我愛你-第8話 3640文字 バロン椿

我愛你-第8話

39歳の主婦、高木弥生は4つ年上の夫、壮一、一人息子で中学一年の智之と小田急線新百合ヶ丘の一戸建てにつつましく暮らしていた。
だが、大学の先輩、大手商社に勤める寺田麗子の昇進祝いの会で、中国からの研修生、27歳の王浩と出会ってから、人生がガラッと変わってしまった。
王は優しく、かつての夫のようにグイグイと引っ張ってくれる。そんな王と男女の関係になった弥生は彼とは離れられなくなっていた。
編集注※「我愛你」は中国語で (あなたを愛しています)の意味

作家名:バロン椿
文字数:約3640文字(第8話)
管理番号:k098

浴室で……

シャー、シャー、シャー……と温かい湯が弥生の首筋、胸、腹部、そして股間の汚れを洗い流していく。
「乱暴よ……」と弥生が甘えると、シャワーヘッドを離した王が「でも気持ち良かったでしょう?」と背中から抱き締めてくれる。

湯気が立ち込める浴室は温かく、愛し合った後の気怠さを癒やし、体を寄せ合っているだけでも幸せだが、王がおっぱいを揉み上げ始める。乳首はまだ尖ったまま、膣はヌルヌルだから、体はとても感じ易く、それだけで「ああ、ああ、いい、いいわ……」と声が出てしまう。それなのに、下腹部に手を回して股間を弄られると、「あ、あ、ああああ……」と身が捩れる。加えて、若い王はペニスが硬くなって、弥生のお尻をツンツンと突き上げる。

「ああ、ダメ、ここじゃダメ……」と弥生は逃げるが、先程、生で出来なかった王は「我想倣了(したくなった)」とお尻を追って、白いタイルの壁際に追い詰め、「ミィシォン、ミィシォン」と指でクリトリスを嬲ると、弥生はもう立っていられない。

「あ、いや、いや、ダメ、ダメ……」と崩れ落ちる体を、何とかバスタブの縁に手をつき、堪えたが、「ねえ、後ろから入れて」と言わんばかりに、大きくお尻を突き出す格好になってしまった。
後背位。夫とはそんな形で交わったことは無かった。それどころか、想像したことも無かった。

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だが、その扇情的な姿に煽られた王は「叉開腿(脚を開いて)」と膝で弥生の両脚を割ると、勃起したペニスを掴んで亀頭の先をそのまま膣口にあてがうと、腰をグッと前に出した。その瞬間、生身のペニスを受け入れた弥生は「あ、あうぅぅぅ……」と呻いて仰け反っていた。正常位とは違い、王の顔は見えないが、ペニスがいつもより奥深くまで突き刺ささる。

その上、抱きかかえながらおっぱいを揉んでくるから、「あ、あ、あ、ああああ……ハオ、ハオ……あっ、あっ、あ、ああああ……」と、逝きそうになった弥生は意識が薄れていたが、このまま出したらダメ……と本能的に体を捩り、王も「あ、あ、ミィ、ミィシォン……」とすんでのところでペニスを抜き取り、「うっ!うっ!うっ!……」と白濁した精液でタイルの床を汚していた。

その後も欲望の果てるまで、体を求め合った二人。気付いた時、弥生は王に抱かれ、ベッドに横たわっていたが、体に力が入らなかった。
午後5時前、ラブホテルを出た弥生は頭がぼーとしたままで、車が新百合ヶ丘駅に着いた時、弥生は「ハオ……」と王の手を握ってなかなか離さなかった。

王の休日

2019年11月末。木々はすっかり色づき、落葉の気配さえ感じる。
「待った?」
「今来たばかりだよ」

土曜日に会うことが難しくなった二人は、王が休暇を取った水曜日、午前10時に鶴川駅で待ち合わせしていた。
「ふふ、お弁当を作ってきたの」
「えっ、お弁当?食べたいなあ」
「ダメ。お昼まで我慢しなさい」

甘い言葉の遣り取り。その間に車は二人の好きな、同じ町田市の尾根緑道に向かう。
「来週、寺田さんと上海に行きます」
「いいなあ、私も行きたい」
「でも、寺田さんが一緒だから、ミィシォンがきたらまずいよ」
「そうね、麗子さんにバレたら、大変よ。残念だけど、諦める」

寺田麗子も中国語は少し出来るが、ビジネスとなれば通訳が必要だ。王はそれで同行するという。
「上海って、どんな町なの?」
「大きなビルが沢山あって、人も多く、凄く元気がいい町です」
「行ってみたいなあ」

「大丈夫、僕が必ず連れて行くから」
「ふふふ、楽しみにしているから」
行き交う車が少なく、間もなく、車は尾根緑道の駐車場に。

「ふぅ……冷えるわね」と、車から降りた弥生は思わずブルゾンの襟を引き締めていた。
町田市内と言っても多摩丘陵。しかも、木々に囲まれているから、空気は冷たい。しかし、王にギュッと手を握られると、心は直ぐに暖まる。
平日の緑道は人が少なく、遊歩道は二人だけの世界。王は弥生の肩を抱き、弥生は王にもたれながら歩く。やがて、待ち合わせ広場に。

