伝説の女性器-第2話 3040文字 ステファニー

伝説の女性器-第2話

挫折した箱根駅伝ランナーが次に追い求めるモノとは!?

作家名:ステファニー
文字数:約3040文字(第2話)
管理番号:k139

「ああっんっ……、いっ、いやああっ…」
その名の通り、新雪の如く真っ白な肌を真っ赤に蒸気させて、美雪は下半身をバタバタさせる。アオは構わず舌を動かし続け、美雪の陰唇を舐める。
「もっ…、もうっ、むっ………、無理……」
「無理って、何が?」
「がっ、ガマ…ン……、でき…な……いっ。ほっ、ほしいっ…、アレが!!!」
噴水が美雪の股から湧き上がった。すんでのところで顔にかかるのを免れたアオは、美雪の股間から上体を離し、代わりに男根を宛がった。
「………キャーっ!!!」
いつものように美雪の女陰に入り込むと、いつものように美雪は悲鳴を上げる。そして美雪の肉体は痙攣した。程よく締まった美雪の膣の中で、アオはいつものリズムで抽送をする。
アオの腰の揺れに合わせて、キングサイズベッドが上下する。

「……あっ…、あっ、あぁんっ……、もっ、もうっ…、……だっ、ダメ……」
ぬるい水滴がアオの太腿にかかる。室内には美雪の、ハアハア、という呼吸が響く。
「いっ、イッちゃった………」
濡れる瞳で美雪はアオを見つめる。アオは美雪の細い肩を優しく撫でた。
「はい、お疲れ様です」
スタッフの呼びかけがあり、アオは美雪の中からイチモツを抜いた。
「お疲れ様です。ありがとうございました」
片付けを始めるスタッフに、アオは頭を下げる。衣服を身に付けるためにベッドから下りようとしたその時、美雪がアオの腕を握ってきた。
「美雪ちゃん、どうしたの?」

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「あの…また、会いたいの。できれば今度は、撮影じゃなくて、……プライベートで…」
その眼は懇願している。アオは間を空け、言葉を選んだ。
「美雪ちゃん、また会おう。ビジネスパートナーとして」
これでいい。どう捉えるかは美雪次第、とした方がいい。卑怯と思われても構わない。
確かに美雪は魅力的な女性だ。切長で整った目鼻立ちに、最近には珍しく黒髪ストレートのロングヘアは、往年の名女優の若かりし頃を彷彿とさせる。それだけでなく、グレープフルーツのようなみずみずしい豊乳に、すらりと長い手足と、スタイルも抜群だ。こんな所ではなく、表舞台に出るべき存在だとアオは思う。
美雪とは何度か現場を共にしている。言動から美雪が自分に想いを寄せているのもわかっている。
でも、違うのだ。
彼女とのセックスもまた、アオの求めている極みには、ない。
ただただ男としての本能から、身体が反応するだけの交わいでしかなかった。
美雪を一人ベッドに残し、アオはジーンズと T シャツを身につけ、現場を離れた。

自分は何をやっているのか、と時々どうしようもなくアオは思う。そんな時は、河原に行ってランニングをする。そうすれば不思議と邪念が消え、頭がからっぽになり(昔の有名なアニソンのように夢は詰め込めないが)、気分がすっきりするからだ。
みんなはまだ走っているのだろうか。
ふと昔の仲間たちの顔が脳裏を過ぎる。その度に首を左右に振り、終わったことだ、とアオは自分に言い聞かせる。これを何度繰り返したことだろうか。
ひと息つくため、アオは土手の草むらに腰を下ろした。
河川敷のグラウンドでは少年野球チームが練習をしている。
「よしよし、いけいけ!」
「走れ、走れ、走れ!」
「ナイスボール!」
掛け声が飛び交うのを、アオは遠く聞いていた。

