満員電車の濡れ事-第4話
ひろしのマンションの隣の部屋に山本律子という女性が引っ越してきた。女性は夫を福岡に残し単身赴任。ひろしと律子は次の日から、同じ電車で通勤を始める。満員電車の中でひろしと律子の身体が密着する。そこで二人の濡れ事が始まった。
作家名:.城山アダムス
文字数:約3060文字(第4話)
管理番号:k088
シャワーを浴び終え、脱衣室で体を拭き、バスローブを羽織った。下着を着けるか迷ったが、ベッドでスムーズに性行為に進めるように、バスローブの下は何も身に着けなかった。
脱衣室からベッドルームに行くと、律子はソファーに座りじっと僕を見つめていた。
その姿は凛とした中に大人の女の艶を放っていた。
・・・こんないい女をこれから抱ける・・・僕の心臓は大きく鼓動し、下半身はすでに限界まで膨れ上がっていた。
「シャワーを浴びておいで。」
律子は軽くうなずくと、脱衣室に入った。脱衣室から、衣服がこすれ合う音が微かに聞こえる。ブラウスを脱ぎ、ブラジャーを外しているのだろう。
・・・もう、ショーツも脱いだのだろうか・・・
ザーッと浴室からシャワーの音が聞こえてきた。僕はシャワーの音が止まるのが待ち遠しかった。とても長く感じた。律子は体の隅々を丁寧に洗っているのだろう。僕はまるで美味しい獲物を狙う飢えた野獣のような気持ちで、律子がシャワーを終えるのをまだかまだかと待ち続けた。野獣の口からこぼれるよだれのように、僕のペニスの先は我慢汁が溢れていた。
やっとシャワーの音が止まった。バスタオルで体を拭いている音が微かに聞こえる。やがて、白いバスローブに身を包んだ律子が現れた。バスローブの胸元に白く透き通った肌が見える。バスローブの下には、白い足が伸びている。
「お願い。電気消して。」
律子は胸を隠すように両腕を胸の前で交差させ、僕の視線から体を少しでも隠そうとしている。僕は、枕元のスイッチを押し、照明を落とした。そして律子をベッドに誘った。
「ここにおいで。」
律子はゆっくりベッドに歩み寄り、僕の隣に仰向けに寝た。律子は緊張した面持ちで、天井を見つめている。両腕をバスローブの胸の上で交差させながら、興奮しているのか、少し乱れた呼吸を必死に整えようとしている。
僕は律子をそっと抱き寄せ、髪を優しく撫でた。幼な子に子守唄を聞かせるような穏やかな優しさで、何度も何度もそっと髪を撫でた。・・・律子は甘えるように指先で僕の胸を触り始めた。
「これから、あなたとセックスするのね。」
「いっぱい感じさせてあげるね。」
「私・・・感じるかしら。」
「セックスであまり感じないの?」
「もう2年も主人とセックスレスなの。・・・自分で触ってもあまり気持ちよくならないの。」
「でも僕が触ったら、あんなに濡れてたじゃかないか。」
「そうね。ひろしさんに触られると、とても感じるの。」
「今日は僕がイカせてあげる。」
「ワクワクするな。セックスでイケるの何年ぶりかな?」
律子は僕の胸に額を軽く押しつけてきた。僕は律子のあごを指で軽く持ち上げた。律子の唇と僕の唇が重なった。律子はすぐに唇を開き、僕の舌を求めてきた。お互いの唇が強く密着し、舌を絡ませていく。ピチャピチャと二人の唇と舌が湿った音を奏でている。
僕はキスをしながらゆっくり律子のバスローブの紐に手を伸ばし、するりと結び目を解いた。そして、襟元を分け、かすかな膨らみの見える胸元を開いていく。律子の胸の二つの膨らみが、呼吸に合わせて上下にゆっくり揺れている。
律子のゆるやかに膨らんだ乳房の縁から乳首の近くまで、刷毛でなぞるようにそっと指で撫でた。指を乳輪までゆっくり動かし、乳首の寸前で止める。乳首には触れない。それを何度も繰り返す。
律子は、僕の指の動きに合わせて胸をゆっくり動かしている。律子は乳首を僕の指で触れて欲しいのか、指の動く方向にゆっくり胸を動かす。僕の指先が乳首に触れる寸前で、指は律子の乳首から逃げる。
「あああん。」
律子は思わず声を漏らす。
「どうしたの?」