時刻は午前11時を過ぎたばかりだが、「お腹空いた」と弥生の作ったお弁当を広げる。
さっそく、「好吃!(美味しい!)」と王が褒めれば、「謝謝(ありがとうございます)」と弥生が応える。そして、食事が終わると、
「ごちそうさま」
「不客気(どういたしまして)」

弥生は胸一杯に幸せな空気を吸い込んでいた。だが、ゆっくりしている余裕はない。弥生の息子が学校から帰る前に、弥生は家に戻らねばならないから、早くラブホテルに行かなくては。二人は足早に遊歩道を下り、車に急ぐ。
そして、近くのラブホテルに入った二人は、「ハオ……」、「ミィシォン……」と抱き合い、唇を合わせ、裸に。

「はあ、はあ、はあ、あっ、あ、あああ……」
軋むベッドの上では、王の顔が弥生の股間に埋まり、「あ、あ、あ、ああああ……あん、いや、いや、あ、あ、ダメ、ダメ、ダメだったら……」と喘ぐ弥生が首を振る。

王に初めて抱かれてから3ケ月。王無しでは生きられない体になっていた弥生は、王が体の向きを変え、顔の上に跨がってくると、自然な形で彼のペニスを掴み、それを口に咥えていた。それは王も望んではいたが、まさかだった。

「あ、あ、ミ、ミィシォン……」と、今度は王が身を捩る。弥生もそんなことは本当に久し振り。それも子供が生まれる前のことで、夫に言われてしたことだった。だから、テクニックなんて何もない。咥えて、しゃぶるだけだが、ペニスがはち切れそうなくらい硬くなった王には最高のフェラチオになる。

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「あ、あ、ミ、ミィシォン……不行了(もうダメ)、要射了(逝きそう)……」と慌てて、腰を上げると、ペニスは弥生の唾液でテカテカに光っていた。
さあ、コンドームだ。「い、今……」とベッドサイドに手を伸ばす王に、「今日は、今日は大丈夫だから……」と弥生は引き寄せた。
「ミィシォン……」
「ハオ、いいのよ、今日は……」
「あ、あ、うん……」

心はいつも繋がっている。だから、一番気持ちがいいことをしてあげたい。「あ、あ、うん……」と頷く王が太腿を抱えて体を重ねてくれば、弥生は腰を突き出すようにして、そのペニスを迎え入れた。

そして、体も繋がった二人の腰がしなやかにうねり、「ああ、ああ、あっ、あっ、あ、あ、ああああ……」と弥生の喘ぎが始まった。そして、5分後、「もうダメ……あ、うぅぅぅ……」と体を反らせてエクスタシーを迎えた弥生を抱いた王は、「あ、あ、あ、うっ!うっ!うっ!……」と弥生の膣の中で大量の精液を放っていた。

金子めぐみの不倫?

12月。本格的に寒くなり、「おはよう」と起きてきた息子の智之は期末試験の準備で、遅くまで起きていたから、殆ど寝ぼけ眼だったが、「ほらほら、目が覚めるぞ!」と水に濡れた冷たい手で、その頬を挟んであげると、一篇に目が覚め、「や、やめてよ!」と逃げ出す。そして、「じゃあ、行ってくるから」と、夫はいつものように出掛けていく。

何一つ変わりない日常だが、弥生の心は、毎朝、中国版LINEの微信で、「我愛你」と王から届くメールで暖かくなっていた。
「中国ではLINEは使えないから」と彼が設定してくれたことが嬉しい。いや、それよりも、来週には上海から戻り、会える……家事をしながらもついつい、米津玄師の「Lemon」を口ずさんでしまう。

そこに、プルルとスマホが震え、あ、ハオからかしら?と顔が綻ぶが、表示を見ると、「金子めぐみ」とあった。あらら、と少しがっくりしてメールを開けると、「『アナと雪の女王2』、よかった。弥生も観たら」と通勤途中らしい短いものだった。

「アナと雪の女王」は良かったから、そのPART2も観たいけど、それよりも王に会いたい。だから、「子供が期末試験だから」と無難な返事をすると、「あら、やっぱり主婦よね。どうせ私はバツイチだから(^_^;)」と顔文字付きのメールが返ってきた。

何、この模様……まさかと思いつつ、「恋?」と送り返すと、即座に、「内緒\(^^)/」と返ってきた。そういうことなのね……だったら私もと、「こんど、じっくり聞かせてね(^o^)/」と送った。

アラフォーの二人がやり取りするメールなのに何て可愛いらしい……まあ、そんなことより、相手は誰かしら? 思い巡らせても、頭に浮かばないが、「じゃあ、お仕事、ガンバります!」はきっと素敵な男性に巡り会えたということに他ならない。

ところが、その日の夜、夫が帰ると早々に、「最近、金子君と会ったか?」と聞いてきた。何故なのか分からないが、何やら難しそうな顔をしている。

今朝のメールから推測すると、「不倫」かしら……今はめぐみは違う職場だが、管理職の夫には気になるのだろう。もし、そうだとしたら、何と答えたらいいのか? 何しろ「女子会」と理由を付けて、度々、外出しているが、全て王と会っているだけだから、色々聞かれても返事に困る。
「最近は来ないのよ」と言うと、「そうか……」と考え込んでいたが、「あっ、いや、何でもないんだ」と、後は何も聞かなかった。

(続く)

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