アオの両親はアオが 11 歳の時に他界した。交通事故で即死だった。交差点で右折待ちをしている時に、直進してきた対向車に追突されたのだ。アオの両親の車は停止中の出来事であり、完全に相手車両の確認不足による事故であった。当然、相手方からは 100%の補償が支払われるはずである。
だが、相手方は任意保険の加入がなく、自賠責の範囲内でしか補償ができない、と言ってきた。二人死亡に対しては有り得ない額でしか賠償しないことになる。アオの両親が加入していた保険会社と保険代理店の担当者は子どもであったアオに代わって何度も交渉したが、結果は変わらなかった。最終的には、相手方は警察を通してつけてもらった国選弁護人とともにアオのもとを訪れ、頭を下げてきた。嘘泣きかもしれないが、涙ながらに「ごめんなさい。許してくれ」と、連呼する相手方を見て、アオは受け入れざるを得なかった。
あの日、「買い物に行ってくるね」と言い、家を出たきり、二度と戻らなかった父と母。二人の命は結局、ゴネられた末の賠償金となってアオのもとに帰ってきたのだった。

頼れる親族のいなかったアオは、事故の日から児童養護施設に身を寄せることとなった。それまで両親の愛情を普通に受けて育ってきたアオにとって、そこは異世界だった。目を逸らしたくなるような殺伐とした出来事ばかりが毎日のように起こり、居心地が悪かった。
そこから逃避したくて、アオはスポーツに打ち込んだ。運動神経が良かったアオは小学校低学年から地元のサッカーチームに所属していた。施設に入所してからも、それは辞めなかった。チームにいる時だけアオの心は休まったからだ。
中学に上がると、サッカーの才能には翳りが見えたため、陸上部に鞍替えし、さらに競技へとのめり込んでいった。持久力があるため、顧問から長距離を薦められ始めたところ、すぐに才能が開花した。一年生にして地区大会、県大会、と順調に勝ち進み、全国大会にまで駒を進めるに至った。全国でも決勝に残るという結果を残した。

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二年生からは駅伝へと転向した。ここでもやはり、直後から数々の偉業を成し遂げた。アオの活躍により、全国中学駅伝大会に出場を果たしたのだ。しかも全国ではアオは区間賞に輝いた。そして中学生から社会人までの選抜選手による、都道府県別駅伝大会の県代表として参加した。これにより、アオの能力はスカウトの目にとまり、県内の駅伝強豪校である私立高校から、推薦の話が来た。
アオは喜んだ。その学校に入学すれば、寮生活となるため、施設を出られるからだ。アオが中学入学とともにスポーツに打ち込んでいたのも、どこかからの推薦をもらって、ここから抜け出すことが目的だったのだ。幸いあのお金があったため、私立高校の学費と寮生活の費用を賄うことができた。
高校生活は充実していた。アオは三年間常にレギュラーメンバーとなり、インターハイや都大路駅伝に出場した。区間賞を取った大会もある。部員たちとも仲良くなり、そのおかげで長期休暇中も、誰かの家を渡り歩けたため、施設に帰らずに済んだ。思い通りに楽しく過ごせた日々だった。

さらに幸運は続いた。都内の有名私大から推薦の話が来たのである。その大学は箱根駅伝の常連校であり、近年では優勝も成し遂げている。憧れだった大学からのアプローチに、アオは二つ返事で入学を決めた。
大学でも寮に入り、とにかく練習に打ち込んだ。全国の猛者が寄せ集められている大学駅伝部は、高校時代のようにすぐには結果が出なかった。それでもアオは腐らなかった。絶対にここでも成績を残すんだ、そう強い気持ちを持って日々のトレーニングに臨んた。
結局、一、二年生の時は箱根駅伝の走者となることは叶わなかった。しかし、三年の夏に、アオは大きく力を伸ばし、遂に秋の出雲駅伝の選抜メンバーに選ばれた。
チームは前シーズンの成績により、箱根駅伝予選会を免除されている。ここで頑張れば、夢の舞台に立てる。アオはそう思い、より一層、練習に励んだ。
その矢先である。
アオの運が尽きたのは。
出雲駅伝の直前にアオは故障してしまったのだ。診断名は疲労骨折。誰よりも練習熱心だったのが仇となった。
さらにこれだけに留まらなかった。

(続く)

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