「ううん・・・」
律子は僕にまだ遠慮しているのだろう。乳首を触ってほしいと、素直に伝えることができない。・・・では触ってあげよう・・・・
僕は律子の膨らんだ乳首に軽く唇で触れた。
「アッ」
律子は鋭い声を漏らす。そして、上半身を軽く反らした。
僕は乳首の膨らみを唇に含んだまま、乳房に触れていた手を、律子の膝の上にそっと置いた。
僕の手は、律子の膝を円を描くように軽くなぞりながら、少しずつ足の付け根に近づいていく。筆の毛先のような軽いタッチで肌に触る。やがて指先は足の付け根から陰毛に触れる。陰毛は恥丘から割れ目の上の方に、律子の性器に寄り添うように生えている。生え際にそって指を這わせると、指先は性器を包む小陰唇に触れる。
小陰唇を人差し指と薬指で左右に開き、中指をその割れ目に忍ばせる。割れ目の中は熱く潤っている。中指が割れ目の中をさまよう。指先も潤ってくる。指先はやがて割れ目の端にあるクリトリスに触れようとする。指はクリトリスの手前でふと動きを止める。そしてクリトリスから離れていく。またクリトリスに近づく。そして直前で止まり、また離れていく。
指はクリトリスに触ると見せかけて、思い直したように引いていく。律子は顔をひきつらせながら、小さな声でつぶやいた。そして僕に甘えるような声で
「ねえ」
そのつぶやきにはいら立ちと、切なさが溢れている。
「ねえ。ねえ。」
律子の声がやや大きくなり、顔が歪んでいく。気持ちで抑えようとしているが、律子の秘部は、すでに快楽の頂上を目指して坂を登り始めている。
「・・ねえっ・・・」
「どうしたの?律子。」
「ちゃんと触って・・」
「何を?」
「・・・・・・クリ・・・トリス。」
律子は震える小声でつぶやいた。忍耐の限界まで達している。律子の体は、火だるまのように燃えている。胸は汗ばみ、乳房は盛り上がり、乳首が立っている。茂みの奥も赤く腫れ、熱を帯び、泉は十分すぎるほど潤っている。律子は快楽の頂上への階段を昇りつめている。
あとわずかで頂上に達することができるのだ。
「ねえ ねえ・・・」
律子は悶えながら切ない声を上げる。
「・・・ねえってばあ・・・触って・・おねがい・・」
律子は腰を浮かしてクリトリスへの刺激を求めている。僕の指でクリトリスに触れてほしいのだろう。僕は顔を股間に近づけ、クリトリスにフーッと息を吹きかけた。
「あああん、だめ、ちゃんと・・・さわって。」
僕はまた息を吹きかける。
「だめよう・・・だめ・・触って・・・ちゃんと・・舐めてえ・・・」
律子の声に切なさと怒りがこもっている。
僕は舌先で律子のクリトリスをツンツンと突いた。律子のクリトリスがピクッと動いた。
「あっ あああー」
律子の声は切なく震えた。
「おねがい・・・もっと舐めて。」
律子は悶え、苦しんでいる。僕は、舌先でクリトリスを左右に舐めた。クリトリスは熱を帯び、さらに硬く膨らんできた。
「ああん・・・いい・・気持ちいい・・・もっと・・・もっと・・・」
突然、律子の体がのけ反り、クリトリスがヒクヒクと動き始めた。同時に膣の奥のひだが波うち小刻みな痙攣を始めた。その直後、律子の体は硬直し、膣から会陰、肛門にかけて性器全体が大きくうねりだした。
「あああ・・・イっちゃう・・・あああー」
ついに律子は絶頂に達した。硬直していた体が大きくバウンドしている。体中が汗ばみ、赤く腫れあがった性器が激しく痙攣している。
律子は自分で制御できなくなった性器の痙攣の余波に必死に耐えている。目をカッと大きく開き、口をゆがめ、激しく息を弾ませている・・・・
・・・・やがて、律子の表情は穏やかになり、性器の痙攣は鎮まった。ぐったりとベッドに横たわっている。律子が余韻から覚めるのを待って、聞いてみた。
「どうだった?」
「こんなの久しぶり。」
「久しぶり?」
「何年ぶりかしら・・・もう何年もイッたことなかったから。」
(続く)
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