鹿児島浪漫紀行-第7話 3000文字 城山アダムス

鹿児島浪漫紀行-第7話

ひろしは、最愛の妻と離婚した心の傷を癒すため、鹿児島の旅に出る。旅先で出会った3人の女性と逢瀬を重ねたひろしは、女性たちの尽きない淫欲の餌食となっていく。50歳を過ぎたひろしは、体力の限界を感じながらも、懸命に女性たちに自分の体を捧げるのだが・・・

作家名:城山アダムス
文字数:約3000文字(第7話)
管理番号:k123

僕はシャワールームでオイルをきれいに流した。
「ひょっとして食事の後、楓とベッドを共にするかもしれない。」
今夜のいざという時に備えて、腋の下や下半身を念入りに洗った。

シャワーを浴びて、服装を整えた。このホテルの夕食はイタリアンだ。キャリーバッグの中から一番お洒落な服を選んで着た。
「少し早めにレストランに行こう。」
楓より遅れては失礼だ。午後6時45分に部屋を出た。

レストランに着くと、ボーイが席に案内してくれた。テーブルの上に二人分のナイフとフォークが揃えてあった。
「あのきれいな楓と一緒にこれから食事なんだ。」
僕は心がときめいた。
しばらくすると、楓がレストランに入ってきた。小さな花柄がプリントされた紺のブラウスに無地のタイトスカートと、とてもシックな服装だ。

セクシーランジェリーショップ01

周りのテーブルに座っている男性客の視線が一斉に楓に向いている。それくらい楓の美しさは際立っていた。
楓はテーブルの向かい側に立つと
「お待たせしました。よろしくお願いします。」
軽くお辞儀して席に着いた。

すぐに一皿目の料理とワインが運ばれてきた。
「乾杯。」
きれいな女性を正面に見ながら口に注ぐワインの味は格別だった。
レストランで僕と楓は話が弾んだ。パスタ、リゾット、スープ、ステーキと次々に美味しい料理が運ばれてきた。食事をしながら僕たちはすっかり打ち解けていた。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、テーブルにデザートのティラミスが運ばれてきた。
「そろそろお食事も終わりですね。」
楓は寂しそうな表情だった。
「お食事の後、僕の部屋でお話しませんか?」

「ひろしさんのお部屋に伺ってよろしいのですか?」
楓の頬が少し赤くなった。
「ぜひ、私の部屋でゆっくりお話でもしましょう。」
楓は黙ってうなずいた。

レストランを出ると、エレベーターに乗り、僕の部屋のある5階で降りた。
部屋に入るとルームキーをボックスに差し込んだ。部屋の照明がついた。大きな窓ガラスの外にきれいな月の明かりが見えた。楓は窓際まで歩いて行き
「わあ・・・お月様が出てる。きれい。」
そうつぶやくと、じっと窓から月を眺めていた。僕は楓の後ろに立った。楓の頭越しに一緒に月を眺めた。楓の髪から何とも言えない、いい香りがした。

「月がきれいですね。楓さん。」
「ひろしさん、月がきれいに見えて、とっても素敵ですね。」
「楓さんと眺める月は特にきれいです。」
僕は楓の背中に近づいた。楓は僕の気配を感じているようだったが、気に留めない素振りだった。

僕はそっと楓の肩に手を置いた。楓はじっとしたまま黙っていた。
楓の身体を抱き寄せた。楓はくるりと僕に身体を向け、僕を愛しむように微笑んでいた。僕は楓に顔を近づけた。楓はそっと目を閉じた。まつ毛が震えている。
唇が触れた。楓の唇はあたたかく柔らかい。唇を少し開くとお互いの舌が触れ合う。二人の唇はさらに吸い付き、いつの間にか舌が絡み合う。楓の息が熱く荒くなった。

楓の唇を激しく吸いながら、そっと右手をブラウスの胸に添えた。
指をブラウスのボタンの隙間に忍ばせる。指先がブラジャーの肩ひもに触れる。指を下に滑らせながら、ブラジャーと胸の隙間に差し入れた。指先はなだらかな胸のふくらみをたどりながら、乳首に触れた。

「あっ。」
楓は微かに声を漏らした。指先は楓の乳首にそっと触れている。
楓の息がさらに荒く熱くなった。乳首に全身の感覚を集中させているようだ。楓の上半身がゆっくり動きはじめた。僕の指と乳首が触れ合う刺激をもっと求めているのだろう。

