伝説の女性器-第9話 2090文字 ステファニー

伝説の女性器-第9話

挫折した箱根駅伝ランナーが次に追い求めるモノとは!?

作家名:ステファニー
文字数:約2090文字(第9話)
管理番号:k139

「えっ、ダンスもできるんですか?」
「はい。短大でミュージカルを専攻してました。アメリカでもレッスンしました。上手くはないですが」
可憐な珠季が踊る姿は想像するだけで秘部が滴る。
「行きます。絶対」
「ありがとうございます。では、これをどうぞ」
水色と紫で彩られた小さな紙を珠季は渡してきた。
「私の名刺です。そこに私のアカウント書いてありますので、そこから詳細を確認していただけますか?」
TAMAKI、とローマ字体で書くのが芸名らしい。その横には珠季の顔写真と QR コードがある。
「わかりました。確認します」
「よろしくお願いしますね」

にっこりとする珠季が可愛いかった。
「では私、お昼からダンスリハーサルがあるので、これで失礼しますね」
ミニリュックを肩に通しながら、珠季が立ち上がった。
「はい。お疲れのところ、お誘いしてすいませんでした」
「いえ」
「あの、またこうしてお話してもいいですか?」
ふと手を止めて、少し考えてから珠季は答えた。
「このお店で良ければ、ライブの後なら、いいですよ」
エメラルドグリーンのカラーコンタクトを入れた瞳を細めて珠季は笑顔を作る。
「ありがとうございます。ではまた是非」
手を振って踵を返す珠季に、アオはそれしか言葉をかけられなかった。もっと他に伝えたいことは山ほどあるはずなのに…。

次の土曜の深夜、アオは珠季の SNS に告知されていたイベント会場であるライブハウスへとやってきた。先週の会場よりひっそりとした立地にあり、外観は至って普通のビルであった。そのビルの地下がお目当ての場所である。
エレベーターで地下一階に降りると、すでにそこは別世界であった。この前はがらんどうであったが、今回は打って変わって内装が派手である。前方には広めのステージと DJ ブースがあり、その左手にはバーカウンターが設えてある。そしてフロアの至る所に大きめのソファが置かれ、すでに数組のカップルが陣取っていた。
どこで待機しようか、とうろついていたところ、先日のイベントにも登場していた東澤が姿を見せたため、アオは DJ ブースに近づいた。アオに気づいた東澤は手元の機械をいじりながら、また来たのか、と呟いた。
「この前はありがとうごさいました。おかげで珠季さんと少しお話できました」
東澤は少し睨むような表情をした。
「お前、今日は一人か?」
「はい」

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「いいか、よく聞け。今日のイベントはこの前とは比較にならないぐらい、ヤバい。捕まりたくなかったら、お前は今いる俺の前から離れるなよ。それからどんな音がしても、何の匂いがしても絶対に振り向くんじゃない。俺か珠季だけを見てろ。万が一だが、サツが踏み込んで来た時は、躊躇なくステージに上がれ。俺らと一緒に逃がしてやる」
これから行われるイベントがどんな内容であるのか、アオは大体検討がついた。
「わかりました」
「お前が珠季に対して何を考えてるかは知らん。ただな、珠季に手を出そうってなら、これだけは覚えとけ。アイツはな、天才なんだ」
やはりか、とアオは思った。
「ただな、天才も時と場所の条件が揃わないと、その能力が活かされない。珠季がその典型だ」
レコードをスクラッチしながら東澤は続けた。
「珠季はな、歌える曲、踊れる曲、合わせて 1000 曲以上ある。もちろん全部洋楽だ。しかもそのレパートリーは日々増え続けてる。さらに一回覚えた曲は決して忘れねぇときてる。これが何を意味してるかわかるか?」
東澤のスキンヘッドに焦点を合わせて、アオは首を振った。

「俺らみたいなフリーの集まりにとっては欠かせない貴重な人材なんだよ。いいか、よく覚えとけ。お前の素性は問わないし、お前の嗜好も否定しねえ。だがな、お前がもしも珠季に妙なマネしやがったら、その時は俺ら全員でお前を東京湾に埋めるからな」
メガネの奥から東澤は鋭い眼光をアオに飛ばす。思わず腰を抜かしそうになってしまうほど、強い威圧感だ。
背後ではガヤガヤと人が集まる気配がした。
「さぁ、始まるぞ。絶対振り返るなよ。派手な曲が続くが、目を逸らすなよ」
そう東澤が忠告したその時、場内のライトが落ちた。その直後、東澤が何やら手元の機械を操作し、大音量で音楽が鳴り響いた。
ブルーノ・マーズの「24K」がかかるとともに、ステージ上にダンサーが現れた。ボーカルらしい男を筆頭に、10 人程がいる。その中で女性は 3 人。アフロ系アメリカ人とのハーフと思われるドレッド頭の女と、真っ黒なおかっぱ頭で背が高く肉感的な女、そして珠季である。男たちはみな、ストリートダンサー風のダボついた服装だ。 今日の珠季は緑の髪をポニーテールにし、メタリックシルバーのアイシャドウで瞼を厚く塗り、黒い T シャツと黒いミニスカート、オーバーニーの黒いハイソックスに黒い厚底スニーカー、といういでたちだ。
ダンスが始まった。
アオは度肝を抜かれた。
想像していたものとはかけ離れたようなパフォーマンスが繰り広げられたからだ。
女性のダンスといえば、坂道系アイドルのようなものを思い描いていたのだが、珠季が披露しているものは全く違う。振り付けは激しいばかりでなく、かなり難易度が高そうで、身体能力の高さが窺えるようなものだ。

(続く)

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