同窓会が修羅場の始まりだった-第10話 3010文字 城山アダムス

同窓会が修羅場の始まりだった-第10話

女子大で准教授を務めるひろしは、同窓会で教え子の愛子と15年ぶりに再会する。美しい人妻に変貌していた愛子とひろしは、その夜関係を持つ。二人はその後も密会を続け、その蜜月はやがて修羅場へと化していった。

作家名:.城山アダムス
文字数:約3010文字(第10話)
管理番号:k082

「いつまでそんな格好しているの?」
気がつくと僕はまだ全裸だった。愛子の美しい妖艶な姿に反応したペニスが、固く勃起していた。慌ててブリーフを履こうとしたら
「慌てなくて大丈夫よ。」

愛子は僕に歩み寄るとそっとキスしてきた。僕も唇でそれに応えた。気がつくと愛子の手は僕のペニスを軽く握っていた。ペニスはさらに固さを増した。

「毎日これが欲しいな。」
「僕も毎日愛子に会いたい。」
「本当?」
「本当だよ。」
「じゃあ明日も会えるかしら?」

明日の昼間は学生の卒業論文の指導で予定が埋まっている。僕が黙っていると
「無理しないで。あなたが忙しいの承知しているから。」
そう言うと愛子は僕から離れ、ドアに向かって歩いて行った。愛子の後ろ姿が寂しげだった。

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「できるだけ会えるように時間を作るよ。また、連絡する。」
「楽しみに待ってるわ。」
愛子は部屋を出て行った。僕の煮え切らない態度に少し苛立っているようにも思えた。

————

愛子がいなくなった部屋のソファーに座り、フーッとため息をついた。
同窓会の夜、そして今回と愛子と会ったのはまだ2回だ。しかし、このわずかな時間の中で、愛子と僕は深く交わり、愛子は離婚まで決意した。

急な展開に僕の気持ちが着いて行っていない。離婚した愛子を受け入れるだけの覚悟もない。僕は愛子が好きだ。少なくとも十五年前の僕は愛子に恋い焦がれていた。だから、今回の愛子との展開を喜んでいいはずだ。しかし、ここまで現実が先に進んでしまうと
「逃げたい。」

という気持ちがふと心の片隅をかすめる。それを、必死に打ち消している自分がいる。これから、愛子とどう関わっていけば良いのだろうか。今日みたいに、ただ愛子を抱いて快楽に溺れるだけでいいのだろうか。
ホテルの部屋を出ると、重い足取りで家路についた。

————

次の日、僕は大学で学生の卒論の指導をしていた。休憩時間に研究室から出ると、廊下の掲示板にふと目が留まった。岩手の大学で教授を募集している求人広告が貼られていた。実はこの求人広告は以前から目にしていたが、岩手に行くつもりなど無かったので全く気にも留めていなかった。
「申し込んでみようかな?」

僕は今、准教授だ。僕の勤務している大学は、女子大なので学生数が年々減少している。教員数も毎年削られ、教授のポストは全く空いていない。他の大学の教授に応募しない限り、教授への道は険しい。岩手の大学に応募すると、教授への道が開けるのだ。

しかし、それは建前である。僕の本当の動機は、岩手の大学に赴任すると、愛子から離れることができるということだった。昨日から今日にかけて僕は
「愛子から逃げ出したい。」
という気持ちが強くなっていた。いつの間にか、愛子の存在が重荷になっていた。

自宅に帰って、妻に岩手の大学の求人のことを相談すると、
「今の大学で教授になるのはなかなか難しいのでしょう。受けてみたら?」
妻は僕が教授に昇進することを心から願っている。

「もし岩手の大学に決まったら、君はどうする?」
「どこまでもあなたに着いていきますわ。」
妻はそう言うと、満面の笑顔を浮かべた。僕は、妻を愛おしいと思った。その直後、愛子のことが脳裏をよぎった。

「このままでは、妻も愛子も不幸にしてしまう。」
僕の心は潰れてしまいそうだった。その日のうちに、岩手の大学の応募用紙を郵送した。
二日後、岩手の大学から1週間後に面接をするという旨の速達が届いた。面接までに、今までの論文の整理や研究実績をまとめておかなければならない。愛子と会う余裕などない。

