マリッジピンク-第4話 2130文字 レモンコーヒー

マリッジピンク-第4話

主人公の桃香は人には言えない性的願望を持っている。結婚をする前にその望みを叶えようとするが、相手に選んだのは姉の夫。許されぬ関係の二人が織り成す欲望の数々をご覧下さい。

作家名:レモンコーヒー
文字数:約2130文字(第4話)
管理番号:k142

「あーん、気持ちいい」
桃香の絶叫のような声がし、続けて3人の息づかいと体がぶつかり合う音が交互に響いた。
ハァ、ハァ、ハァ、パンパンパン、ハァ、ハァ、ハァ。
「桃ちゃん、イクよ。あー」
ヒロシと昌也が同時に果てると、少し遅れて桃香の全身に喜びが突き抜けた。桃香は「これよ、この感じ。私、イケたんだわ…」桃香は四つん這いのまま放心状態で、意識だけは正常に自分が絶頂に達したことを感じていた。
ヒロシは自身のコンドームの始末をする。桃香は体を起こして窓の方を見た。昌也がカーテンをチラリと開ける。
「もうすっかり夜なのね」
この部屋には時計がなかった。
「あ、スマホ、下のバッグの中だ。7時にピザが届くんだ。俺は先に下りてるよ」
ヒロシはそう言って部屋を出た。昌也は桃香を抱きたかったが、桃香にはもうその気がない事も察している。薄暗い照明を全灯にすると、桃香が部屋の奥に小さなシャワー室があるのに気付く。電話BOXくらいの狭い密室だ。桃香はそれを指差して言った。
「ね、あそこ、2人で入れるかな?」
「ギリかな?」
桃香は自分が先にシャワー室に入って中を確認してから、昌也を手招きで呼んだ。

【小さなシャワールームで2人】

もうセックスなどする気持ちではなかったが、桃香もまた昌也の気持ちを察していた。「オナニーで終わったのでは、お兄さん可哀想…」
2人は全ての前戯を省略しても、すぐに挑めるほどに潤っていた。昌也はゆっくりと腰を動かす。
「ここは本当に底のない沼だね。どんどん吸い込まれて堕ちていく感じがするよ」
「あーん、ハァハァ」
大きな喘ぎ声で身をくねらせて見せる。桃香が乱れているのは演技だ。濡れてはいるが感じてはいない。昌也の動きがどんどん激しくなる。桃香がイケないのは昌也が悪いわけではない。むしろヒロシとのセックスで絶頂に達したのは、昌也がいたからだ。見られて興奮したのは、見ているのが昌也だったからで誰でもよかったわけではない。じゃあ、桃香は昌也を愛してる?イヤ、それも違う。もちろん嫌いではないが、姉から奪う気など毛頭ない。桃香は自分の歪んだ性欲を満たしてくれるベストな相手として、ハイスペックで容姿端麗で自分に気のありそうな昌也を選んだのだ。
女は子宮で思考すると言われがちだか、桃香の場合、思考は頭脳。そもそも愛情などという不確かな物を彼女は信じていない。

「桃ちゃん、イクよ」
「うん、私も」
昌也が寸前で抜いて、精液をシャワールームの床に飛ばす。
「一緒にイッたね」
桃香が振り返って微笑む。
昌也はシャワーを出して、桃香の全身を手で泡立てたボディソープで包む。
「可愛い、まるで桃のムースだね。流すのもったいないよ」
「じゃあ、お兄さんも」
桃香も同じようにして、昌也を泡だらけにする。蜜棒は特に丁寧に、裏側は繊細に扱う。2人は1度抱き合ってから、シャワーで泡を流した。シャワーを止めると、車が砂利を踏みしめる音がする。しばらくするとインターホンが鳴り、昌也が「ピザ、きた」と呟いた。桃香はプハァと吹き出して笑った。
「僕、可笑しかった?」
「うん、私も同時に同じこと思ったから。ピザのトッピングは何かしら?」
「マッシュルームとベーコンだよ」
「うぁ、最高」

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【1階のダイニングでディナー】

昌也とヒロシはバスローブ姿だが、桃香は持ってきたパジャマを着ている。タオル生地で水色のごく普通の形。素肌が透けるようなナイトウェアなんかより逆にセクシーに見えるのは、肉感的な体とのギャップが要因だろう。その姿を昌也とヒロシが舐めまわすように見ている。
桃香がテーブルの上のLサイズのピザの箱を開ける。チーズとスパイシーな香辛料の匂いが部屋中に広がった。そんな美味しそうな食べ物を目の前にして、桃香は男達の肉体になんの感情もなかった。事が終わった後に余韻を引きずるタイプではないようだ。
「お二人さん、フォークは必要?私はこのまま手で取って食べちゃうけど」
ピザカッターで切り分けながら桃香が聞いた。
「俺もそうするよ」
ヒロシがハッと我に返り視線を桃香から反らして答えると、昌也もヒロシを見て頷いた。
ピザを頬張りながら、3人は本当にたわいもない話をした。

SDGsを意識して職場に水筒を持参しているが、コンビニで飲み物を買う楽しみがなくなったと桃香が言えば、昌也が自販機で買う缶コーヒーに勝る物はないと笑う。ヒロシが意識高い人は矛盾も多いと話にオチをつける。
ディナーを終えると、ワインを飲みながらボードゲームをした。勝っても負けても楽しくて、修学旅行の夜のようだった。昌也とヒロシは桃香をデザートにしたかったが、それを言い出せる雰囲気でない。
「何か足りないと思ってるでしょ?デザート食べる?」
桃香がパジャマを脱いで下着だけになった。もう恥ずかしさはなく、照明を落とす必要もない。
「順番どうしようか?2人でジャンケンとかで決める?」
大人の男が真面目にジャンケンする姿は滑稽であり、愛らしい。結果はヒロシが先。
「ヒロシさんの好きなようにしていいよ。でも、アレはつけてね」
ヒロシがソファーに座り桃香にフェラチオをさせている間に、昌也は2階の寝室にコンドームを取りに行きヒロシに渡した。それからキッチンで残りのワインを飲みながら終わるのを待った。

(続く)

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