セックスセミナー-第11話
女性経験が乏しく、セックスで彼女を満足させられないひろし。ある日サイトで見つけたセックスセミナーを受講する。美人講師の実技指導を受けながらセックステクニックを磨いていくひろし。セミナーで磨いたテクニックでひろしは彼女を満足させられるのか。
作家名:城山アダムス
文字数:約3380文字(第11話)
管理番号:k128
透き通るような色白の肌。形の整った乳房。きゅっと閉まった腰のくびれ。すらりと伸びたきれいな足。足の付け根には黒々と生えた陰毛。その美しく整った肢体にたちまち下半身は反応し、勃起した。
この若い女性とプレイしたいと思った。僕以外の男性も同じ気持ちだろう。
「それではプレイを始めてください。」
プレイが始まった。僕は若い女性の方に向かった。しかし、その女性は僕を無視するように高身長の若い男性の方に走り寄って行った。高身長の若い男性とスレンダーな若い女性はシックスナインを始めた。二人は恋人同士のように絡み合っている。
僕が二人のプレイを羨ましそうに見ていると、突然中年の太った女性に抱きつかれた。
「お兄ちゃん、私とプレイしよう。」
太った女性は僕のペニスをしゃぶり始めた。僕もその女性の性器に顔を近づけた。性器は強烈な淫臭がした。僕は思わず息を止めた。
「お兄ちゃん、クリ舐めて。」
太った女性はクンニリングスを催促してきた。僕は舐める気にならない。仕方なく指先でクリトリスを刺激した。太った女性は美味しそうに僕のペニスをしゃぶっている。
「入れて。」
その女性はいきなり足を広げた。太い脚の奥に赤くただれた性器が口を開いていた。膣口から強烈な淫臭が鼻をつく。挿入したいという気持ちにはならなかったが、その女性のフェラに刺激されてペニスは勃起していた。しかし、挿入の合図はまだ出ていない。
「まだ合図がありません。」
僕がそう言うと、太った女性は僕の下半身に馬乗りになった。騎乗位で挿入しようとしているのだろうか?
「ピーッ。」
その時、笛が鳴った。
「相手をチェンジしてください。」
僕は笛に救われたと思った。僕は若い女性の方に行こうとした。しかし太った女性が馬乗りになっているので体を動かすことができない。若い女性は、相手をチェンジして中年の太った男性とシックスナインを始めていた。
僕はやっと太った女性を振り払うと、色黒の痩せた女性と抱き合った。女性はいきなり僕のペニスをしゃぶり出した。唇をペニスに沿って、スライドさせるように動かしたかと思うと、睾丸を口に含んで舌で転がしたりした。かなりのテクニックだ。
僕は痩せた女性の性器に口を近づけた。今度は淫臭がしなかった。女性の性器に顔を近づけ、舌先でクリトリスを舐めた。
「ああん・・・気持ちいい。」
痩せた女性はもだえるように体をのけ反らせた。女性の膣から大量の愛液が流れてきた。感じやすい身体なのだろう。
「あなたのオチンチン、太くて大きい。」
痩せた女性は美味しそうに僕のペニスをしゃぶっている。女性は急に体の向きを変え、僕のペニスを割れ目にこすりつけながら
「ああん、挿入の合図はまだなの?」
鈴木綾香に挿入を催促した。
「合図があるまでお待ちください。」
「ピーッ。」
笛が鳴った。
「相手をチェンジしてください。」
僕にやっと若くてスレンダーな女性が回ってきた。僕は若い女性を抱き寄せた。僕ははっとした。女性は馴染みのある肌触りだった。
僕は右の乳房の下の大きなほくろを確認した。間違いなく紗也加だ。若いスレンダーな女性は紗也加だったのだ。
紗也加も僕に気づいたようだ。驚いたのか、僕の身体から一瞬離れた。
「ひょっとして、ひろし君?」
「紗也加さん、どうして?」
「私セックスセミナーの上級受けてたの。ひろし君も受けてたの?」
「紗也加さんと気持ちよくセックスしたいから。」
「そうだったのね。びっくりしちゃった。」
驚きのあまり、僕の下半身の勃起は静まり、紗也加の性器も潤いがなくなっていた。その時だ。鈴木綾香が僕にコンドームを手渡した。挿入してもいいという合図だ。
僕は勃起していないので、コンドームを装着することができない。
「ひろし君、無理しないでいいよ。」
紗也加は冷静に僕の下半身を見ている。僕がもたもたしていると、
「ピーッ。」
また笛が鳴った。
「相手をチェンジしてください。」
紗也加は僕の身体からさっと離れると、一目散に高身長の若い男のもとへ移動した。高身長の若い男も紗也加にさっと近づいた。
