マリッジピンク-第3話
主人公の桃香は人には言えない性的願望を持っている。結婚をする前にその望みを叶えようとするが、相手に選んだのは姉の夫。許されぬ関係の二人が織り成す欲望の数々をご覧下さい。
作家名:レモンコーヒー
文字数:約2030文字(第3話)
管理番号:k142
浴室の大きな鏡の前で立ちバックをした後、時間は20時を過ぎていた。2人は慌ててシャワーを浴びて別々にホテルを出た。桃香はタクシーで自宅へ帰り、昌也は海辺で車を止めしばらく1人でぼんやりと過ごしてから帰路に着いた。
海辺のホテルの情事から1週間が過ぎた。
昌也は何度か桃香にラインをしようとして、ためらった。桃香が期待する3P相手の候補にあてはあったが、あれは桃香の本心だろうか?本気にして連絡を取って軽蔑されはしないだろうか?昌也の気持ちはざわついていた。結局、昌也が桃香に連絡したのはあの日から1ヶ月後だった。
「あの時の気持ちに変わりはない?」
「3人でって話し?変わらないわよ。お兄さんからの連絡待ってたのよ」
「大学生の頃に3人でしたって話はしたよね。その時の友達で…」
桃香は話しを遮って言った。
「それ以上話さなくていいわ。お兄さんのこと信用してるし、知らない方がいいの」
【夏の終わり 湖畔の別荘PM14:00】
昌也は最寄り駅に降りた桃香を車に乗せて到着した。ここは桃香の父親が所有している別荘ではなく、アメリカ帰りの昌也の物でもない。車から降りた桃香は建物を見上げる。
「素敵ね。おとぎ話の世界だわ」
「気にいってくれて良かった」
昌也と桃香は手を繋いで別荘へ向かう。砂利を踏みしめる小さな音が、桃香には緊張で大きく聞こえた。
「ジャリジャリって。何だかこの音、子宮に響くわ」
「大丈夫、心配しなくていいよ。楽しもうね」
昌也は桃香の気持ちを察して、軽く抱きしめてから別荘のドアを開けた。中には誰もいない。大きなソファーと閉じられている暖炉、奥にキッチンとカウンターが見えた。カーテンやソファーカバーは濃淡のあるピンクで統一されている。
「何か飲む?」
「お兄さんのが飲みたい」
桃香が上目遣いで笑うと昌也は困ったような顔になった。
「今すぐ押し倒したい気持ちをどうにか我慢しているのに、いじめないで欲しいな」
「今日、とってもエッチな下着よ。見たい?アソコがもう透けて見えてるの。もう下着の機能なんてないわね。多分、今濡れてるわ」
昌也は桃香のスカートをたくしあげ、ソファーに座らせた。自分はその前の床に座り、桃香の足を自分の肩の上に乗せた。オブラートの様な生地のパンティ越しに見える茂みに、昌也は興奮してむしゃぶりついた。桃香が言った通り、そこはもう充分に濡れていた。
「美味しいよ」
ビチャビチャと卑猥な音が響く中で、ガチャと1回金属音がした。そのすぐ後にバタンとドアの閉まる音。
桃香は露わになった下半身を隠そうとするが、昌也がそれを邪魔している。
「遅くなってゴメンね」
そう言って対面に座る男は体格が良く、服を着てても筋肉質なのがわかった。
「俺の名前はヒロシ。俺にかまわずどうぞ続けて」
昌也は桃香のパンティを下ろそうとするが、桃香が首をふる。
「恥ずかしいわ」
昌也が照明を落とすと、室内が夕暮れ時のような明るさになる。
「ベッドへ行こうか」
【2階の寝室】
大きなベッドとサイドテーブルがあるだけの、簡素な広い部屋。
昌也と桃香はベッドに座ってキスをする。後から部屋に入って来たヒロシがベッドに上がって、昌也に唇を奪われている桃香の胸を、背後から揉みしだく。
「あっ、はぁ、はぁ」
桃香が感じてキスがおざなりになると、昌也はさらに複雑に舌を絡める。ヒロシが桃香の着ているブラウスのボタンを下からゆっくりと外す。昌也はキスをやめてブラウスを脱がせた。ヒロシがブラジャーを外して、もうすでに突起している乳首を指でコロコロと転がす。昌也は桃香の腰を浮かせて一気にパンティを下ろした。
「昌也、変わってよ。俺が先に舐めたい」
「いいよ」
ヒロシは全裸の桃香をベッドに寝かせると、自分も服を脱いだ。桃香は足を開いてヒロシを受け入れる。ヒロシのクンニは激しく吸い付いてくる。昌也はベッドの片隅に座って、桃香の髪を撫でながらその様子を見ている。桃香はその昌也の手に指を絡めた。昌也は桃香の唇が開きかけた瞬間に、舌を滑り込ませる。
「ん、あ…」
桃香の唇から微かな声と唾液が溢れる。
「いい絵だね。スゴく可愛いよ」
ヒロシが顔を上げて言った。口の周りが桃香の液汁で光っている。
「桃ちゃん、入れてもいい?」
桃香はディープキスの途中で目を開け、ウンウンと頷いた。昌也は舌を抜いて桃香を解放する。ヒロシは桃香を四つん這いにし、突き出た桃尻を舐め回してから沼の位置を確認した。昌也は「下の方か…」と思いながら、固くなっている蜜棒で沼の周りをなぞった。
「早く入れて、お願い」
「昌也に見られてる前で、桃ちゃんのオマ●コに入れるよ」
ヒロシの蜜棒が桃香の中に入る。ヒロシの動きに合わせるようして、桃香の胸が揺れる。昌也はその様子を見て、たまらずオナニーを始めた。
「ダメよお兄さん、今は我慢して」
「大丈夫、桃ちゃんとなら何回も出来るから」
ヒロシは桃香の中から1度抜いて、コンドームを着けた。
「俺もそう。桃ちゃんとなら何度もヤれるよ」
ヒロシはそう言って再び挿入した。
(続く)
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