アナルフリーダム-第13話 2950文字 優香

アナルフリーダム-第13話

夫の不倫を知った私は茫然自失のまま万引きしてしまうが、ある男性に救われる。
人生に絶望した私は、沖縄の彼の住まいに招待され美しい女性と出会い、生まれ変わる。

作家名:優香
文字数:約2950文字(第13話)
管理番号:k133

「私が望めば?」
「うん、そうよ」
それで彼は私をここに招いたのだろうか?
あの日、私は彼に自分の過去を全て話した。
かつて、私は元恋人にも、夫にも、求められて、或いは成り行きでセックスに応じただけで、自分からセックスを求めた事はなかった。

一度だけ自分から夫に求めた事があったが、厭そうな表情でセックスされたので、それ以来求めた事がないと。
そんな事まで彼には話していた。
彼が私をここに招いたのは、昨日私が湧き起こる性欲のままに、楓に愛撫を求めたように、自分から欲望に従ってセックスを求めるのは自然な事なのだと、判らせるために?

楓の言う通りなら、彼が私を愛していてくれる。
そして、私を、心のまま、欲望のままを言葉にし、態度に表せられる女に変えようと。
昨日楓に求めたのは、楓に愛撫され続けて性欲の虜にされ、既にそういう状況にあったからだ。
そうでない時に、私にそれが出来るだろうか?

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ふと、楓との会話が1時間以上にも及んでいたのに気付いた。
過去、これほどまでに誰かと言葉を交わした事はなかった。
それも、心の内面まで曝け出して。
あの日、万引きした処を機転で救ってくれた彼に、自分の想いの丈を語った。
今もまた、楓に対して心の底を素直に語った。

楓の言葉も素直に受け止める事が出来ていた。
ここに来て、楓と出遭って未だ24時間も経っていなかった。
やはり、快感の全て、性欲の全て、肉体の恥ずべき全てを晒し合ったからだろう。

楓の愛の言葉を信じる事が出来た。
楓への愛を、素直に言葉に出来た。
私は真実、ここに来て変わったのだ。
楓と出遭って私は変わった。

「海に入ろう」
楓が私を誘った。
ドアを開けると、眩いばかりに輝く真っ白な渚と真っ青な珊瑚礁の海が眼に飛び込んで来た。
昨日は夜で暗かったから、そして楓に誰にも視られないと教えられ、二人が自然に全裸であったからでもあるが、やはり明るい屋外で全裸でいるのは恥ずかしかった。

それでも二人ではしゃぎながら海に浸かり、波打ち際でじゃれ合っているうちに、気にならなくなる。
私は、美しい映画のスクリーンの中にいた。
楓とのラヴストーリー。

途中でお腹が空いてキッチンに戻り、立ったままで二人でじゃれ合いながら、フランスパンに、彼手造りのハムと野菜を挟んで齧って冷えた牛乳で流し込み、再び海で戯れ、波打ち際で抱き合ってキスを貪り合う。
楓が自慢した通り、自家製のハムは、殊の外美味しかった。

途中で何度も尿意を覚え、互いに女性器と肛門を愛撫し合いながら海の中で放尿し、一緒にエクスタシーを貪る。
こんな自由奔放なひと時を過ごすのは、勿論生まれて初めてだった。
何と言う解放感。
胸一杯に幸福感が充ちる。

夕方になると、南国と言っても10月だ。
陸風が海風に変わって、濡れた全裸では肌寒くなる。
夕陽が水平線に掛かり、美しい夕焼けが現れる。
さやかな波が浚う渚で戯れていると、彼の大声が聴こえた。
「おーい、視てくれー」

裏木戸に立った彼が片手に大きな魚を掲げた。
「わあ、すごい。シイラよ」
「うん。すごいわ。帰ろう」
楓が私の手を取って、一緒にキッチンに駆け込む。
シイラは80センチメートルほどの中型で、3人分のお刺身は充分出来る。

子供の頃好きだった、故郷風の濃い味付けの、シイラのアラ炊きが脳裏に浮かんだ。
そうだ。
私が作って二人に食べて欲しい。
ふと、彼がシイラを捌こうとしている手付きを視て、私の方が上手いだろうと感じた。
父は滅多にしなかったが、子供の頃から、祖父母、母が魚を捌くのを視ながら教えられ、させられて覚えたから、魚料理は得意だったし、知識もあった。

