浅川健太郎の告白-第4話
私、浅川(あさかわ)健太郎(けんたろう)は46歳。会社は中堅だが次長。一応名前の通った私立大学卒だが、自慢する程ではない。
こんな私にも、いくつかの女性遍歴がある。
内緒にして頂くことを条件に、こっそり貴女だけにお話するので、笑わずに最後までお聞き下さい。
作家名:バロン椿
文字数:約1900文字(第4話)
管理番号:k143
あっけにとられ、大人はこんなことしているのかと、コーラを飲みながら見物していると、「あら、かわいい子ね」とおばさんホステスのもう一人、アッちゃんが近寄ってきた。
日焼けした、どこにもいる全く普通のおばさんだけど、厚化粧でキモい感じ。すると、「ダメだぜ。子供を騙したら」とよっさんが言うと、「イヤね、そんなことしないわよ」とアッちゃん。
そこに「銀座の恋の物語」が流れ、アッちゃんから「踊ろう」と手を引かれ、ダンスを始めると、よっさんが「健太郎、いいぞ!」と言い、みっちゃんが「坊主、ぐっと抱き締めろ!」と囃し立てた。アッちゃんもノリノリになって、「触らせて」とチンポを握ってくる。慌てて、「あっ、止めてください」と逃げると、すかさず「バカ、もったいないことするな」とよっさんの声が飛んできた。
何でもありの、欲望渦巻くスナック「灯り」。私はいいおもちゃだった。
チークダンス、やばいよ
それから毎晩、よっさんたちに連れられスナック通いになったが、「子供は金のことなんか気にするな」と、飲み代はおじさんたちが持ってくれる、なんともありがたいものだった。
だが、そうなればコーラばかりとはいかず、「生ビール、お願いします」となるし、チーちゃんやアッちゃんとのチークダンスも「よろしくお願いします」とこちらからアプローチとなる。
そんなところに、夫婦連れの客がいて、「なんだ来てたのか」と旦那さんはよっさんたちに加わってきた。うろ覚えだが、牧場の管理人の前田さんのようだった。奥さんは「明美さん」と呼ばれていたが、女優の石田ゆり子さんに似てなくもない。まあ、それほどの美人ではないけど清楚な感じのおばさん。チーちゃんも同じようなワンピースだが、ちょっと違う。一人離れてカウンター席でママと話をしている。
私はアッちゃんとダンスしていたが、曲が終わると、「アッちゃん、チェンジ。明美さんが健ちゃんと踊りたいって」とママに言われ、その明美さんと踊ることになった。
「ごめんね、私で」と奥さんが照れ隠しに笑ったが、薄化粧だからキモくない。アッちゃんより若そうだから30後半か・・・私は何だかドキドキしてきたが、その時、誰が歌うのか知らないがGet Up,Get Up, Get Up,Get Up burning love……と中森明菜の「Desire」が流れてきた。
「さあ、行ってらっしゃい」とママに背中を押され、奥さんがフロアーに出たが、いきなり躓いてしまい、「あっ、あ、あああ」と私の胸に飛び込んできた。それを見て、あべちゃんが「ハハハ、いいぞ」とすかさず囃し立ててくるものだから、奥さんは顔が赤くなる。
私も慌てて、「だ、大丈夫ですか?」と身体を引き起こしたが、奥さんは「ごめんなさい」と言ったものの、足がもつれ、それこそ私にすがりつくようになってしまった。
「オッパイくっつけちゃう」なんて、チークダンスの時、おばさんホステスは言っていたが、ちょこっとそうするだけで、べったりではない。ところが、今はくっつくどころではない。
後で聞いた話だが、旦那さんは「しょうがねえなあ」と言ったものの、酒場ではよくあることだと割り切っていたそうだ。
歌は「真っ逆さまに堕ちてDesire……」とアッちゃんがマイクを握り、みっちゃんと踊っていたチーちゃんが近寄ってきて、「ほらほら、明美ちゃんも健ちゃんを抱かなくちゃ」と言うから、奥さんも離れにくくなって、私たちは体を密着させた感じのままチークダンスをすることになってしまった。
だが、柔らかくて、温かい女の身体を抱いていたらどうなるか?今の私ならどうにか制御できるが、17歳になったばかり、彼女もいない、初心な高校生には無理。私は自然とチンポが硬くなっていた。
そんな変化に、奥さんは気がつかない筈がない。「あ、いや」と私が焦って、腰を引こうとしていたのも知っている。でも、アッちゃんの歌が「くっつけ、くっつけ」と言っているようで、奥さんは私を抱き続けるから、硬くなったチンポが擦れ、アソコにぶつかり、入れようとしているようで・・・このまま続けられたら射精してしまう。やばい、やばいと堪えていると、危ない寸前で曲が終わってくれた。
もう猶予はない。私は「す、すみません……」と慌ててトイレに駆け込んだが、パンツを脱ぐと、亀頭の先から先走り汁がプツプツと溢れ出ている。皮を剥くと、それだけでチンポが痙攣し、ビュッ、ビュッと精液が噴き出してきた。ああああ……どうにもならない。辺り一面、便器や床に精液が飛び散ってしまった。
ぐったりして、ホールに戻ると「酔ったのか?」とおじさんとおばさんたちが心配してくれたが、そういうことではない。恥ずかしくて、「すみません」とソファに横になってしまった。
(続く)
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