闇の男-第14話 3030文字 バロン椿

闇の男-第14話

日本の夜の世界を支配する男、武藤甚一(じんいち)と、それに立ち向かう元社会部記者、「ハイエナ」こと田村編集長らとの戦いを描く、官能サスペンス長編。

作家名:バロン椿
文字数:約3030文字(第14話)
管理番号:k077

惨い再会

とある旅館の離れにある大広間では、全裸の美智代が両手両足を縛られ、陰部を曝した姿で天井からロープで吊るされていたが、逃げる術などなく、諦めから、涙も渇れてしまっている。
しかし、襖が開き、「ほほう、これはいいですな」と男たちが入ってくると、羞恥心に火がつく。
「いやー、見ないで!」と自由にならない体を揺すってもがくが、反って男のスケベ心を煽ってしまう。

彼らは美智代の真下に座り込むと、ニヤニヤしながら、「これは、きれいなオマ●コだな」、「縄になってアソコに食い込みたいですな」と、遠慮なく卑猥なことを言い合っている。
雄介は衝立の陰からそれを見ていたが、彼は特段の感情も湧いてこない。
あの湯布院温泉の夜、二人は、こんな地獄のような世界から逃げ出すためならと、「先生」の見ている前でセックスした、言わば「運命共同体」だった。
しかし、全て騙されていたと分かってからは、美智代は「酷い」と言って、雄介に対しても心を閉ざし、口もきいてくれない。

(これからいったいどうなってしまうんだろう……)
雄介がそんなことを考えていると、ポンと頭を叩かれた。
振り向くと、悦子だった。
雄介と美智代が東京に戻ってからは、彼女は監視役として、常に張り付いている。
「まだパンツ穿いているの。さっさと裸になって」とパンツを引き下ろされた。
全く情け容赦ない。

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しかし、ペニスは半立ち。これでは使い物にならない。
「どうしたのよ?」と怒られても、答えようがない。
「あ、い、今……」と慌てて自分で扱くが、変化がない。
「何をやっているのよ」と、悦子が細い指で扱くと、たちどころにグッ、グッと大きくなってきた。
勘所は知りつくされている。

「ふふふ、いいじゃない」ともう一回、ポンと頭を叩かれ、おまけに「さあ、これも飲んで」とED剤も飲まされた。
そして、「さあ、あそこに行って、オチンチンを入れてしまいなさい」と背中を押され、座敷の中央に出されてしまった。
すると、「おお、出てきたな」と客の一人が指をさし、
「へえ、こんな男の子が」
「どうです、あなたが代わっては?」

「あ、いや、それは」
「ははは、人前ではねえ」
と笑いが起きた。
「中学生?」と言われて不思議でない童顔なのに、ペニスだけが尖がる素っ裸、雄介も美智代と同じ、晒し者である。

だが、こうなっては、やるしかない。
スケベな男たちが見つめる中、美智代の体を掴むと、「や、止めて!」と暴れる腰を抱えてペニスを挿入。
そして、激しく腰を前後に振り、いつものように、「うっ……う、う、うわ、わ、わぁぁ……」と声を出しながら、思いっきり射精する。
もう何度もこんなことをさせられているから、
「いやあ、若い頃に、こんな熟女を犯してみたかった」

「同感ですな」
「お宅もですか。あははは」
と男たちの見世物にされても、雄介は何も感じなくなっていた。
そこに、「皆様、今夜はお楽しみいただけましたか?」と町田が出てきた。

それを合図に、雄介は美智代を抱きかかえて奥の控えの間に下がったが、
「いやいや、町田さん。素晴らしいものを見せてもらいましたよ」
「そうですよ。いやあ、よかった」
「そう言って頂けると、私もありがたいです。ははは」
と男たちのボルテージは上がり、それを更に煽り立てるように、薄手の白い襦袢を着た、般若の面を被った女が仲居に両脇を抱えられて大広間に連れて来られた。

「おや、これまた気が利いているね」
「白い襦袢、般若、いいねえ」
「こいつがまたやるのかよ?羨ましいな」
男たちのそんな囁きが聞こえるのか、女は仲居の手を振りほどこうと必死にもがくが、紐で後ろ手に縛られているから、簡単に押さえつけられてしまう。
その上、口もテープで塞がれているから、「うぅぅ……うっ、うっ!……」と、叫び声も出せない。

