我愛你-第2話 2820文字 バロン椿

我愛你-第2話

39歳の主婦、高木弥生は4つ年上の夫、壮一、一人息子で中学一年の智之と小田急線新百合ヶ丘の一戸建てにつつましく暮らしていた。
だが、大学の先輩、大手商社に勤める寺田麗子の昇進祝いの会で、中国からの研修生、27歳の王浩と出会ってから、人生がガラッと変わってしまった。
王は優しく、かつての夫のようにグイグイと引っ張ってくれる。そんな王と男女の関係になった弥生は彼とは離れられなくなっていた。
編集注※「我愛你」は中国語で (あなたを愛しています)の意味

作家名:バロン椿
文字数:約2820文字(第2話)
管理番号:k098

平凡なセックス

「いいかい?」
先にベッドに入っていた弥生の後ろから、夫が布団に潜り込んできた。
(2ケ月振りかしら。すっかりご無沙汰だったのに、珍しいわ……)
弥生が「ええ」と頷くと、180センチと大きな体を背中にピタリと寄せ、華奢な体を両腕でギュッと抱き締める。

弥生は自慢するものはないが、ちょっと、おっぱいが大きいこと。そのおっぱいを夫がキャミソールの上から揉みしだくから、「ああ……」と甘い吐息が出てしまう。

続いて、夫はキャミソールを剥ぎ取り、パンティを引き下ろして弥生を裸にすると、自分もパジャマとパンツを脱いで裸になり、おっぱいに貪りつき、尖った乳首をしゃぶってくる。
処女のまま結婚した弥生は、セックスとはそういう風に進めるもので、女は夫が欲するままに身を任せるものだと信じていた。

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だから今夜も、「あ、あなた……」と身を捩る弥生の肌を夫の舌が這って下腹部へと向かうと、自ら脚を開いて迎え、夫はそこに顔を埋める。そして、舌先で小陰唇に触れ、上をペロペロと、「あ、あ、あっ、あっ……」と弥生が悦ぶのを確かめ、舌をつぼめて二枚の秘肉に分け入り、中を掻き回す。途端に「あ、あ、あああ……」と大きな喘ぎ声を上げる。

濡れてくる。たっぷり濡れてくる。小陰唇は勿論、会陰もヌレヌレだが、もっとして欲しい。「あ、あ、あ、あ、あなた、あなた……」と夫の頭を押さえつけるが、挿入を望む夫はサイドテーブルからコンド-ムを取り出すと、それを勃起したペニスに被せて弥生の両脚の間に入り、亀頭の先を膣口にあてがって、ゆっくりと腰を押し出してきた。

次の瞬間、亀頭が膣口を押し広げて奥深くまで入り、弥生は「あん」と声を出して、夫にしがみついた。
「や。弥生……」
「あ、あなた……」
二人は唇を合わせ、結合の悦びにしばし浸るが、早漏の夫が腰を前後に漕いで抜き差しを始めると、それは終焉に向かってしまう。

「くぅ……うぅぅ……」 と顔を歪め、腰の動きが速くなり、弥生は「あん……いやっ。まだダメよ……」とその動きを止めようとするが、いつものことですでに遅く、夫はペニスで深々と突き挿したまま、腰がブルブルと震え、「うっ」と息を吐いた瞬間、コンドームの中で射精していた。

後は夫が射精を終えるまで、「あ、あなた、あなた……」と体を抱き締め続けるが、物足りなさは夫への不満として心に蓄積されていく。
弥生にとって、幾度ものエクスタシーを向かえ、失神するほどのセックスなど知りもしないし、経験もしたことがなった。彼と出会うまでは……

女子会の筈が合コンに

5月の連休明け。寺田麗子のお祝いの会が新宿の高層ビルにあるレストランで開かれた。
「麗子さん、本当におめでとうございます」
「弥生さん、ありがとう」

会うのは5年振り。やっぱり輝いている。
「あら、弥生さん、久し振りね」
苦手な今井洋子もいるが、みんな、学生時代からの付き合いだから、「昇進お祝い会」というより、「アラフォー女子会」といった雰囲気。
そのお蔭もあり、「今井さん、少しもお変わりありませんね」と、まずは無難な挨拶で切り抜けた。

