれは、先ず確定した第一段階の計画を実行に移す。

決行初日の朝、やつの住むマンションに出掛けた。
立派なエントランスに入り、出掛けようとする住人の男性を感知して開いたオートロックドアの内側に、当たり前のように装って滑り込む。
最近はほとんどのマンションに設備されているが、エントランスのオートロックドアなど、単に高級感を出すだけで、防犯の意味を為していない。
例えば、少し古いオートロックドアは、センサーがドアのすぐ内側の天井に取り付けられていて、ドアの外側から下部の隙間に何かを差し入れて動かすだけで反応して開く。

エレベーターに乗らずに階段で4階まで上がり、廊下の突き当たりにある、やつの部屋のドアを窺う。
生まれて以来、警察の世話になったのは運転免許の更新だけのおれが、初めて犯罪を決行しようとしているのに、人生を賭けてと決意したからか、綿密に計画を練ったからか、不思議に、冷静で落ち着いていた。
朝7時30分、やつが出勤する。
玄関ドアが開いてやつが出掛けた。

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何度も確認した通り、やはりドアをロックしない。
やつの妻がまもなくゴミを棄てに出るからだ。
ゴミ出しを夫にやらせれば、不幸に遭遇しないで済んだものを。
10分程してもう一度ドアが開き、やつの妻が出て来た。
女も、すぐ戻るつもりだからロックしない。

上品なベージュのフレアスカートで包んだしなやかな肢体、セシールカットをやや長めにして前髪を短くし、僅かにブルネットに染めた髪、目鼻立ちがくっきりしていて、いかにも理知的で上品な美貌。
やつと同い年で27歳、結婚して2年、子供はいない。
高校教師であり、こんな良い女を妻にしながら、鬼のようなやつがしでかした事は絶対に許せない。
新たな怒りが湧き起こる。

出来るか?
女性を暴力的にセックスの対象にした経験はなかった。
しかし、やらなければ、復讐は始まらない。
女がエレベーターに乗り込んだ。
部屋の中には誰もいないはずだが、用心して人気のないのを確かめ、共用廊下の一番奥のドアに潜り込む。

不動産会社のホームページでこのマンションの中古の仲介物件を確認して、間取りは調べて置いた。
靴をシューズクロゼットに隠し、リビングの手前の部屋に身を滑らせた。
廊下に面していないこの部屋が寝室なのだろう、セミダブルのベッドは寝起きのまま乱れていて、女のシースルーのピンクのネグリジェが放り出されていた。
昨晩もセックスしたのか?

あんな良い女を妻にして、セックスして、それなのに!
どす黒い怒りが再び湧き上がる。
準備してジャンバーに仕込んだガーゼ、養生テープ、登山ナイフ、デジタルカメラを確認する。
ドアが開いて閉まり、ロックが掛かる音がして、足音と共に女がドアの前を通り過ぎる気配がした。
音を立てないように部屋を出て、背後から片手で女の首を抱き、驚いて立ち止まった女の声にならない叫びを聴きながら、眼前に登山ナイフを突き付けた。

「声を出すな!綺麗な貌でいたかったらな。判ったら頷け!」
女が呻きながら何度も首を縦に振った。
首を絞めている手にナイフを持ち替え、ポケットのガーゼの塊を取り出し、女に視せた。
「自分で口に圧し込め。逆らったら綺麗な貌に醜い傷が付く」
女は何度も頷き、慌てて震える手でガーゼをひったくり、自分の口の中に圧し込めた。

「これで自分の口を塞げ」
ジャンパーの内側に貼付けていた数枚の養生テープを重ねて置いたのを剥がして女に手渡す。
女が震える手で忙しなく養生テープを両手で受け取り、自分の口を覆う。
ナイフを持った手で養生テープを堅く圧さえて、しっかり貼り付いたのを確認する。
「リビングまで行け」