死んだシイラは人間の手で触り過ぎると、温まって一気に鮮度が落ち、魚の生臭みが出て来るから、刺身にするなら早く処理した方が良い。
「私が捌くわ」
極度の人見知りで、内気で引っ込み思案だった私が、多分、生まれて初めて人前で出しゃばった。
「亜由美さん、出来るの?」
楓が驚いて私を視た。

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「漁師の孫よ。任せて」
彼から包丁を受け取ってシイラを捌いて行く。
「わー、すごい。貴方よりはるかに上手よ」
「これから、魚は亜由美で決まりだな」
対面キッチンの向こう側で全裸になりながら彼が笑った。

これから?
私に?
私がここにいても良いという事だろうか?
「楓さん、生姜ある?シイラのお刺身はワサビより生姜の方が合うのよ」
「オッケー。料理長どの。生姜おろします」

楓が生姜をおろす傍で、彼にお湯を沸かして貰った鍋へ、刺身で出たアラを放り込み、酒、しょう油、楓がおろしている生姜の皮を刻んで掻き混ぜながら、シイラの刺身を造り終え、大皿に盛り付ける。
アラ炊きも同時に出来上がった。
「亜由美さん、パーフェクト」
楓が手を洗っている私の背後から抱き着き、乳房を揉み立て、乳首を指で転がす。

「ああ、感じちゃうわ。イキの良いうちに食べましょう」
楓とウッドデッキに刺身とアラ炊きを運んでテーブルに並べ、彼が冷やした日本酒と食器類を運んで来た。
「漁師の孫に乾杯」
日本酒を注いだぐい飲みを三人で一気に空ける。
「刺身も美味しいし、アラ炊き最高」

「こんな美味しい魚料理初めて食べたわ」
「アラ炊きなんて久し振りに作ったわ」
二人が、私の手料理を喜んで口にしてくれるのが、心から嬉しかった。

元恋人と交際っていた頃は、作ってあげたいとは想ったが自信がなかったから、簡単な軽食しか作らなかったし、結婚してからは、毎晩のようにちゃんとした料理を作っていたが、夫に褒められた事など一度もなかった。
昨日同様、酒も料理もあっという間になくなった。
私と楓が夜の海に浸かって戯れている間に、彼が片付けをする。

「お風呂ー」
彼の呼び声で、昨日浴室で晒した痴態を想い出して媚肉が一気に疼き出す。
楓と手を繋いで浴室へ入る。
これから楓と浣腸し合い、排泄を晒し、愛し合うのだ。
彼が視ている前で。

それを想像するだけで、ぞっとするような官能が湧き起こり、媚肉の奥底が一気に疼き出す。
しかし、彼と楓の感情を知った今、恥じらいはあっても、嫌悪感はなかった。
彼は何時になったら、私とセックスしてくれるのだろうか?
楓は、肛門でエクスタシーを何度も極めた。
そしてアナルセックスは彼に求められてするようになったと言った。

慢性の欲求不満だった私と違って、楓は、肉体的にも満たされているはずだった。
仮に私とはセックスしなくても、楓とは当然するはずだが、それにしても私がここに来てから、彼と楓が性的に肉体を触れ合ったのを視た事がない。
私のいない処で?
しかし、私はここに来てから楓と離れた事はなかったし、成り行きからしても不自然だった。
今の状況と、私がここに来てからの経緯から、私と楓と彼と、三人で愛し合うのが自然であろう。

どうして彼は楓にも、私にも手を伸ばさないのだろう?
待っている?
そうか。
そうなのだ。
彼は待っているのだ。

今朝、楓が“亜由美さんが最優先で”、“後は、亜由美さんが望めば”と言った。
私が、楓を無意識に愛撫するように、楓に自然に愛撫を求めるように、彼にセックスを求めるのを、待っているのか。
昨日は、楓に愛撫され続けて性欲の虜になり、エクスタシーの揺らぎが極限に至って、女性器への愛撫を言葉にして求めた。
そんな状況下ではなく、私が純粋に、ただ自分の欲望のままに、彼にセックスを求めるのを。

(続く)

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