そんなお祝いの会は
「えっ、そうなの?」
「そうですよ、麗子さん」
と、やはり主役の寺田麗子とロンドン帰りの今井洋子、先輩二人が中心になるが、幹事の金子めぐみも「もっと詳しく教えて下さい」とそれに加わる。しかし、引っ込み思案の弥生は聞き役に回る。

そこに、「何だ、寺田君たちじゃないか」とよく日焼けした40歳代後半と思われる男性が声を掛けてきた。
幹事の金子めぐみは勿論、今井洋子も弥生も、「え、誰?」と声には出さぬが、顔を見合わせていたが、寺田麗子は「私の上司の吉川部長よ」と紹介すると、「あら、部長。お座敷の帰りですか?」と、さすがに卒がない。

「ははは、今日は孫君と王君を慰労しようと思ってね」
「さすが、部長。いつも部下思いで」
「いやいや、君こそ、こんなきれいどころを揃えて、内緒はないだろう」
「内緒って訳では無いんですけど、実は私の昇進お祝いで」
「なら、私がご馳走しなくては」

予想外のことではあるが、相手は寺田麗子の上司とあっては、嫌な顔はできない。すかさず、世慣れている今井洋子が「さあ、どうぞ」と立ち上がり、ウエイトレスに席を作らせていた。
それに、部長が「孫君と王君」と呼んだ連れは弥生たちより若い。幾つになって女子会よりは男性が加わった方が盛り上がるもの。

「えっ、ロンドン? 懐かしいなあ」
「西のイーリングに住んでいました」
「私はアクトンだったよ」
と吉川部長と今井洋子がロンドン談義を始めれば、積極さでは誰にも負けない金子めぐみも「私も何度か今井さんのお宅にお邪魔して」と加わっていた。

だが、専業主婦の弥生はそういう話題にはついていけない。独り料理を摘まんでいると、「王です」と、前に座る20代後半の男性から挨拶された。えっ、私に……と意外に思ったが、箸を置き、「高木、高木弥生です」と応えたが、彼の僅かなイントネーションの違いに顔が変化したのか、それに気付いた彼は、「中国の西安、昔の長安です。そこで生まれ、日本の中央大学に留学しました。それで、この会社に入りました」と自己紹介してきた。

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弥生は英文学を勉強したくらいだから、中国人だから、アメリカ人だからと、そんなことに拘ることがなかった。だから、素直に、「へえ、長安なの。兵馬俑って見てみたいわ」と感心し、直ぐに話題を合わせると、彼も「よく知ってますね」とニコッと笑い、話が繋がった。そして、中国のことは勿論、好きなドラマやアイドル等、色々と話し掛けてきた。

いい感じの子ね……と思いながら、「ふふふ、そうなの」と相槌を打っていると、隣から、「いつ入ったの、そのメール」と寺田麗子の声が聞こえてきた。

彼女は「孫君」と呼ばれた男性と話していたが、それを見た王が「内緒ですけど」と声を潜めて、「寺田さんって、人気があるんですよ」なんてことを言ってきた。それならばと、「ねえねえ、麗子さんの好きな人は?」と聞き返したが、「えっ、それは外交上、言えませんよ」としゃれたことを言う。弥生はすっかり王のことが気に入ったが、その上、「あの、高木さんはどちらにお住まいですか?」と聞かれ、「新百合ヶ丘、あ、分からないわよね」と答えると、なんと、「いえ、分かりますよ。私は小田急相模原ですから」と、彼も同じ小田急沿線住まい!

「一度、香港に行ったことがあります」と言うと、「今度は是非上海にいらして下さい」と続き、「弥生さん、弥生さん、そろそろお開きにするわよ」と金子めぐみに肩を叩かれるまで気が付かぬほど、彼との話に熱中していた。

午後9時半過ぎ、「じゃあ、これで」と解散し、それぞれ帰路についたが、弥生と王と小田急線で新百合ヶ丘まで一緒。年甲斐もなく「こんな男の子が恋人だったら」と気持ちが高ぶり、「お休みなさい」と新百合ヶ丘で別れるまでに、携帯電話番号、メールアドレスまで交換していた。

(続く)

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