その日も愛子からⅭメールが届いた。
「今度はいつ会えるの?」
「ごめん。今、忙しいから会えない。できるだけ都合をつけて会うようにするから、1週間ほど我慢してくれ。」

岩手の大学の面接を受けることなど、愛子に伝えられるはずもない。
「わかった。」
愛子からの返信は4文字だった。愛子に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

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1週間後、岩手の大学の面接を受けた。大学の方では僕のこれまでの研究実績を調べていた。
「田中先生が本大学の教授に就任してくださると、教授陣の層が厚くなり、とてもありがたいです。ぜひ、よろしくお願いします。官舎も整っています。研究室も準備してあります。」

面接でいきなり岩手の大学への赴任を求められた。僕ははじめあっけにとられていたが、岩手の大学の実情を聞いて納得した。
岩手の大学の心理学担当教授が急に重い病気で入院し、退官することになった。次の教授を一日でも早く迎えなければならない。しかし、応募が全くなく、大学としても困り果てていたところに僕からの応募用紙が届いたのだ。

その日のうちに、岩手の大学へ教授として就任することが決まった。
家に帰って妻にそのことを伝えると、涙を流して喜んでくれた。学長にも伝えなければならない。
翌日すぐに大学に向かい、学長室を訪ねると、岩手の大学からすでに学長には連絡が届いていた。

「田中先生。岩手の大学教授への昇進、おめでとう。君が担当していた学生は、僕が面倒見ることにするから、安心して岩手に行ってくれ。」
学長も満面の笑みを浮かべて、僕の岩手の大学教授への就任を喜んでくれた。僕の勤める女子大は学生減の影響で准教授のリストラを進めていた。僕の岩手の大学への転出は、女子大としても渡りに船だったというわけだ。

とんとん拍子に岩手の大学への就任が決まり、妻はいそいそと引っ越しの準備を始めた。
「愛子には何と言って伝えればいいのだろう?」
僕は愛子と会うのが怖かった。愛子には伝えず、このまま岩手に逃げたかった。しかし、そんなことが許されるはずもない。

僕の心は愛子から完全に逃げていた。愛子の存在が僕にとって完全に重荷になっていた。今思えば、僕は愛子に対していつも中途半端な男だった。
愛子が学生時代、愛子に惹かれている気持ちを愛子に打ち明ける勇気はなかった。そして愛子が卒業した2年後、妻と結婚した。

今度の同窓会でも、愛子と再会することは楽しみにしていたが、愛子との関係がこんなに親密になることは全く予想していなかった。
愛子は離婚まで決意している。僕と愛子では、僕たちの関係に対する覚悟に、大きな差がある。僕はその覚悟の差を埋めようとしないばかりか、そこから逃避しようとしている。

こんな気持ちで、これからも愛子に向き合ったら、愛子を決して幸せにすることはできない。
「愛子と別れよう。」
僕はそう決心した。愛子はまだ離婚していない。今ならまだ間に合う。

その直後、愛子からメールが届いた。
「ひろしさん。会いたいな。いつ会えるかしら。」
時計を見ると、午後1時だ。ネットでホテルを検索すると部屋が空いていた。すぐに予約を入れた。

「よし、これから愛子に会って、僕の気持ちを正直に伝えよう。そうしなければ、愛子をますます不幸にしてしまう。」
僕は愛子に直接会って、別れを伝えようと決心した。
「今日の午後2時にこの前のホテルで会えないかな?」

愛子にメールを送った。
「今日の午後2時にこの前のホテルね。子供が夕方帰ってくるから、長い時間は会えないけど、でもやっと会えるのね。とってもとっても嬉しいわ。」

愛子から返信がきた。愛子は僕と会うことをとても楽しみにしている。それなのに・・・僕は別れを切り出そうとしている。心が張り裂けそうだった。
「ちょっと出かけてくる。」
妻にそう言って家を出ようとしたら、妻が慌てて
「お帰りは何時になるの?」
と聞いてきた。

(続く)

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