アナルリベンジ-第2話
愛する娘が残虐非道の扱いを受け、自殺する。復讐を誓ったおれは、娘の担任の妻を襲う。
作家名:優香
文字数:約2890文字(第2話)
管理番号:k137
おれは構わず指を何度か潜らせてしゃくり、2本に増やして肛孔を何度も解す。
指の蠢きに併せて肛孔がひくつき、肛孔のひくつきに連動して女性器が歪む。
自分の肛孔など排泄の後始末以外で触った事もないし、勿論ペーパーを隔ててであった。
女性の肛孔に指を挿入するのは初めてだった。
妻と知り合って1年、逝かせるまで4年、一度も触れた事がなかった。
女は亭主にされた事があるのだろうか?
浣腸、排泄、肛門でのセックス。
経験はなかった。
ただこの復讐の為に無修正動画で何度も観たイメージだけが脳裏を過る。
最初は指の侵入を堅く拒んでいた肛孔の締め付けが解れて柔らかくなり、まるでもっと奥へと誘っているかのように妖しく蠢き、おれの指を咥え込む。
女が、逃れようと激しく裸身を揺すりながら、尚もくぐもった悲鳴を上げ続けていた。
おれは女の悲痛な表情を振り切るように、引き抜いた指の代わりに、湯水の噴き出すホースの先端をゆっくり潜り込ませた。
女が一層激しく美貌を振り立て、一際甲高い悲鳴を上げ続ける。
ホースをどのくらいまで挿入したか判らなかったが、何かに突き当たった。
恐らく直腸と大腸の接続部か。
もう少し力を込めるとホースはさらに奥まで潜り込んだ。
肛孔はホースをしっかり咥え込んでいて、手を離しても外れる事はなさそうだった。
獣のような女の呻きを振り切るように、ドアの外のジャンパーからデジカメを取り出して手にし、女の貌と裸身、恥部が収まるように、何度もシャッターを圧した。
女は必死でもがき、腸内で起こり来る崩壊から逃れようと裸身を捩り、カメラから逃れようと、涙塗れの苦悶に歪む美貌を左右に振り立てた。
《可哀相に。もう良いか》
ここまでで止めようかと想った瞬間、女の喉を搾るような一際甲高い悲鳴と共に、ファインダーの中で一気に隆起した肛孔が弾け、肛孔とホースの狭間から排泄物を含んだ液体が噴き出した。
おれは想わずシャッターを圧し続けた。
淫猥な破裂音が響き続ける。
排泄臭が立ち込める。
排泄液が流れ出た後、肛孔が閉じてホースを咥え込む。
少しして腸内が湯水で一杯になると排泄物と茶褐色の液体が肛孔を再びこじ開ける。
すぐに小便までも噴出した。
極限とも言える恥態を晒して身悶えする女の美しい乳房が噴出した排泄物に塗れ、滴り流れて窪んだ腹部に溜りを作る。
異様な蠢きをしばらく繰り返した肛孔から噴き出る液体が透明になった。
それでも、時折、小さな固形物が幾つか一緒に噴き出る。
女はついには、赤の他人の前で、いや、他人でなくても、人間として最も恥ずべき排泄を曝し、カメラで撮られて、観念したのか、眦から涙を滴らせ、眼を閉じて美貌を背け、身じろぎもせず、ただ嗚咽を漏らしている。
カメラを浴槽の縁に置き、肛門から抜き取ったホースにノズルを着け、排泄物の飛び散った自分の裸身を濯いでから、汚れた女の裸身を洗い流してやる。
女は排泄を曝したショックからか、悲惨な状態から解放される安堵からか、おれの為すがままになっていた。
時折破裂音を立てて肛孔が弾け、小さな固形物を含んだ液体が尚も噴き出す。
その度に女が悲鳴を上げ、裸身を痙攣させる。
シャワーホースを戻し、女を浴槽から抱き上げ、床のマットの上に圧し倒す。
枷を施されたままの女が逃れようとするが、力を失ったのか、諦めたのか、抵抗は弱々しかった。
女性器を曝した女の女陰が妖しく開いている。
それに男根を宛がおうとした時、勃起していないのに初めて気付く。
こんな良い女の裸身と恥部に触れながら、何故だ?