僕は楓のブラウスから手をそっと抜き、スカートの裾をつかんだ。そして、スカートの中に手を入れると、指先で太ももにそっと触れた。ストッキングのさらさらした感触を確かめながら、指先を足の付け根から鼠径部へ這わせていく。指先が、ストッキングの腰ゴムから中に滑り込み、ショーツにとどいた。いよいよ、指をショーツの中に入れようとした時、
「ひろしさん、シャワーを浴びさせてください。」

楓の身体が少し離れた。
「どうぞ、シャワーを浴びてください。」
「ひろしさんは、どうされます?」
僕は食事前にシャワーを浴びていた。しかし、ここではシャワーを浴びるのがマナーだろう。

セクシーブラショーツ一覧03

「僕も後からシャワーを浴びます。」
「ひろしさんからどうぞ。私が先だと、ちょっと恥ずかしくて。」
「じゃあ。先に浴びますね。」
脱衣室で服を脱ぎ、浴室でシャワーを浴びた。早く楓を抱きたい衝動を抑えながら今夜、一番大切な役割を果たすであろう、僕の下半身を丁寧に洗った。

シャワーを浴び終え、脱衣室で身体を拭きバスローブを羽織った。脱衣室からベッドルームに入ると、楓はまだ月を見ていた。
月を見つめる楓の姿は美しかった。肩まで伸びたストレートな黒髪。色白でスレンダーな身体。大きくクリクリとした切れ長の目。
・・・こんないい女をこれから抱ける・・・僕の心臓は大きく鼓動し、下半身はすでに限界まで膨れ上がっていた。
「シャワーを浴びて来てください。」

楓は軽くうなずくと、脱衣室に入った。浴室からシャワーの音が聞こえてきた。シャワーの音が止まるのが待ち遠しかった。とても長く感じた。
今日の夕方、遥香に射精した後、強い虚脱感に襲われたが、美しい楓を目の前にすると、いつの間にか虚脱感は消え、獣のような性欲が沸き上がっていた。

僕はまるで美味しい獲物を狙う飢えた野獣のような気持ちで、楓がシャワーを終えるのをまだかまだかと待ち続けた。
やっとシャワーの音が止まった。脱衣室のドアが開き、白いバスローブに身を包んだ楓が現れた。バスローブの下には、白く細い足が伸びている。
楓はドアの前にじっと立ったまま動かない。恥ずかしそうに両腕を胸の前で交差させ、僕の視線から身体を少しでも隠そうとしているようだ。

「ひろしさん。電気を消してください。」
僕は明るい照明のもとで楓の美しい肢体をしっかり確かめたかった。しかし、楓の気持ちに配慮しなければと思い照明を落とした。部屋は暗くなったが、微かに楓の姿をとらえることができた。
僕は先にベッドに入り、掛布団をめくった。

「ここに、どうぞ。」
楓はゆっくりベッドに歩み寄り、僕の隣に仰向けに寝た。緊張した面持ちで、目を大きく開き、天井を見つめている。両腕をバスローブの胸の上に置きながら、興奮しているのか荒い息遣いを必死に抑えている。

僕は楓をそっと抱き寄せ、楓のあごを指で軽く持ち上げた。楓の唇と僕の唇が重なった。楓はすぐに唇を開き、舌を求めてきた。お互いの唇が強く密着し、舌が絡んでいく。ピチャピチャと唇と舌が湿った音を奏でている。
ゆっくり楓のバスローブの紐に手を伸ばし、結び目を解いた。襟元を分け膨らみのある胸元を開いていく。

胸のふくらみの周りを五本の指先で軽く撫でた。ゆるやかに膨らんだ乳房の外側から乳首の近くまで、刷毛でなぞるようにそっと撫でた。
胸は汗ばみ、乳房が少し張り出してきた。僕の指の動きに合わせて胸をゆっくり動かしている。楓の膨らんだ乳首に軽く唇でキスした。
「あああ・・・ん。」

楓は声を漏らす。僕は乳首の膨らみを唇に含んだまま、右手を楓の膝の上にそっと置いた。
僕の手は楓の膝を軽くなぞりながら、逡巡するように足の付け根に近づいていく。やがて指先は足の付け根の陰毛に触れた。陰毛の生え際を優しく撫でる。生え際にそって指を這わせると、指先は小陰唇に触れた。小陰唇の内側は温かい愛液ですでに潤っていた。

(続く)

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