ビーストハンター-第5話
ビーストと呼ばれる、人に害を成す存在がいる。そんなビーストを狩り、金を稼ぐ者たちもいる。ビーストハンター……彼ら彼女らはそう呼ばれていた。
藤堂タカシと鷹山セシルは、そんなビーストハンターであった。2人は金を得るため、今日もビーストを狩る。
作家名:護堂アオイ
文字数:約2640文字(第5話)
管理番号:k100
昼、人で賑わっている街。
人々は買い物や食事を楽しんでいる。
その事件は、そんな平和な光景の中で起こった。
さまざまな店が並ぶ通りを歩いている1人の青年。普通に歩いたかと思ったら突然、苦しみだした。
苦しみ、倒れる青年。周囲にいる者は、何事かと驚く。1人の女性が「大丈夫ですか?」と青年に近づいたときだった。
倒れている青年が急に右腕を伸ばし、近づいてきた女性の手首を掴んだ。
驚く女性。いきなり手首を掴まれたから……それもある。
だが、もう1つ驚いた理由があった。
自分の手首を掴んだ青年の手……それは、人間のものではなかった。
まるで針金のような剛毛が生えた手。爪は鉤爪になっている。
よく見れば、剛毛が生えているのは手だけではない。青年の全身に、剛毛が生えていた。
そして顔はサルのようになっている。
それを見た女性は、
「きゃああああっ!」
と悲鳴を上げた。
全身の剛毛を生やした青年……ビーストのような姿になった青年は、女性の首に噛みついた。
歯は鋭い牙と化している。
女性は首を噛み千切られ、絶命した。
街の中に突如としてビーストが姿を現し、人々はパニックと化した。
◇◇◇
つい数分前までは人間の青年だったビーストが街で暴れている。ビーストに追われ、襲われ、街にいる人々はパニックを起こしている。
そんな様子を、小さな雑居ビルの屋上から見つめている女が1人。
癖のない銀色の髪をロングにしている、20代前半に見える女。整った顔立ちをしており、美女と呼んでよかった。
赤いビスチェに黒いタイトミニのスカートという服装。ビスチェを押し上げている膨らみのサイズは、軽く見積もってもGカップはあった。
そして長身。170センチはある。
銀色の髪の美女・ユキの顔には、ニヤリとした笑みが浮かんでいる。
「成功ね……」
そう呟くと、ユキは雑居ビルの屋上を後にした。
◇◇◇
夜、《夜の天使》亭。
いつも飲む酒を注文したタカシは、いつものようにマイを指名した。
マイと共に部屋に向かうタカシ。
部屋の中に入ると、マイは服を脱いで下着姿になる。
レモンイエローのストラップレスのブラジャーと、同じ色のローライズのショーツ。
どちらも赤いリボンがワンポイントとなっていた。
マイはレモンイエローの下着も脱いで全裸となる。
上半身裸となったタカシは、マイにベッドに腰かけ、M字開脚をしてもらう。
恥ずかしがることなく、言われたとおりベッドの上でM字開脚をするマイ。
タカシは彼女の前で膝をつく。視界に入るのは、薄めの柔毛で飾られた股間。
舌を伸ばしながら、マイの股間に顔を近づけるタカシ。彼の舌が股間に触れると、
「んっ……」
マイは小さく声をこぼす。
タカシの舌が動く。柔毛をかき分けて女の証しであるスリットを露出させる。
スリットに沿って這うタカシの舌。
「ああ……」
タカシの舌がスリットに沿って這う音と共に、マイの甘い声が混ざって部屋の中に響く。
スリットに沿って何度も這うタカシの舌。やがてマイの股間は彼の唾液と、マイ自身が溢れさせる淫らなメスの蜜で濡れていく。
マイの股間から顔を離したタカシは、彼女に横になるように告げる。