元より愛情を感じられない女に欲情した事はなかったし、暴力を駆使した事もなかった。
《犯らなきゃ》
おれは開いた女陰に宛がった男根を必死で扱いたが、勃起する気配はなかった。
萎えたままの男根の先端を無理やり圧し込めても、すぐに抜け出てしまう。
女を凌辱するという初めての経験で緊張しているせいか。
おれは女を犯すのは諦め、せめて女の女陰に男根を当て、女の貌から恥部が映るように何度か写真を撮った後、カメラを浴室の外に置き、手足の枷を解いて女を自由にしてやった。
「酷い事してすまない。お前に恨みがあった訳じゃない」
昂奮と緊張に声が掠れていた。
凌辱から解放されたのを感じて多少安堵の表情に変わった女は、それでも警戒の色を残して嗚咽を漏らしながら上体を起こし、口を塞いでいた養生テープを自分で剥ぎ取り、口の中のガーゼを取り出した。
人間として最も恥ずべき排泄を晒したおれに対して、尚も乳房を片腕で覆い、恥部を片掌で隠し、床のマットの上に正座する。
日焼けしている訳ではなく、元々地肌の色なのだろう、淡い褐色の肌が未だ粟立っていた。
「ど、どうして?」
女の声も掠れ、震えていた。
「警察に訴えるならそうしろ。お前の亭主の人生が破滅して、お前の人生が変わるだけだ。おれは逃げも隠れもしない。刑務所に入れられるならそれでも構わない」
「ど、どういう事?ですか?」
「おれは田辺庸介。田辺由紀子の父親だ」
「た、田辺由紀子?ちゃん?って、あの、じ、自殺した・・」
女の美貌が再び青ざめ、強張った。
「理由を知りたかったら、おれの部屋に来い。クラスの住所録で判るだろ?」
おれは女を置き去りにして浴室を出て、女が浴室をシャワーで洗い流す音を背に、傍にあったバスタオルで身体を拭って洋服を身に着け、部屋を出た。
娘は、高校二年生だった。
30過ぎまで独身で遊び呆けていたおれが、この女なら一生愛せるとプロポーズして結婚した妻に似て、清楚で愛らしく、小学校を卒業するまで妻の実家で育ち、月に一、二度逢いに行くおれにも良く懐いてくれ、妻の両親に躾られて上品に立ち振る舞う、自慢の娘だった。
娘は何とか無事に生まれたが、妻は出産時、子宮破裂という珍しい事故で死んだ。
おれは、娘が中学に入学するのを機に、娘も望んだので一緒に暮らすようになった。
妻が命を代償に産んだ娘を、おれは安月給の経理事務だったが、必死に働いて育てた。
高校二年生になった頃から、一際輝くように美しくなり、艶っぽくなった。
恋人でも出来たのだろう。
男親としては寂しい気もしたが、幸せな恋愛をして欲しいと願った。
娘の表情が暗くなったのは、その夏の始め頃からだった。
一緒にテレビを観ていても、食事をしていても上の空で、それまでは学校生活での出来事を、自分から良く話してくれていたのが無口になり、おれが尋ねても、ただ「楽しいよ」と応えるだけになった。
夏休みに入ってからも、クラブ活動の美術部に出掛けているようだった。
日に日に娘が塞ぎ勝ちになり、何時も何かに悩んでいるようだった。
娘がいない時に部屋に入り、机の中などに理由がないか探そうとも考えたが、部屋を宛がってやって以来、娘に無断で入った事はなかった。
何度も娘の部屋のドアノブに手を掛け、しかし止めた。
娘が自分から話さない限り、どうしようもなかった。
妻がいたら、話を聴いてやれたかも知れない。
娘も妻になら話したかも知れない。
失恋したのか?
それなら誰でも通る道であり、親のおれが何を言う事もないし、何をする事も出来ない。
自分で傷を癒して、新しい恋に出遭うだけの事だと、見守っていた。
(続く)
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