紗也加と若い男はお互いをむさぼるように抱き合っている。明らかに紗也加の身体はあの高身長の男を求めている。僕は強い嫉妬を覚えた。
「ねえ、お兄ちゃん、私としよう。」
また中年の太った女が抱きついてきた。鈴木綾香が僕にコンドームを手渡した、挿入していいという合図だ。
「お兄ちゃん、早く入れて。」
太った女は仰向けに寝ると、足を大きく開いた。赤くただれた性器が大きく膣口を開けていた。膣口は強烈な淫臭を放っていた。
「何してるの?早く入れてよ。」
太った女は僕の手からコンドームを奪うと、袋を破り僕のペニスに装着しようとした。ペニスは勃起していなかった。女は僕のペニスをしゃぶった。僕の意思に反して、ペニスは勃起してしまった。そして手際よくコンドームを僕のペニスに被せた。
中年の太った女はまた仰向けに寝ると、足を大きく開いた。
「早く入れて。」
僕はしぶしぶペニスを挿入した。膣口は広くぶよぶよしている。ペニスを挿入しても膣との密着感を感じない。愛液からは強烈な淫臭が漂う。僕は顔を背け、息を止めた。
「紗也加はどうしているだろう。」
紗也加の方に目をやると、高身長の若い男と抱き合い激しく下半身をぶつけ合っていた。正常位、騎乗位、バック・・・体位を変えながらセックスに没頭している。
「ああん・・・ああんん・・・あああ。」
紗也加の喘ぎ声が部屋中に響いていた。
「お兄ちゃん、もっと激しく動いてよ。」
太った女が僕に激しいピストンを要求する。僕はやけくそになって女の膣をペニスで突いた。
「ああんん・・・ああん・・・お兄ちゃん・・・いいよ。」
太った女も紗也加に負けないくらいの喘ぎ声をあげる。
「あああ・・・イクイクイッチャウ。」
紗也加の叫び声が聞こえた。
「ああ・・・お兄ちゃん・・・イクイク・・イッチャッタ。」
太った女もイッタようだ。
「ピーッ。」
そこで笛が鳴った。
「これでプレイは終了です。自分の椅子に戻ってください。」
僕はすぐに女から離れて、自分の椅子に座った。紗也加のことが気になった。紗也加はまだ若い高身長の男と抱き合ったままだ。
「プレイは終了です。自分の椅子に戻ってください。」
鈴木綾香に強く促されて、紗也加と若い高身長の男は自分の椅子に戻った。
「これでレッスン3は終了です。皆さん服を着てください。ただし仮面は最後まで外さないでください。服を着たらまた自分の席にお座りください。」
講習生はそれぞれ自分のかごから服を取り出すと急いで服を着た。服を着終わると全員自分の席に着いた。
「これで本日の上級セミナーは終了します。最後にカップル宣言される方はいらっしゃいますか。」
すると、紗也加と若い高身長の男がさっと手を挙げた。
「皆さん、新しいカップル誕生です。ホテル宿泊券を差し上げます。お二人とも前にどうぞ。」
紗也加と若い男は椅子から立ち上がり、二人並んでホテルの宿泊券を受け取った。
「皆さん、拍手をお願いします。」
残りの講習生は二人に拍手した。僕もしぶしぶ拍手した。紗也加は若い高身長の男と一緒に僕の方へ歩いてきた。
若い高身長の男をよく見ると、福山拓哉だった。
紗也加は僕に顔を近づけ、耳元で
「ごめんね、ひろし君。私、今、福山君と付き合ってるの。」
とささやいた。その声は嬉しそうに弾んでいた。福山拓哉も僕に顔を近づけると、
「田中君、紗也加さんを僕に譲ってね。」
紗也加と福山拓哉は手をつないで嬉しそうにスナックを出て行った。
僕が紗也加のマンションのエントランスで福山拓哉とすれ違ったが、あの後二人はマンションで会っていたのだ。
僕は二人の後姿を茫然と見つめていた。
その時だ、耳元でささやく女の声がした。
「ねえ、お兄ちゃん。私たちもカップル宣言しようよ。」
声の方を振り向くと、太った中年の女が僕を見て微笑んでいた。
「私、お兄ちゃんが気に入ったの。私たちもカップルになろう。」
太った女は僕の手を握ってきた。その手はビチョビチョに汗ばんでいた。汗から強烈な淫臭がした。
「い・・い・・・いやだあ・・・。」
僕は慌ててセミナーを飛び出した。
「ねえ、どうして逃げるの?カップルになろうよ。」
太った中年女は僕を追いかけてくる。
「嫌だ・・・絶対嫌だあ・・・。」
僕は逃げた。
死に物狂いで逃げた。
太った中年女はどこまでも僕を追い続けてきた。
(終わり)
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