女を歩かせ、リビングのソファーに座らせる。
女の前に膝立ちになり、ナイフを突きつけたまま女に対面する。
女は美貌を恐怖に引き攣らせ、怯えた視線をおれに向けた。
自分が、事を起こす前に想像していたより、冷静でいられるのが不思議だった。
可哀想だが、しかし同情する事は無い、と自分に言い聴かせる。

やつの妻であった事が不幸なのだ。
粗い息遣いに上下する女の乳房の隆起にナイフを突き付けたまま、ジャンパーのポケットから養生テープを取り出し、片手で端を剥がして女に渡す。
「左の足首に巻け。言われた事以外はするな」
女は相変わらず怯えた表情のまま、しかし少し観念した諦めの色を浮かべた美貌を項垂れ、震える手で左足首にテープを巻き始めた。
「手首を添えろ。ナイフを使わせるような真似はするなよ」

女が左足首に一周巻いた処で、ナイフを女の脚元に置き、女の左手首を左足首に重ねてテープを三度巻いて固定する。
さらにソファーに立てた左膝に左肘を合わせて養生テープで手脚を固定する。
女は自分が身動き出来ない状態にされるのを悟り、涙目でおれを視つめて弱々しく首を横に振った。
同様に、右手右脚にも枷をする。
女は可哀相に、頬を涙で濡らし、鼻を何度も啜った。

《同情なんかするな!》
おれはくじけそうになる自分を何度も奮い立て、口に貼り付けた養生テープをもう一度しっかり貼り直す。
女をソファーに仰向けにし、ワンピースの襟から裾までナイフで切り裂いた。
女が何度も声にならない悲鳴を上げながら肢体を捩り、いやいやを繰り返す。
淡いピンクのブラジャーを裂く。

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恐怖に肌が粟立った型の良い乳房が弾けるように跳び出し、愛らしい乳首がしこって震えている。
清楚な美貌に不似合いな程生え繁った恥毛の叢を透かすピンクのショーツの両端も切り裂き、ワンピース全体を毟り取って全裸にする。
もうナイフは不要だ。
《本当にやるのか?》
未だ自問自答している自分を急き立てるように、女を抱えて浴室に入る。

事前に間取りを調べた通り、浴室に明かり取りの窓はないから、音も呻き声も高くなければ漏れる心配はない。
照明を点け、声にならない叫びを挙げ続ける女を、浴槽の中に、対角線上に仰向けにした。
浴槽の角に、女の頭と尻肉が固定されて動きにくくなる。
女の貌がこちらを向く様にして背中を浴槽の床に密着させ、秘部が天井を向く程女の裸身をずらすと、両手両脚が開いて女性器と肛門の窄まりが露わになる。

女がそれを恥じらって、太腿を閉じようと暴れる。
哀しみの色を浮かべた上品な美貌、美しい乳房に対して、剥き出しになった女性器と放射線状の皺の中心でひくつく肛門を囲むように恥丘の叢から延び、8の字を描く淫猥な恥毛が、酷く似つかわしくないように想えた。
こんな良い女を妻にして、何故!
再びどす黒い怒りが湧き上がる。

《女の貌を視るな》
女の哀れな表情を視ると決心が鈍る、
おれは視線を逸らし、浴室の外で全裸になってから、シャワーのノズルを手にした。
ノズルを外し、カランを捻って湯水を出し、浴槽の縁に立って女が身動き出来ないように、膝で尻肉を軽く圧さえ込み、唾液を塗した指先で肛門の窄まりに触れた。

何をされようとしているのか悟って、女が新たな恐怖に美貌を歪めて呻き、美貌を横に何度も激しく振る。
一瞬でも女の貌を視たら暴力衝動が消えそうになる。
おれは視線を女の恥部に集中した。
シャワーのホースの先端に固定金具が付いている。

女の肉体を傷付けるつもりはない。
唾液を塗した指で肛門の窄まりを解す。
女がくぐもった悲鳴を上げ続け、裸身を捩った。

(続く)

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