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「色っぽいね」
「ああ、あの声、たまらないね」
「オレ、硬くなってきたよ」
「俺も。お互いに若いな。ははは」
大広間に男たちの卑猥な笑い声が響き渡っていた。

その頃、奥の控えの間では、一悶着起きていた。
エロ芝居は、一組ワンステージ、つまり、舞台で逝ったら、それで終わりだが、若い雄介は回復が早いと、美智代と1回、他の女と1回、2回逝くまで使われていた。
だが、嫌気がさしていた雄介は悦子に萎んだペニスに触れられると、「や、やめてよ」と腰を引いた。

「何を言っているの。こんなオチンチンじゃ、次のステージに登れないじゃない」
「もう嫌だよ、こんなこと」
どんなに脅かされていても、嫌気はさすもの。
まして監視役が悦子だと、甘えてみたくなる。
こんな時は、脅すよりも、なだめすかして、やる気にさせる方が効果がある。

「仕方がないわね」と笑った悦子は次のステージの先導役用に濃い目の化粧を施し、いつもより妖艶な顔をしている。
その悦子が足元にしゃがみ、ペニスをパクッと口に咥えた。
雄介は悦子のフェラチオに弱い。
嫌だと口で言っても、舌先で裏筋をチロチロされ、亀頭を飴玉のようにしゃぶられたら、たまらない。
たちまち、ペニスは硬く、大きくなって、口からピョンと飛び出した。

悦子はそれを、「ふふ、元気ね」と指で弾いた。
「い、痛いよ」と雄介は飛び跳ねたが、「ははは、それくらい元気なら、まだまだ大丈夫ね」と悦子は笑い、「早く、出て行って、あの女に入れてきなさい」と焚きつける。
しかし、一旦、「嫌だ」と言った雄介にも意地がある。
「誰だか分からない人とはできない」と抵抗したが、海千山千の悦子には何のことはない。

「オチンチン入れたら、お面を取ってあげる」と言われると、返す言葉がない。
最後は覆面レスラーに対するプロレスラーの気持ちと同じか、秘密を暴けると思うと、自然と力が出てくる。
「本当?」と身を乗り出す雄介に、「勿論よ」と悦子はハサミを手にした。
そして、「さあ、行きましょう」と手を繋いで控えの間を出ていった。

二人が大広間に姿を現すと、「お待ちかね、巫女と少年です」と町田が紹介した。
悦子は全裸で濃い目の化粧、薄い晒地の襦袢を身に着けているが、乳房も陰毛も透けて見える。
雄介は勿論、全裸で、ペニスだけがピンと上を向いている。
お客の男たちが喜ばない訳がない。

「般若もいいが、巫女もいいなあ」
「おーい、少年、今度は二輪車か?」
卑猥な掛け声がかかる中、悦子は腰を振りながら女に近づき、その白い襦袢を切り刻んだ。
「巫女も酷いことをするな」
「俺のズボンも切ってくれ!」
「そんなの見たくもない!」

男たちが盛り上がる一方で、般若の女は「う、う、う、うぅぅ……」と呻き声をあげ、首を振って抵抗するが、その姿はひどく色っぽい。
「いいねえ」
「おい、パンツもブラジャーもいらねえぞ!」
止まらぬバカ騒ぎに、「お待ちよ」と笑った悦子の手は止まらない。
男たちが望む通り、ブラジャーもショーツも切り刻み、女は全裸にされてしまった。

そこに、「さあ、正義の味方、少年の出番です」と町田がマイクで叫ぶと、控えていた仲居が、「さあ、出番よ」と雄介を中央に押し出したが、それに真っ先に反応したのは般若の面を被った女だった。
「来ないで」と言わんばかりに、テープで塞がれていた口で、「う、うぅぅ!う、うぅぅ!」と呻きながら首を振り、手足をバタつかせて、必死に抵抗するが、美智代相手に強姦慣れした雄介に両脚をがっちりと掴まれ、どうすることもできない。

雄介が女の股間を舐めると、呻きは泣き声に変わった。
そして、小陰唇が唾液でヌルヌルになると、そこに雄介はペニスを一気に根元まで挿入した。

(続く)

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