言われたとおり、ベッドの上に横になるマイ。タカシはベッドの上に乗り、彼女の脚を脇に抱えた。
そしてスラックスのファスナーを下げ、いきり立っているモノを抜き出す。
怒張の先端が、マイのスリットに触れる。タカシはそのまま腰を突き出した。
スリットを左右に割り広げ、淫蜜で熱く濡れている秘洞に突入するタカシの肉棒。
「ふぅあっ!」
肉棒が突入してきた際に生じた快感混じりの衝撃……マイはそれで首を反らし、甘い声を漏れ響かせる。
タカシのモノを歓迎するように、ギチギチときつく締めつけてくるマイの秘洞。
きつい締めつけを楽しみながら、タカシは腰を動かす。肉棒が、ガンガンと秘洞を突く。
「あっ、あっ! あふっ! あっ!」
肉棒で突かれるたびに快感が秘洞から走り、マイは顔を赤く染めて甘く喘ぐ。
タカシが腰を動かすと、彼女の裸身が揺さぶられる。
裸身の揺れに合わせ、Fカップの乳房がタカシの目の前でユサユサと派手に揺れた。
タカシは怒張で秘洞を突き続けながら、両手を揺れる乳房へと伸ばしていく。
鷲掴みにされるFカップの柔らかな膨らみ。
タカシは掴んだ乳房を揉みながら、秘洞を突き続ける。
「ああっ! あっ、あっ! あふうっ!」
秘洞だけではなく胸からも快感が広がってきて、マイが漏れ響かせる声の中にある甘い色は濃さを増していく。
疾走する快感で全身の肌が赤く染まり、汗で濡れていった。
マイが抱く快感は、肌を赤く染めて汗で濡らすだけではない。秘洞をウネウネと妖しく蠢かす。
その蠢きで怒張を刺激されて、タカシの腰の動きは無意識のうちに激しくなっていった。
「あふうっ! あふあっ! あっ、あふっ! ああっ!」
激しい勢いで秘洞を突かれ、マイの内側を疾走する快感が強まっていく。それに合わせ、口から漏れ響く声が大きくなっていった。
大きな声で喘ぐマイの内側で、快感が爆発寸前まで膨れ上がる。
同時に、彼女を突くタカシのモノは脈動を開始していた。
タカシはラストスパートをかけるように、腰の動きを速くさせる。
一突きするごとに、肉棒の脈動は大きさを増していく。
勢いを付け、一気に根元まで肉棒を秘洞へと叩き込むタカシ。
「ふうあっ!」
秘洞から凄まじい衝撃が走ってきて、目を見開くマイ。
その一撃が、彼女へのとどめとなった。
「あっ、あっ……ふううああっ!」
マイは背中を弓なりに反らし、裸身をビクビクと震わせる。
彼女を性の高みへと導いたタカシは、秘洞から怒張を引き抜く。直後、ソレは弾けた。
白濁した体液が、絶頂したマイの股間や下腹を白く汚していく。
「ああ……」
タカシが手を離すと、マイは余韻の熱い吐息をこぼしながら脱力していった……。
◇◇◇
街の中で、普通の人間が突如としてビーストになる……という事件が連続して発生した。
その場にたまたま居合わせたセシルは、元は人間のビーストを射殺する。
死んだビーストは、不思議な輝きを放つ石を残すものだ。人間が変化したビーストも同じ。
その石を残す。
鑑定してもらったら、最低ランクであるEランクであった。
なんで人間が突如としてビースト化するのか、それは謎だ。
しかし、ある共通証言があった。
人間がビースト化する現場では、銀髪を長く伸ばしている美女の姿が目撃されている、という証言。
この事件を解決すれば、金になるのではないのか? セシルはそう思った。
「1人で解決するのは無理そうね……また彼の力を借りますか」
(続く)
※本サイト内の全てのページの画像および文章の無断複製・無断転載・無断引用などは固くお断りします。
リンクは基本的に自由にしていただいて結構です。